【レビュー】愛だ、恋だの処方箋|一途バンドマン×理性派薬剤師の大人オメガバース

やっほー!アラサー男子ダイキです。今回は秋久テオ先生の「愛だ、恋だの処方箋」をレビューするよ!オメガバース×薬剤師×バンドマン…この組み合わせ、ちょっと反則でしょ?しかも、βだったはずの薬剤師・凛人さんが突然オメガに変異しちゃうって展開、もう序盤からドキドキが止まらん!僕もこの年になると「運命」って言葉にはつい斜に構えがちなんだけど、志郎くんの一途さ&ワンコっぷりにだんだんほだされちゃうのが悔しい…(笑)理性的なおじさん受けと、ギャップ満載バンドマン攻めのやりとりに、ついつい酒が進みました。甘いだけじゃない、大人BLの“恋の処方箋”、じっくり効きます!

📝基本情報

作品タイトル:愛だ、恋だの処方箋

シリーズ:愛だ、恋だの処方箋

カップリング:バンドマン ✕ 薬剤師

作者:秋久テオ 先生

出版社:一迅社

出版年月日:2023/07/13

📖あらすじ

薬剤師として調剤薬局を営む桐矢凛人は、ある日、人気バンド「Welt」のαメンバー・佐藤志郎のために抑制剤を処方する依頼を受ける。もともとβだったはずの凛人だが、志郎と出会った瞬間、なぜか激しい欲情に襲われ、二人は衝動に身を任せてしまう。実は凛人は、志郎との出会いをきっかけに突然変異でΩになっていた――。運命の番(つがい)という本能的な絆に翻弄されながらも、過去の経験や社会的立場、年齢差を前に理性的であろうと葛藤する凛人。一方、志郎はワイルドな見た目に反して一途なアプローチを繰り返し、不器用ながらもまっすぐ想いを伝え続ける。運命か、それとも本当の恋か。大人同士の等身大の悩みと、甘くも切ない恋の処方箋がここに。

🌟おすすめポイント

  • 突然変異でβからΩに変わる薬剤師という、珍しいオメガバ設定が新鮮!
  • 社会的にオメガが受け入れられ、薬で制御できる現代的な世界観が面白い。
  • イカつい見た目なのにピュアで一途なバンドマンα志郎がギャップ萌え。
  • 理知的で理性的、でも少し不器用な主人公・凛人の大人の葛藤が丁寧に描かれている。

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

読み始めた瞬間から、「これぞオメガバースの新境地…!」ってなった。タイトルからして甘々な雰囲気かと思いきや、いきなり芸能人バンドマン×薬剤師という異色のカップリングで心を鷲掴みにされた僕です。

まず、薬剤師の桐矢凛人さん。年齢は34歳で、しかも薬局を経営してるって、もうしっかり者オーラがすごい。落ち着いた大人なのに、いきなりβからΩに変異するっていう、人生最大級のトラブルが襲いかかるわけですよ。これがまた、普通ならパニックまっしぐらな案件。けど彼、さすが年の功なのか、戸惑いながらも必死に理性で自分を保ってる。この「大人の余裕」と「動揺しまくり」のギャップが最高に萌える。

対する攻めの佐藤志郎くんは、今をときめくバンドマン。若くてワイルド系、見た目はいかついけど、中身はワンコ系というギャップの宝庫。最初の出会いで思わずヒートしてしまい、ガチで激しく抱き合っちゃうんだけど、これがただの獣みたいなエロじゃなくて、「運命の番」設定が効いてくるのがイイ。志郎くん、ぐいぐい攻めだけど、実は超一途でピュア。初めて恋に落ちた男子高校生かよ…ってくらい健気なんだ。

そう、オメガバース作品って「運命の番」推しが多いけど、この作品は 運命を盲信して突っ走る攻めと、それをまっすぐ受け入れられず現実的に考えようとする受け、という構図がめちゃくちゃリアル。凛人さんがなかなか心を開かないの、普通に考えても納得だし、運命と理性の間で揺れる大人の苦悩がしみじみ伝わってくる。彼が「人間にはでっかい脳みそがあるはずなのに」と内心で嘆くシーン、妙に共感しちゃった。僕も日々、理性を駆使してるつもりだけど、たまに本能に負けるもんな…。

あと、舞台が「バース性の薬も発達した現代」って設定も面白い。フェロモンも薬で抑えられるし、オメガも社会にちゃんと受け入れられてる。なのに、抑制剤が効かないイレギュラーな展開とか、バンドメンバーの人間関係が絡んでくるドラマとか、ちゃんと波乱も盛り込まれてて飽きさせない。志郎くんのバンド仲間が暴走して薬局に殴り込んでくるシーンは、「おいおい!」ってツッコミ入れたくなるけど、仲間思いの衝動もなんとなく分かる。

ふたりの関係の進み方も良い。最初は本能100%の衝動から始まったけど、志郎くんは「きみは俺を選ぶ必要がない」って諦めそうになっても、何度でも凛人さんにアタック。そのひたむきさが刺さる。しかも、芸能人のくせに生放送で失恋ソング聞いてガチ泣きするって…可愛すぎるだろ!年下だけどガタイも性格もでっかい大型犬系男子、ここに極まれり。

逆に凛人さんは、一度恋人になった後にどんどん可愛くなっていく。「理性的でいようとする→素直な感情に気づいて溶けていく」流れ、まさに大人の恋。最初はお堅い雰囲気なのに、だんだんオメガらしい色気も出てきて、それを志郎くんが愛でまくる描き下ろしのafterstoryまで最高だった。

エロシーンもかなり濃厚だけど、ちゃんと二人の気持ちの変化が描かれてる。「体だけじゃない、ちゃんと心まで好きになっていく過程」がしっかり描かれてるから、読んでてグッとくるんだよね。

地味に良かったのは、受けがオジサン枠(34歳)で、ファッションも年齢相応のかっこよさがあること。大人の色気と包容力、それに翻弄される年下攻め…個人的にはこの組み合わせ、もっと増えてほしい。あと、志郎くんのビジュアルもギャップ萌えポイント多めで、ボクサーパンツ干せそうな巨○発言には思わず笑っちゃった。


まとめると、「愛だ、恋だの処方箋」は運命に振り回されるだけじゃない、ちゃんと大人の理性と迷いが交差するオメガバース。ピュアでワンコな攻めと、理性的な受けの化学反応がとにかく尊い。二人が少しずつ階段を登るように気持ちを育てていく過程が、すごくリアルであったかい。エロもドラマも欲張りに楽しみたい人、年の差&大人カップルが好きな人にはぜひオススメ!

🔍こんな人におすすめ

  • 理性的で大人な受けが好き
  • 一途でワンコ系な年下攻めを推したい
  • オメガバースの斬新な設定に惹かれる
  • 運命や本能に振り回される恋愛を読みたい
  • 年の差&立場差カップルにキュンとする

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愛だ、恋だの処方箋

愛だ、恋だの処方箋

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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