【レビュー】後ろの席の加藤くん|地味男子×カースト上位美人の揺れるスクールライフBL

やあやあ、ダイキです!今日紹介するのは、梅田みそ先生の「後ろの席の加藤くん」。地味で平凡な小和田くん(僕らの仲間代表!)と、クラスカースト上位で美人な加藤くんの、等身大すぎる青春ラブストーリー。最初は「村人A」と「王侯貴族」くらい距離があるふたりなんだけど、小和田くんが勇気をふりしぼって頑張る姿に、思わず自分の学生時代を思い出して遠い目…。加藤くんのクーデレっぷりもたまらんし、ふとした瞬間に見せる笑顔が反則級に可愛い!個人的には、小和田くんの不器用なアプローチと、妄想が空回りする感じがめちゃくちゃツボ。キスシーンとか、観覧車でのエピソードは「青春っていいな~!」って声に出して言いたくなるやつです。エロは控えめだけど、心がじんわり温まる、そんなやさしいBLを探してる人には超オススメ!

📝基本情報

作品タイトル:後ろの席の加藤くん

シリーズ:後ろの席の加藤くん

カップリング:高校生 ✕ 高校生

作者:梅田みそ 先生

出版社:新書館

出版年月日:2019/05/01

📖あらすじ

クラスで「村人A」扱いの平凡男子・小和田くん。そんな彼がずっと気になって仕方ないのが、後ろの席に座る、まるで王子様のようなカースト上位男子、加藤くん。勇気を振り絞って話しかけてみても、加藤くんは美しすぎるクリスタルアイでスルーしがち。けれど、ふとしたきっかけで加藤くんのふにゃっとした笑顔、そして誰にも見せていない秘密の一面を知ってしまう。空回りしつつも健気にアプローチする小和田と、クールで不器用だけど実はピュアな加藤くん。不釣り合いなようでいて、真っ直ぐぶつかり合う二人の初々しい恋模様が、高校生ならではの等身大の距離感で描かれる青春BLストーリーです。

🌟おすすめポイント

  • スクールカースト上位×地味平凡男子の組み合わせが胸アツ!
  • 小和田くんの不器用だけど一生懸命なアプローチに共感必至
  • 加藤くんのクール&クーデレなギャップが破壊力抜群
  • キスやハグ中心のピュアな恋愛描写でほっこり
  • 絵柄が綺麗でキャラの表情から感情の機微が伝わる

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「後ろの席の加藤くん」は、地味平凡男子・小和田くんと、カースト上位の美形男子・加藤くんという、いわゆる「格差カップル」の王道をいくBLなんだけど、これがまた、ただのテンプレートで終わらない魅力が詰まっててびっくりした。

まず、小和田くん。自分に自信がなくて、「村人A」ポジションから抜け出せないモブ感MAXな彼だけど、加藤くんに対してだけはやたらピュアに一途で、空回りしながらも一生懸命アタックし続ける姿が、もう…応援せずにはいられない!平凡キャラって、実は作中で「全然平凡じゃないじゃん!」ってなること多いけど、小和田くんは本当に正真正銘「地味」な感じがリアル。なのに、その自己肯定感の低さが逆に人間らしくて好感持てるんだよなぁ。あと、ちょいちょい妄想が暴走してしまうのも男子高校生らしくて可愛い(笑)。

そして加藤くん。黒髪美人で、まさにスクールカーストの頂点。第一印象は「クールで怖い」んだけど、実は内面はツンデレというかクーデレというか…感情をあまり表に出さないけど、ふとした時に見せる「ふにゃっとした笑顔」とか、誰にも見せてない弱さがちょいちょい垣間見えるのが最高すぎる。ああいう、外では完璧だけど身近な人にだけ素顔を見せるタイプ、たまらん!正直、僕も一目惚れしそうだった。

二人の距離感がまた絶妙で、小和田くんが加藤くんに近づこうとがんばるほど空気がぎこちなくなったり、すれ違ったりする。なんなら加藤くんが小和田くんの手を叩き落として睨むシーンとか、序盤は「え、加藤くんってこんなに当たり強いの!?」とドキドキしながらページをめくってしまった。でも、読み進めるうちに加藤くんも小和田くんの不器用な優しさに惹かれていくのが、ちゃんと丁寧に描かれてて良かった。というか、加藤くんがだんだんデレたり照れたりしていく姿が、もう…ギャップ萌えの宝庫。

あと、読んでて感じたのが「カースト下位男子の葛藤」がしっかり描かれてること。小和田くんが「なんで自分なんかが…」ってグルグル悩んだり、「どうせ自分なんか」って卑屈になったりするの、めちゃくちゃ共感できる。学生時代の「自分はその他大勢」感って、結構心に刺さるものがあるよね。でも、その自信のなさを補うように、一生懸命加藤くんのために頑張ったり、守ろうとしたりする姿が健気で泣ける。いや、マジで…。

ストーリー全体のテンポもすごく良くて、ギャグっぽい空回りもありつつ、時々グッと切ないすれ違いや、見てて思わず「がんばれ!」って声をかけたくなる感情の揺れも入ってくる。観覧車でキスするシーンとか、小和田くんが強引にいくのに加藤くんが顔をそむけちゃう…でも内心は受け入れ体勢…みたいなあの微妙な距離感、めちゃくちゃリアルだったし、青春っぽさが詰まってた。

エロは控えめで、基本はキスやハグ、最後にちょっとだけ…くらいなんだけど、むしろそれがこの二人にはちょうどいい。ドキドキをじらしながら、気持ちが重なっていくのが気持ちよかった。あと、絵がめちゃくちゃ綺麗で、加藤くんの美しさが存分に堪能できるのも嬉しいポイント!髪を下ろした時のギャップにやられる人、絶対多いと思う(笑)

地味系攻め×美人受けって、ありそうでなかなかリアルに描けている作品が少ない印象だけど、「後ろの席の加藤くん」は平凡の良さを最大限に魅力化した一冊だと思う。加藤くんの秘密に触れてしまったことで、ただの「隣の席の人」じゃなくなる瞬間の尊さ、ぜひ味わってほしい!

こんなに応援したくなるモブ男子と、見た目最強だけどピュアな美人男子の青春、不器用な恋、全力でオススメです!

🔍こんな人におすすめ

  • 地味平凡系男子×カースト上位美人男子の組み合わせが好き
  • 等身大の高校生の初々しい恋愛にキュンとしたい
  • クーデレやツンデレ受けが推し
  • 空回りしがちな一生懸命攻めを応援したい
  • エロ控えめでキスやハグ多めのほのぼのBLが読みたい

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後ろの席の加藤くん

後ろの席の加藤くん

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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