【レビュー】ブルースカイコンプレックス 8|穏やかな幸福と嫉妬が交差する、新章

どうも!アラサー男子、ダイキです!
今回は市川けい先生の「ブルースカイコンプレックス 8」を紹介するよ~。みんな、あの穏やかで胸キュンな空気、恋しくなってない?僕はまさにそうで、8巻を読んだ瞬間「やっぱこのカップル、最高…!」って声に出しちゃった。楢崎がついに家族にカミングアウトして、寺島も家族に受け入れられて…もう尊いの極み。だけど、平和な日常だけじゃ終わらないのがこのシリーズの凄いところ。水漏れ事件やら、寺島のバイト先の事件やら、登場人物たちの新たな波乱がドドンとやってきて、読んでてハラハラが止まらなかった!恋人の元カノ(しかも元家庭教師!)が登場したり、教え子兄弟の不穏な空気も絡んできたり…「やめてくれ~!」ってなりつつも、愛しさと嫉妬のリアルな描写がたまらないんだよね。そんなこんなで、今回も感情ジェットコースターな一冊、熱く語っていくよ!

📝基本情報

作品タイトル:ブルースカイコンプレックス 8

シリーズ:ブルースカイコンプレックス

カップリング:大学生 ✕ 大学生

作者:市川けい 先生

出版社:東京漫画社

出版年月日:2022/08/19

📖あらすじ

楢崎と寺島、ついに楢崎の家族へ二人の関係をカミングアウト!家族の温かい歓迎に包まれて、幸せいっぱい…かと思いきや、アパートの上階から突如水漏れトラブルが発生。生活のちょっとした波乱に振り回される二人だけど、さらなる試練は寺島のバイト先の学習塾で勃発。なんと、楢崎の元家庭教師で初体験の相手「みのり」との再会や、寺島の教え子の兄弟も登場し、恋と過去が交錯するハラハラ新展開に突入。お互いへの信頼は揺るがない…はずなのに、ちょっぴり嫉妬したり、不安になったり。だけどその分、二人の想いが確かめ合われる濃密なシーンもバッチリ。日常の中に潜むドキドキと幸せ、そして時々のやきもき。今度はどんな壁を乗り越えて、二人は成長していくのか?読後、次巻が気になって仕方なくなる、ブルースカイコンプレックス第8巻!

🌟おすすめポイント

  • 家族にカミングアウトしてからのリアルな幸せ描写が沁みる!
  • 新キャラや過去の関係者が波乱を巻き起こすハラハラ展開
  • チカと夏生の嫉妬&やきもちが可愛くてキュン度MAX
  • サブキャラたちの成長やドラマも見逃せない
  • 日常パートの優しい空気感と濃厚なラブシーンのギャップが最高

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

8巻、いや~、読み終わったあとに思わず「おつかれ!」って二人に声かけたくなるような、濃密な感情の渦に巻き込まれちゃった。楢崎と寺島、もうカップルとしては安定期に入ったと思ってたけど、こんなにハラハラさせられるとは…油断できないよね、恋愛ってやつは。

まず、楢崎の家族に関係を打ち明けるところ。BLでこのプロセスがしっかり描かれてるのって、実はかなり貴重だと思うんだ。しかも、家族全員が温かく受け止めてくれて、寺島もすっかり「親戚の一員」感。兄弟の子供と遊んだり、両親とごはん食べたり、まさに「こういう未来が現実にも増えてほしいな~」って理想像。読んでる間、思わずニヤニヤしちゃった。いや、ほんと、ゲイカップルの家族事情って、どうしても不安がつきまとうからさ…楢崎の家族みたいな理解と包容力、全BLに配給してほしい。実家のカレー並みに安心できるんだよ。

