やっほー、アラサー腐男子のダイキだよ!今回はユノイチカ先生の「夜明けの唄 6」を紹介するよ!いや~…このシリーズ、毎巻しんどい部分も多いんだけど、読まずにはいられない中毒性があるんだよね。辛さと尊さがジェットコースターのごとく襲ってきて、読後は抜け殻にされるんだけど、気づいたらまたページをめくっちゃうやつ。特に6巻は、主人公コンビの愛がどん底から這い上がるシリアス加減が最高!ミカイルの復讐劇も胸をえぐってくるし、エルヴァとアルトの関係性が大きく動く展開から目が離せなかった…。しかも、ついに来たよ…念願の初エチ(!)これがまた、しっとりと切なくて愛が深い…尊い…。読者の精神を鍛えにきてるのか?ってくらいハードな展開だけど、番外編ではちゃんと心を癒してくれてるのもポイント高い!気になってる人も、途中で折れそうな人も、ぜひ一緒にこの「夜明け」を見届けよう!
基本情報
あらすじ
歴代の覡(かんなぎ)」たちが受けてきた残酷な仕打ちと裏切り。その連鎖に終止符を打とうと、ミカイルは貴族への復讐に走る。彼を止めようと奔走するアルトとエルヴァだったが、戦いの中でアルトの秘密がエルヴァに明かされ、深い恐怖と不安に襲われることに。強く結ばれてきたはずの二人の間にもすれ違いが生まれ、愛を信じきれるのかが問われる。親友を失い、真実に心を揺さぶられながらも、寄り添おうとするエルヴァとアルト。珠玉のファンタジーBL、第6巻は痛みと癒しが交錯する、二人の愛の新たな夜明けを描く。
おすすめポイント
- 歴代の覡たちの悲惨な運命と壮絶な復讐劇が胸に刺さる!
- アルトとエルヴァの愛が、苦しみの中でも救いとして輝く展開
- ついに待望のXXシーン、強気なエルヴァ様が新鮮で最高
- 重たいテーマながらも、丁寧に描かれるキャラクターの心情がリアル
- 巻末の番外編で切なさを癒すほっこりタイムあり
感想・考察(ネタバレ注意)
6巻、とにかく「しんどい」って言葉がまず真っ先に出てくる。BLって糖度高めの幸せシーンだけじゃなくて、こういう重い展開をしっかりやってくれるからこそ、読者の心に残ると思うんだけど、「夜明けの唄」はその極致を毎回更新してくれる。今回も例外なく、いや、むしろ今までで一番心が荒れた気がする。
まず、ミカイルの復讐劇。歴代の覡が受けてきた仕打ち、それに対するミカの爆発的な怒りと悲しみ。ミカってめちゃくちゃいい子なのに、報われなさが極まってて、涙腺崩壊どころか「頼むから誰か幸せになってくれ…!」って心の中で叫んでた。ミカが貴族を襲うシーンなんか、もう彼が背負ってきた物語の重みが一気に噴き出してて、途中で読む手止めて深呼吸したくらい。で、アルトとエルヴァがその復讐を止めに向かうんだけど、ここからがまたしんどすぎて膝から崩れ落ちる勢い。
一番ズシンと来たのは、ミカを斬るエルヴァのくだり。黒海に乗っ取られたミカの身体を、もう止めるしかないって分かってても、それが親友なわけじゃん?読者としても「やめてやめて」って思うのに、物語は容赦なく進むし、しかもその直後に「アルトは黒海の子供だ」って爆弾まで投下される。エルヴァ、正直よく壊れなかったな……と感心するレベル。
アルトの出生の秘密が明かされて、エルヴァがアルトに疑いを持つ流れも、胸が詰まる。あんなに信じてた相手まで疑心暗鬼になっちゃうの、そりゃもうエルヴァもメンタル崩壊寸前だよ。誰も彼も孤独に戦い続けて、誰一人として「楽をしていいよ」って言ってもらえない世界線。いやほんと、これ読むと自分の悩みなんてちっぽけすぎて申し訳なくなってくる。
それでも、アルトとエルヴァの関係は今回大きく前進した。何がすごいって、あのエルヴァ様が初めて「受け身」じゃなくて「主導権」を握るラブシーン。ここ、読んでてリアルに「えっ…!?」って声出た(僕、電車で読んでたんだけど、危うく変な人になるところだった)。今までアルトが主導してたのに、今回はエルヴァが誘う側になってる。精神的にはボロボロなはずなのに、相手のことを救いたいって思いで一歩踏み込むエルヴァ、その健気さに拍手送りたい。
そして、ユノイチカ先生の「描かないエロ」スタイルも健在。濃厚なシーンだけど、直接的な描写は少なくて、逆に空気や手の動き、言葉だけで全部伝わってくる。ここが本当に見事。エルヴァの「俺を抱きたいという気持ちは変わらないのか?」ってセリフなんか、BL史に残る名ゼリフじゃない?エルヴァの普段のクールさと今回の強気っぷりのギャップもたまらんし、アルトが弱ってるのを支えようとする優しさにとことんやられた。
一方、サブキャラの明るさが今巻の数少ない癒し。マニエリの存在、これがなかったら精神完全にやられてた。絶妙なバランスで重さを緩和してくれるキャラのおかげで、読者のメンタルもギリギリ保たれてる気がする。
巻末の番外編「Letters」も最高だった。アルトの恋文をエルヴァが覗き見するってだけで、普段のシリアスさを忘れるくらいニヤニヤできた。こういうおまけがあるからこそ、救われる。エルヴァがアルト宛てに手紙を書くシーンも、普段の硬さが和らいでいて、なんか読んでて「よかったなあ」って気持ちになっちゃう。普段はツンツンしてる2人が、手紙という間接的な手段で素直になれるの、めちゃくちゃ尊い。
ただ、6巻まで来ると物語自体がかなりヘビーになってきてて、「もうそろそろ幸せになっても良いんじゃない?」って思わず願いたくなる。次巻からは外の世界にも踏み出すみたいだし、まだまだ波乱は続きそう。でも、ユノ先生が「ゆりかごから墓場まで描く」って宣言してるので、最後まで2人を見届ける覚悟はできてる(はず)。
まとめると、今巻は容赦ない展開の連続で、主人公たちの心の奥底までえぐってくるけど、その分、2人の絆の深まりや、愛の救済力がものすごくリアルに響いてくる。痛いほどの愛、それでも一緒に生きていこうとする姿が、この漫画の一番の魅力だと思う。重いけど、読んで良かったと心から思える一冊でした。
こんな人におすすめ
- シリアスで重厚なストーリー展開に心惹かれる
- 過酷な運命に抗う2人の深い愛を見届けたい
- 心理的な葛藤や人間ドラマが好き
- 切なさや痛みに胸が締め付けられる展開に弱い
- 初エチシーンの空気感や余韻をじっくり味わいたい
🛒 購入はこちら(Amazon)
夜明けの唄 6