【レビュー】ブルースカイコンプレックス 5|強固な絆と揺れる想い、二人で乗り越える新たな試練

やっほー!ダイキです。今回は市川けい先生の「ブルースカイコンプレックス 5」を読んだので、熱々レビューをお届けするよ!このシリーズ、高校生から始まった2人が大学生になっても甘さと絆がどんどん増し増しで、僕の心拍数も上がりっぱなし…!だけど今回はただのイチャイチャ巻じゃないんだよね。新キャラ・希星(きら)ちゃん登場で、まさかの波乱?いや、波乱っていうより、さらに絆が深まる展開に僕もニヤニヤとキュンキュンと、ちょっぴり切なさが入り混じって大忙し。2人の世界に第三者がグイグイ割り込んできて「はいはい、どうなるの?」ってドキドキしつつも、やっぱりこの2人は強かった…!って思わされる一冊でした。では、さっそく紹介いっちゃおう!

📝基本情報

作品タイトル:ブルースカイコンプレックス 5

シリーズ:ブルースカイコンプレックス

カップリング:大学生 ✕ 大学生

作者:市川けい 先生

出版社:東京漫画社

出版年月日:2019/07/26

📖あらすじ

大学生になった楢崎と寺島。順調に愛を育んできた二人の同棲生活に、新たな波乱の予感。楢崎が家庭教師をする教え子・希星が、彼にグイグイ好意を寄せてきて、寺島は曇り顔。さらに、親しい友人・範康からの思いがけない告白や、将来への不安など、二人の関係にさざ波が立ち始める。外からの価値観や言葉に揺れながらも、本音でぶつかり合い、何度も向き合う楢崎と寺島。すれ違いや葛藤を経て、彼らはまだ知らないお互いに少しずつ近づいていく。どんな障害があっても強く深く結ばれる、二人の絆の新たな一歩を描く第5巻。

🌟おすすめポイント

  • 揺るぎない絆で繋がる楢崎と寺島の関係性が尊い!
  • 家庭教師先の女子高生・希星の登場が物語に新たな波乱を呼ぶ。
  • 2人の不安や葛藤を丁寧に描きつつ、しっかり向き合う姿に胸が熱くなる。
  • BL作品では珍しく同性カップルに対するリアルな目線が描写される。
  • 巻を重ねるごとに増す男前度と色気、イケメン度アップな作画も必見!

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「ブルースカイコンプレックス」5巻、いや~、今回も心臓に悪いくらいに沁みた……!いきなりだけど、何万時間話しても、何千回キスしても、やっぱりまだまだ知らない君がいるんだなって、読んでて何度も頷いちゃった。楢崎と寺島、ここまで来てカップルとしての盤石さがえげつないんだけど、それでも「揺らぎゼロ!」って感じじゃない。むしろ、揺らぎがあったからさらに絆が深まったって印象。

今回は新キャラとして、楢崎の家庭教師先の教え子・希星(JK!)が登場。帯にも「波乱のライバル登場」なんて煽りが書いてあるけど、正直読んでみると“恋の三角関係”には全然ならない(笑)希星のアプローチが思春期真っ只中の直球で、読者的には「うわ、怖!」ってなりつつも、楢崎の対応がクールすぎる。LINEが何度も来ても完全スルー、寺島以外は視界に入ってないレベル。ここ、ほんと楢崎の寺島バカっぷり全開で読んでてニヤける。

でも、寺島はやっぱり気になるんだよね。希星の存在にモヤモヤして、ウダウダ悩む姿。もう、これぞリアル男子の可愛さ!表向きはクールだけど、本命には不安や弱さが出ちゃうって、男心って奴ですよ。でも今回、「引きずり込んでしまった」っていう寺島の負い目が出てきて、グサッと来た。楢崎はもともとノンケだったし、将来のことを考えれば考えるほど、不安は消えない。

でも、読んでて一番しんどかったのは希星のストレートな言葉。「男同士で付き合ってても結婚も子供もできないじゃん」って。マジでJKの無邪気さ、時にナイフより鋭いなって思った。悪気がないからこそ、余計にキツい。自分の正直な気持ちなだけに、どう受け止めればいいのか分からなくて、寺島も読者のこっちも一瞬フリーズ。でも、その後の楢崎の怒り方、静かなんだけどメッチャ怖い。普段飄々としてる分、琴線に触れた時の本気度がヤバい。あの「傷つけた人」への認識チェンジ、BL史に残る名シーン認定したい。

希星も結果的には悪い子じゃなかったし、謝りに来るシーンはほろっときた。高校生として、自分の言葉の重さをちゃんと理解できるのは偉いと思う。寺島もさ、遠回しに優しさ出してて、結局“情”が深いのはこっちなんだよなぁ~。楢崎の優しさは100%寺島限定だけど(笑)、寺島の方が周りにも気持ち向けてる感じ。楢崎はもう「俺の世界=寺島」状態。ここがまたこのカプの尊さ。

そして隠れた名脇役・範康。彼のカミングアウト、予想外すぎてビビった。セクシャリティにまつわる悩みや、「理解してるよ」「差別しないよ」って言われるだけじゃない複雑さ、めちゃくちゃリアルだった。優しさの偏見、って言葉が本当しっくり来る。こういうエピソード、重くなりすぎず、それでいて軽視もしない匙加減が市川けい先生は天才。

全体としてはラブ度マシマシ。お互いだけを見てる恋人同士ってBLでは王道だけど、「ブルスカ」の二人はそこに至るまでの積み重ねがしっかり描かれてるのが本当に好き。些細なすれ違いも、きちんと話して深まりに昇華できる大人なカップル。ラブラブなんだけど、ベタベタし過ぎず、地味にすごい信頼関係で結びついてるんだよな。これ理想の恋人像じゃん…って一人で悶えてた。

あと、今回のカバー下!小・中・高・大学までの二人の成長図、可愛すぎて悶絶不可避。こういうおまけって嬉しいよね。ちなみに5巻はエロは少なめだけど、日常の仕草や視線、ちょっとした触れ合いに色気が滲んでて、むしろエロス感じる不思議。

とにかく、楢崎×寺島の「壁はあっても、二人でなら乗り越えちゃう」強さと、甘さ、切なさ、全部詰まった巻だった。大人になっても、ちょっとやそっとじゃ壊れない関係性。“尊い”とか“しんどい”じゃ足りない、読んだ後の余韻がしばらく抜けない。なんだかんだで、やっぱりこの二人が大好きだって再確認した。

🔍こんな人におすすめ

  • 静かにじわじわ深まるカップルの絆を見守りたい
  • 同性カップルの悩みや葛藤をリアルに感じたい
  • 脇役キャラの成長や心情にも注目したい
  • 甘さだけじゃなく現実的な壁も描かれるBLが読みたい
  • 恋人同士の対話やすれ違いを丁寧に描く作品が好き

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ブルースカイコンプレックス 5

ブルースカイコンプレックス 5

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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