【レビュー】秘めごとを味わって 下|人気者×一匹狼の切なすぎるすれ違いラブ

やっほー!アラサー腐男子のダイキです!
今回紹介するのは、梅田みそ先生の「秘めごとを味わって」下巻!いや~、この作品、読み始めたら止まらなくて、気づいたら感情ジェットコースター乗車中でした。孤高な高校生・紺と、みんなに人気の先輩・水沢が付き合い始めて、初デートに初キス、初めての体の触れ合いと、胸きゅん展開で「はいはい最高!」って思ってたら…まさかの急展開!
家族の事情や、すれ違いの切なさ、不器用な2人が言葉じゃ伝えきれない想いをぶつけ合う姿に、心臓がギュッとなるシーンの連続。しかも、大人になった彼らの姿まで拝めるというお得感!紺くんの涙には思わずもらい泣きしそうだったし、日記のエピソードでは「これぞBLの神アイテム!」とガッツポーズ。
青春の痛みと甘さがたっぷり詰まった1冊、全力でおすすめしたいので、ぜひ最後までレポ読んでってね!

📝基本情報

作品タイトル:秘めごとを味わって 下

シリーズ:秘めごとを味わって

カップリング:高校生 ✕ 高校生

作者:梅田みそ 先生

出版社:新書館

出版年月日:2024/12/27

📖あらすじ

一匹狼の高校生・紺(こん)は、誰とでも仲良くできる人気者の先輩・水沢と恋人として付き合い始める。初デートにドキドキしたり、ぎこちないながらもキスやスキンシップに挑戦したり、ふたりだけの思い出を少しずつ重ねていくけれど、紺には家族や学校での孤独、重い過去がのしかかっていた。強がりで不器用な紺と、そんな彼を優しく包む水沢。二人はお互いの想いを言葉にするのが苦手だけど、手書きの日記で心を伝え合うやりとりがじれったくも愛しい。しかし、母親が絡む意外な事実や、すれ違い、別れという試練がふたりを待ち受けていて…。大人へと成長しながら、切なさと愛おしさが交錯する、ピュアでちょっぴり苦い等身大の恋物語。

🌟おすすめポイント

  • 不器用な二人がじわじわと心を通わせていく過程に胸キュン必至!
  • 衝撃的な家族の真実が物語に深みをプラス。
  • 手書きの日記を通じた思いのやりとりが新鮮で感動的。
  • 高校生から大人へと成長していく姿が丁寧に描かれている。
  • 切なくも温かい、再会と再出発のラブストーリーが沁みる。

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

まさかの展開に、読みながら「え、そこでそうなる?!」って叫びそうになったのが、「秘めごとを味わって」下巻の正直な感想。最初は、一匹狼な高校生・紺と、人気者な先輩・水沢がほんわかラブに発展していく、ちょっと初々しい青春BLかと思いきや、読者の心を容赦なくえぐりにくる展開に、ページをめくる手が止まらなかった。

まず、紺の抱えている家庭の事情がヘビーすぎて、読んでて胸が苦しくなる。父親も母親も、なんでこんなに紺に色々背負わせるんだよ…って、思わず親目線になってしまった僕。紺の「頑張り屋」っぷりは、もはや特技というか呪いのレベル。ひとりで踏ん張ってきた分、学校での嫌がらせも重なって、どんどん彼の孤独が浮き彫りになっていく。そんな紺を見てると、「もう無理しなくていいんだよ…」って肩を抱きたくなる。

でも、そんな彼を支える水沢先輩も、実は完璧じゃない。人気者としての顔の裏に、彼自身の弱さや不器用さもあって、2人とも本当に等身大。不完全なまま、どうやって相手とつながればいいのか、手探りで探していく姿がリアルすぎて、思わず自分の学生時代を思い出した。「好き」だけじゃどうにもならない現実にぶつかって、すれ違う2人が切なすぎる。

日記の存在感がまた絶妙で、2人が直接言葉にできない想いを、文字で伝え合うっていうのが、めちゃくちゃグッと来た。最近はSNSとかLINEで「既読スルー」とか気にしちゃうけど、手書きの日記の温度感ってやっぱり特別。お互い不器用だからこそ、言葉にしない“行間”で伝わる気持ちがあって、読む側も焦らされまくり。でもそれが、この2人らしさなんだなと思う。

そして下巻でいきなりぶっこまれる「衝撃の事実」!母親がキーマンになってるのは薄々わかってたけど、あんなに重要な役割だとは想像してなかった。ここで一気に物語が加速して、まさかの別れ→成長した再会という怒涛の展開に。大人になった紺と水沢、ちょっと見た目も雰囲気も変わってて、特に紺がタバコを吸うようになってる描写に不意打ちでときめいたのは、僕だけじゃないはず(リアルではタバコ嫌いだけど、フィクションとしては、ね?)。いや、こんな“えっちさ”の出し方ある?新しい扉が開きそうだった(笑)

甘々で幸せな時間ももちろんあるんだけど、それだけじゃなくて、痛みや孤独、家族との確執、進路や将来の不安まで、10代特有の繊細さがしっかり描かれてるのが梅田みそ先生の凄いところ。2人が「好き」という気持ちに徐々に確信を持っていく過程が、まさに成長って感じで、読後は胸いっぱいになる。

個人的には、紺ががんばりすぎて泣いちゃう場面で、僕も一緒に目頭が熱くなった。幸せになってほしいって心底思ったし、そんな紺を包み込むように支える水沢の変化もエモかった。2人とも決して器用じゃない。むしろ不器用すぎて、恋愛も人生もままならないことばかりだけど、だからこそ共感できるし、応援したくなる。

惜しむらくは、「もっと幸せな2人を見たかった!」っていう。電子おまけの1ページじゃ絶対に足りない。2人のその後をもっと見せてくれーー!!と叫びたい。ラブラブな後日談、今からでも描いてくれませんか…??

全体的に、ただのラブストーリーでは終わらない。甘酸っぱさ、痛み、癒し、全部がぎゅっと詰まった青春BLの良作。なんなら、読後に日記をつけたくなってしまった僕がいる。自分の気持ちと向き合う時間って、やっぱり大事だなって再認識。紺と水沢、2人の恋がこれからも続いていくことを願って、そっと本を閉じました。

🔍こんな人におすすめ

  • 家族問題や過去に悩むキャラの心情に共感したい
  • 切なさと感動が入り混じるストーリーが好き
  • 高校生から大人への成長を見守る展開に萌える
  • 日記や手書きの文字など、特別なアイテムが物語に絡むのが好き
  • すれ違いと再会、もどかしい恋愛が刺さる人

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秘めごとを味わって 下

秘めごとを味わって 下

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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