【レビュー】ブルースカイコンプレックス 10|大学卒業とこれからの2人、10周年の節目を祝う穏やかな日常

やっほー、アラサー腐男子のダイキです!今回紹介するのは、待望の10巻がついに出ちゃった「ブルースカイコンプレックス」だよ!市川けい先生の代表作だし、もうこのタイトル見ただけで心がじんわりしちゃう人も多いんじゃないかな。今回の10巻は、あの波乱万丈だった大学生活もついに卒業。青春のど真ん中で悩んだり、笑ったり、ちょっと泣きそうになったり…そんな二人と仲間たちの、ほっこりもじんわりも詰まった一冊になってるよ。正直、この作品の空気感って、年齢重ねるごとに共感度が増すからズルいよね。さあ、10年分の「好き」と「成長」がギュッと詰まった今巻、早速語らせていただきます!

📝基本情報

作品タイトル:ブルースカイコンプレックス 10

シリーズ:ブルースカイコンプレックス

カップリング:大学生 ✕ 大学生

作者:市川けい 先生

出版社:東京漫画社

出版年月日:2024/08/09

📖あらすじ

大学4年生となった楢崎と寺島。波乱続きだった人間関係も落ち着き、今は就職活動や卒業旅行など、学生生活の集大成に向けて日々を過ごしています。友人たちを交えた賑やかな日常や、家族とのちょっぴりホロリとするエピソード、タイ旅行の珍道中まで、二人の「今」がぎゅっと詰まった一冊。かつて好きの気持ちだけで突っ走った17歳の夏とは違い、将来やお互いの未来について悩みながらも、少しずつ大人になっていく姿がまぶしいです。晴れやかな成長と、変わらない愛しさが描かれる、シリーズ10周年の記念巻!

🌟おすすめポイント

  • 大学生編ラストにふさわしい、ほっこり穏やかな日常回!
  • 卒業旅行や友人たちとのエピソードが盛りだくさんで読後の満足感が高い
  • 過去の因縁やエモい名シーンの“回収”もあり、ファンにはたまらない展開
  • チカ&夏生のイチャイチャや家族との絆描写がたっぷり味わえる
  • シリーズ10周年、成長した彼らの“これから”にもワクワクが止まらない

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

ブルースカイコンプレックス10巻、今回も本当に胸がいっぱいになった。ずっと高校生から見守ってきた楢崎と寺島の2人が、ついに大学卒業…いや、月日が流れるの早すぎでしょ。僕の感覚じゃ、まだふたりは図書室でちょっと気まずい空気を味わってるはずなんだけどなぁ。たぶん読者みんな、10周年&10巻っていう節目にしみじみしちゃってるんじゃないかな。

8~9巻でちょっと心臓に悪い展開が続いてたから、10巻の日常回はまさにオアシス。春川や友人たちがメインの話もあったり、みんなで卒業旅行に行く話があったり、空気がすごく穏やか。2人の新しい家族(猫ちゃん)も登場して、平和な日常に癒されまくった…。やっぱ、ブルスカはこういう何も特別なことが起きなくても幸せな雰囲気を味わえるのがたまらん。

進路や就活って、BLだとサラッと触れられる程度で終わることが多い現実的なテーマだけど、ブルスカはそこも逃げない。2人とも「ただ好き」だけじゃ済まない年齢になって、未来を具体的に考え始める。好きな気持ちだけで突っ走ってた17歳の夏とは違って、悩むことも増えてきて。でも、その悩みすら2人が大人になった証拠だと思うと、なんだか感慨深い。

それにしても、寺島の教育実習エピソードは良かった。小学校で双子ちゃんが兄ちゃん見に来るのとか、ほっこりが止まらない。夏生が、資格は取れるだけ取っておきたいって言うのも、将来をしっかり考えてる感じがしてすごくリアルだし、弟たちの学校生活もちゃんと見届けたいっていうお兄ちゃん力が尊い。寺島、表向きはクールだけど、実は家族想いで情熱的なところ、ほんとギャップ萌えだよね。

ちなみに、2人の高校が私立の進学校だったって衝撃の新事実も。今まで公立だと思い込んでたけど、海外修学旅行があったり、意外にお金かかってる…夏生ママ、すごいわ。あと、細かい小物やちょっとした時代感(たまごっちとか中森明菜とか)、作者の遊び心も健在で、ついツッコミたくなっちゃう。

エモさ爆発だったのは、やっぱり過去と今を繋ぐ回収シーン。寺島が楢崎のお兄ちゃんに語った将来の話とか、あのベンチでの思い出がしっかり描かれてて、読者としては「これが見たかった!」って満足感が半端ない。特別なドラマチック展開より、こういう“小さな積み重ねを振り返る時間”が続くのがこの作品の良さなんだと改めて実感。エモいけどありがたい、幸せな思い出エピソード。

ラブシーンも相変わらず絶妙で、セルフ顔射を楢崎がぺろっと舐めとるシーンにはちょっと笑った。自分のは口移しで「オエッ」とか言ってたくせに、好きな人のは美味しくいただけちゃうんだ(笑)エロにも二人の関係性が滲み出てて、ただのサービスシーンで終わらないのがブルスカのいいところ。

友人たちの進路や未来も気になるけど(栗栖はやっぱりフリーター?範康はショップ店員っぽい?知羽さんは美容師に戻るのかな?)、そこは次巻へのお楽しみ。楢崎と寺島だけじゃなく、周りのキャラの日常もじっくり描かれてるから、読んでて本当に世界が広がる。

10年続いてるシリーズってだけで尊いのに、まだまだ続きそうなのが最高。大きな事件や波乱がなくても、毎年の夏に2人に会えるっていうのが僕の中では風物詩になってる。これから社会人編が始まるのかと思うと、さらに成長する2人が見れるんだなってワクワクが止まらない。願わくば、2人がじいちゃんになるまで描き続けてほしい…!

最後に、作者と読者の愛がぎゅっと詰まった10巻。特別なことがなくても「今」が幸せだって思わせてくれる、そんな空気を味わえて本当に幸せ。来年も、また青空の下で2人に会えるのを楽しみにしてます。

🔍こんな人におすすめ

  • 高校時代からの成長や人生の節目を描いたBLが好き
  • 穏やかな日常やゆるい空気感に癒されたい
  • じっくり関係を築いていくカップルが好き
  • 登場人物たちの進路や将来への悩みに共感したい
  • シリーズものの長編BLを追いかけたい

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ブルースカイコンプレックス 10

ブルースカイコンプレックス 10

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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