【レビュー】テンカウント1|無愛想カウンセラー×潔癖症社長秘書、10の課題で心ほどける恋

やあ、アラサー腐男子のダイキです!今回は、宝井理人先生の『テンカウント 1』を読んでみたよ。いや~、これ、まじで刺さった…!潔癖症の社長秘書・城谷さんと、無愛想なカウンセラー・黒瀬くんの、不器用で繊細な恋のセラピーが始まるんだけど、序盤から心がギュッとなる展開。城谷さんの「この世にあるものはすべて汚い」っていう重ための強迫観念、「恋愛したらどうなっちゃうの!?」って読んでてドキドキしっぱなし。心の距離を少しずつ詰めていく二人に、読んでるこっちまで手に汗握るっていうね…。しかも宝井先生の絵がまた美しくて、城谷さんの表情が巻を追うごとにどんどん可愛く見えてくる魔法!正直「潔癖症の受けって、どうやって関係進展させるの?」って思ってたけど、ストーリーがしっかりしてて夢中になっちゃった。では、感想や見どころも語っていくので、最後まで読んでくれると嬉しいです!

📝基本情報

作品タイトル:テンカウント 1

シリーズ:テンカウント

カップリング:心理カウンセラー ✕ 社長秘書

作者:宝井理人 先生

出版社:新書館

出版年月日:2014/04/15

📖あらすじ

この世のすべてが汚く見えてしまう、極度の潔癖症を抱える社長秘書・城谷。人との接触さえ避けて生きてきた彼が、ある日偶然、無愛想なカウンセラー黒瀬と出会う。黒瀬は城谷の潔癖を見抜き、自らカウンセリングを提案。10項目を一つずつクリアしていくという“恋のセラピー”がスタートする。人に触れられない不安や、自分自身への嫌悪感と向き合う城谷。黒瀬との距離が近づくたび、心の変化に戸惑いつつも、次第に彼に惹かれていく。抑えきれない感情と、触れたいけど触れられないもどかしさ。そして治療の進行と共に、城谷の中で芽生える恋心――。潔癖症という繊細なテーマを背景に、二人がどんな風に心を通わせていくのか、静かで切ない空気感の中に、じんわり温かさが広がっていくラブストーリー。

🌟おすすめポイント

  • 潔癖性の社長秘書・城谷と無愛想カウンセラー黒瀬の関係が新鮮!
  • 10個の課題を通じて、恋と克服が同時進行するセラピーラブが胸キュン
  • 城谷の繊細な心情描写に思わず感情移入
  • 黒瀬の優しい配慮とミステリアスさがたまらない
  • 美麗な絵柄と静かな空気感が作品の世界観を引き立てる

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

読み始めてすぐ、宝井理人先生の繊細な絵にぐいっと心を掴まれる。宝井先生といえば「セブンデイズ」!あちらは作画だけど、ほんっとに素晴らしかった✨️宝井先生の画風は透明感があって引き込まれる。「テンカウント」1巻はその中でも特に“空気の匂い”まで伝わってきそうな静けさがあって。僕は潔癖じゃないけど、城谷さんの「この世にあるものはすべて汚い」って感覚、なんとなく共感できてしまって…。コロナ禍で消毒だマスクだってなったせいもあると思うけど、現代社会の息苦しさみたいなのが彼の生きづらさに重なるんだよね。

主人公の城谷さん、社長秘書っていう仕事柄、完璧でいたいのに心の中はいつも不安と自己嫌悪でいっぱい。潔癖性の描写も細かくて、たとえば人から手帳を受け取るだけで、頭の中が「今、汚れたかも…」ってぐるぐるしちゃう。読むだけでこっちまで手を洗いたくなるレベル(笑)それでも、黒瀬くんと出会って少しずつ世界が変わっていく様子が本当に丁寧。10個の課題をクリアしていく療法、BLでここまで“心の治療”にリアルに向き合うのも珍しい。

黒瀬くん、最初は無愛想に見えるけど、カウンセラーらしい優しさが絶妙。ちょっとSっぽさが垣間見えるのもたまらないね!(←?)恋愛感情を出しすぎない配慮と、時々見える“特別な想い”のバランスがッ!特に、電車で倒れた城谷さんをさっと抱きかかえるシーン。潔癖なはずの城谷さんが、黒瀬くんの服をギュッとつかむ。神シーンktkr。ふたりの距離がぐっと縮まった瞬間なんじゃないかな。

あと、個人的にぐっときたのが、どちらも敬語で話すところ。距離感があるのに、言葉遣いがどこか親密で、美しい。城谷さんの敬語は、壁じゃなくて「普通」でありたいという気持ちの表れなのかなって思う。本音は隠してるけど、表情はどんどん柔らかくなっていく。読む側もいつの間にか「早く救われてほしい」って思わせられる不思議な力がある。

キスの寸止めシーンは、声が出た(笑)黒瀬くん、君の気持ち、もっと分かりやすくしてくれーーって心の中でツッコミ入れずにはいられなかった。城谷さんの涙、あれはズルい。こっちの涙腺も危うく崩壊するところだった…。直接的なエッチシーンはまだないけど、それを感じさせないくらい、心の中の葛藤や揺れ動きがリアルに描かれていて、むしろこの純度が最高。キュンキュンするよねぇええ。

BLってファンタジー要素が強いけど、「テンカウント」は心理描写がとにかくリアル。実際に強迫性障害を抱える読者からも「共感した」「治療法もリアル」と絶賛されているのも納得。恋愛のドキドキだけじゃなくて、病気や生きづらさに寄り添う温度を感じた。

最初は「潔癖な主人公って、BL的に大丈夫?」って不安だったけど、でも読み進めるうちに、そんな疑問どうでもよくなる。心の壁をひとつひとつ壊し「距離」が縮まる一歩一歩が尊くて、こんなに先が気になるBL、久々だったかも。

「テンカウント」1巻は、ただの恋愛漫画じゃなくて、“自分自身と向き合い、誰かと繋がることの意味”を静かに投げかけてくる作品。きっと2巻以降でふたりの関係も、城谷さんの心も、もっと深く描かれると思うと、今から楽しみで仕方ない!

潔癖性って設定に抵抗ある人ほど、ぜひ読んでほしい。どこか共感できる“生きづらさ”と、その先にある優しい関係性が、そっと心に寄り添ってくれる一冊♪

🔍こんな人におすすめ

  • 潔癖症や強迫性障害のリアルな描写に興味がある
  • じわじわ心が近づくセラピー系BLが読みたい
  • クールなカウンセラー×繊細な秘書の関係性が好き
  • 繊細で美しい作画に癒されたい
  • 切なさと成長が同時に楽しめる恋愛ストーリーを探している

🛒 購入はこちら(Amazon)

テンカウント 1

テンカウント 1

ダイキのアイコン

ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

もっと詳しく見る