でも平和が長くは続かないのが「ブルースカイコンプレックス」らしいよね。アパートの上階からの水漏れ騒動からの~、寺島のバイト先での事件と、生活感あふれるトラブルが絶妙にリアル。突然の水漏れに「やめてくれ!」って思ったけど、むしろ楢崎と寺島の距離感が浮き彫りになるきっかけになってる。こういう日常の小さなトラブルが二人の関係に微妙な波紋を広げていくのも、すごく好きなところ。BLって、時々ドラマチックすぎて現実味がないこともあるけど、市川けい先生は日常の「あるある」からしっかりドラマを紡いでくれるから信頼してる。

そして…新キャラたちも濃い!楢崎の元家庭教師・みのりさん、登場した瞬間から不穏な香りぷんぷんで「おいおい、ここで波乱要素投入かよ」ってなった。しかも、ただの「元知り合い」じゃなくて、楢崎の初体験の相手って…これ、寺島の立場になったら胃がキリキリするやつ。自分の恋人の「過去」にばったり出くわす日常、地味にキツい。しかも、みのりさん、楢崎に恋人がいることも知らないし、空気読まずに距離詰めてくる感じ…これは次巻の火種確定コース。「ちゃんと線引きしろよ楢崎!」って、読者みんながなってると思う。ちなみに僕もなった(笑)

寺島のバイト先の塾も、まさかの爆弾投下。教え子の兄弟が事件を起こし、「当て馬」の気配ビンビン。推しカプの間に不穏な空気流れるたびに、心臓に良くない。でも、その分だけラブシーンの熱量が爆上がりしてるのは正直ありがたい。寺島が煽る→楢崎が本気出す→二人の熱さマックス…この流れ、何度見ても飽きない。危機感が二人の関係を深めるって、やっぱり王道だな~と感じる。

寺島が楢崎に嫉妬してほしい、不安になってほしい…っていう自己承認欲求、リアルすぎて刺さる。恋愛って、平和すぎると逆に不安になる時あるよね。「もっと自分を見てほしい」って感情が可愛すぎて、僕もニヤけた。寺島の成長をそっと見守る気持ちにさせられる。

逆に楢崎は全然ブレなくて、安定の包容力。これが推しカプの安心感…!でも、だからこそ新たな当て馬(年下DK)が現れた時、読者のザワザワ感が倍増するんだよな~!この「絶対的な安心」と「揺らぎ」のバランスがすごく良い。時々、寺島の方が素直になりきれなくてグルグルしちゃうのも、読んでて「人間味あるな…」って思える要素。

地味に刺さったのは、範康くんの恋が一区切りつくシーン。ここまで脇役だったけど、めっちゃ感情移入しちゃった。友達の存在ってさりげなくデカいし、誰かに自分の弱さや想いをぶちまけることでまた一歩成長する感じ、読んでてジーンときた。アレックス&クリス組の明るさも、クールな作品の中で良いスパイス。地味だけど、こういう友人ポジションがしっかりしてるBL、僕は大好物だ。

8巻は本当に「次巻への嵐の前の静けさ」みたいな感じ。安定した日常に、小さな波紋が広がっていく感じがめちゃくちゃリアルで、どのキャラも「その後どうなるの!?」って気にならずにはいられない。

まとめると、「ブルースカイコンプレックス8」は、安定×波乱、日常×非日常のバランスが絶妙で、カップル成熟期にありがちな「本当の安心」と「ちょっとした不安」の揺らぎをこれでもかと見せてくれる一冊。エロも感情も、どっちも大満足。推しカプに会える幸せ…この世界線、永遠に続いてほしい!

🔍こんな人におすすめ

  • 家族公認のゲイカップルのやりとりに癒されたい
  • 嫉妬や不安、恋の波乱をリアルに楽しみたい
  • 安定カップルの日常に時々訪れるドキドキが好き
  • 昔の恋人や当て馬登場でハラハラしたい
  • キャラたちの成長や心の変化をじっくり見守りたい

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ブルースカイコンプレックス 8

ブルースカイコンプレックス 8

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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