【レビュー】秘めごとを味わって 上|美形先輩×狂犬後輩が紡ぐウブ恋青春ストーリー

やっほー、ダイキです!みんな、最近キュンキュンしてる?今回は「秘めごとを味わって」(梅田みそ先生)を読んでみたよ!これさ、表紙の時点で「絶対好きなやつ…」って確信しちゃったんだけど、もう大正解。美形でちょっと食えない系の先輩×不憫で強気な黒髪後輩という、僕のツボを余すことなく突いてきた…!そうそう、紺くんがね、とにかく健気で可愛いんだよ。不器用すぎて空回るし、強がっちゃうけど、内面めちゃくちゃ脆くて抱きしめたくなるタイプ。そんな紺くんを水沢先輩が「君を守る」って宣言するんだけど、この先輩、見た目だけじゃなくて中身もスパダリ力高すぎ!二人の距離が少しずつ縮まる青春のじれったさ、読みながらこっちまで初恋の気分に引き戻されたよ。さぁ、どんなウブ恋が展開されるのか、紹介していくね!

📝基本情報

作品タイトル:秘めごとを味わって 上

シリーズ:秘めごとを味わって

カップリング:高校生 ✕ 高校生

作者:梅田みそ 先生

出版社:新書館

出版年月日:2024/12/27

📖あらすじ

一匹狼気質の高校1年生・紺は、過去の家庭環境から人に頼らず強がって生きてきた。そんなある日、学校イチの人気者で美形な3年生・水沢先輩に「君を守る」と突然宣言される。最初は戸惑いと警戒心でいっぱいだった紺だけど、水沢の優しさやまっすぐな想いに触れるうち、少しずつ心を開いていく。強がりだけどどこか寂しげな紺と、ミステリアスで食えないけれど包容力抜群の水沢。対照的な2人が、不器用に距離を縮めながら、誰にも言えない“秘めごと”を分け合っていく――。恋に臆病な紺の変化や、2人を取り巻く仲間たちの存在も見どころな、じれったくもピュアなウブ恋ストーリー。

🌟おすすめポイント

  • 強がりな紺くんの裏に隠れた脆さが尊い!
  • 美形でミステリアスな水沢先輩の包容力にキュン
  • 家族のトラウマを抱えた紺の成長がじんわり泣ける
  • 階段からの姫抱っこなど、王道だけど胸アツ展開あり
  • 梅田みそ先生の爽やかで繊細な絵柄が青春ストーリーにぴったり

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いや~「秘めごとを味わって」、めちゃくちゃ良かった…!読後の余韻がしばらく抜けなかったくらい、心がじんわりあったかくなったやつ。表紙の美形先輩×狂犬後輩ってワードだけでピンと来て、期待値ぶち上げで手に取ったんだけど、これはまごうことなき当たり引いた感じ。

まず紺くん、最高に不憫可愛い系黒髪受け。自分を「狂犬」と呼ばせてしまうくらい強がりで、ちょっとしたことでケンカに首突っ込んじゃうけど、それって全部「誰かの役に立ちたい」「自分の存在価値を感じたい」って気持ちの裏返しなんだよね。家庭環境もなかなか厳しくて、母親の愛情を十分に受けられなかった背景があって、その寂しさを「人のために動く」ことで埋めようとしちゃう。もう、その健気さが刺さる刺さる…。強がってるのに、たまに素直になれなくて空回りして、でも本当はすっごい寂しがり屋で…とか、こんなん守りたくなるやつでしょ。

で、そんな紺を「俺が君を守る」って宣言しちゃう水沢先輩。こっちもただのイケメンスパダリじゃないのがいい。穏やかそうに見えて、実はかなり食えないタイプだし、紺くんをからかうような、ちょっとミステリアスな距離感もバッチリ効いてる。あくまで「守ってあげたい」っていう一方的な優しさじゃなくて、紺くんの強がりもちゃんとリスペクトして受け止めてくれるところが、なんだかすごく大人で包容力感じるんだよなぁ。とはいえ、階段から落ちた紺を姫抱っこで受け止めるとか、漫画的ド直球な胸キュンシーンも織り交ぜてくるの、ズルい(笑)

二人の関係、最初は完全に噛み合ってないし、紺は警戒心バリバリ。だけど、水沢先輩の優しさや不意のアプローチに少しずつ心のガードがゆるんでいく過程が丁寧に描かれてて、じれったいし、もどかしいし、でもめちゃくちゃ青春してるなって感じ。紺が自分の弱さを素直に受け止めきれなくて、でもその脆さを水沢は全部見抜いてる。この攻防(?)がほんとエモい…。紺が「守られたいけど、守られちゃいけない」って葛藤してる姿は、思春期の自己肯定感低め男子あるあるって感じでグッとくる。

あと、紺の周囲のキャラも地味にいい味出してる。水沢の取り巻き女子や、紺にちょっかいかけてくる男子たちがいることで、二人の関係性にちょっとしたスパイスが効いてるし、学園ものの王道展開がテンション上がる。シリアスな背景ありつつも、重くなりすぎず、コメディタッチな場面もちゃんと挟んでくるのが読みやすい。特に、狂犬ぶってるのに水沢の前だとポンコツになっちゃう紺、とても愛しい…。

梅田みそ先生の絵柄も、青春高校生ものにぴったりな爽やかさと繊細さがあって、紺の表情の揺れ動きとか、ちょっとした仕草がすごく丁寧。泣きそうなのに必死に笑おうとする紺とか、優しい目で見守る水沢先輩とか、「表情でもうわかるやつ」って感じ。正直、エロス度はこの上巻では控えめだけど、その分、じれじれな距離感と「まだ触れられない」甘酸っぱさがめちゃくちゃ効いてる。これ、下巻ではどうなっちゃうの?って期待しかない。

全体的にはボーイズラブというより人間ドラマ寄りで、紺の過去や家族との関係性が物語の軸になってる印象。単純な「イケメンに守られて幸せ!」って話じゃなくて、「人に頼ること」「自分の価値を認めること」みたいなテーマが根底に流れてるのが大人にも刺さるやつ。自分を必要以上に犠牲にしちゃう子に、ちゃんと「君はそのままでいい」って伝えてくれる人が現れるって、めっちゃ救いだよなあ…としみじみ。

あと、番外編のほのぼの短編でちょっと息抜きさせてくれるのも嬉しいポイント。重めな本編とのギャップで、よりキャラが愛おしく感じるし、この世界にどっぷり浸れる。

というわけで、僕的には「不憫強気受け」と「食えない美形攻め」好きなら絶対ハマるやつ!紺くんが抱えてる痛みとか、恋に戸惑うピュアさ、水沢先輩の優しさとズルさ…全部ひっくるめて、読んでてずっと胸がキュンキュンしてた。下巻で紺くんがどんな風に幸せを掴むのか、もう今から読むのが楽しみでたまらない!

🔍こんな人におすすめ

  • 不器用で健気な受けが好き
  • 美形でミステリアスな先輩攻めに萌える
  • 家庭環境に悩むキャラの成長物語が読みたい
  • じれったい距離感の高校生カップルにキュンとしたい
  • 心の傷と向き合う青春BLを探している

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秘めごとを味わって 上

秘めごとを味わって 上

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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