やあ、アラサー腐男子のダイキだよ!
今回はS井ミツル先生の「無自覚ラブファクター」を読んでみたんだけど、これまたぶっ飛んだスタートで笑いが止まらなかった…!表紙は意外と爽やか系なのに、中身は「おいおい大丈夫か?!」ってくらい刺激的。セックス大好きなサラリーマン神崎(受け)が、まさかのローターINで出社しちゃうとか、冒頭からスリル満点。そこに現れるのが大嫌いな同期で上司の一ノ瀬(攻め)なんだけど、この二人の関係がまたクセ強くて最高!真面目すぎる一ノ瀬と、快楽一直線な神崎のやりとりがテンポ良すぎて、夢中で読み進めてしまった。ギャグ×エロのバランスも絶妙で、「ツンギレ」な新しい受け像に思わず拍手。BL初心者から上級者まで、思いっきり笑って萌えたい人に超おすすめな一冊!さてさて、詳しく語っていくよ~!
基本情報
作品タイトル:無自覚ラブファクター
カップリング:リーマン ✕ リーマン
作者:S井ミツル 先生
出版社:竹書房
出版年月日:2016/02/17
あらすじ
見た目は真面目、でも実はセックス大好きなサラリーマン、神崎。刺激を求めて尻にオモチャを仕込んだまま出勤するという大胆プレイを楽しんでいたら、職場のトイレで大嫌いな同期兼上司、一ノ瀬に見つかってしまう!そのままなぜか身体の関係がスタートすることに。堅物で仕事もできる一ノ瀬は、愛のないセックスに溺れる神崎を心配し、「ちゃんと恋人ができるまで俺が面倒を見る」と宣言。反発しながらも、体は一ノ瀬に惹かれてしまう神崎。セフレという名目で始まった関係だけど、だんだんと心も絡まり始めてきて…?愛のない快楽に慣れていた神崎と、無自覚に神崎を好きな一ノ瀬。すれ違いまくりな二人が、ギャグとエロ全開で織りなすオフィスラブコメディ!
おすすめポイント
- セックス大好きビッチな神崎くんのぶっ飛んだ行動力が最高に笑える。
- 無自覚に愛をぶつけてくる一ノ瀬くんの真面目さがじわじわくる。
- 堅物攻めVSツンギレ系受けの新しいケンカップル感が新鮮。
- ギャグとエロのバランスが絶妙で、テンポよく読める。
感想・考察(ネタバレ注意)
いやー、これは冒頭から神崎くんのインパクトがすごい。見た目は真面目でエリートサラリーマンなのに、頭の中はほぼセックスのことでパンパン。むしろ一周回って清々しいくらいのエロ一直線っぷりで、ローター仕込んだまま出社して悶えてるシーンは「この人、仕事中も本気だな…!」って笑いが止まらなかった。しかも、刺激が足りなくて媚薬ローションまで追加するあたり、もうプロフェッショナルの域だよね。
この神崎くんのズレた感覚、ビッチというより快楽主義者。でも、「複数のセフレが常にいる」タイプでもなくて、「愛はいらない、気持ちよければOK」っていう割り切りっぷりが逆に憎めない。読んでるうちに「なんだこいつ…って思うけど、嫌いになれない」不思議な魅力がある。しかもギャグのツッコミが的確で、セリフ回しもテンポよくて、気がついたらニヤニヤしながらページめくってた僕。
そして対する一ノ瀬くん、これまた堅物で真面目。同期で上司っていうややこしさもありつつ、なぜか神崎くんのことを最初から認めてるし、さり気なく「お前はちゃんとやれてる」って褒めたりする。でもそれが神崎くんにとっては地雷で、「なんでコイツに頭ポンポンされなきゃいけないんだ!」って怒りまくる。普通そこ、ちょっとキュンってなるとこだけど、神崎くんはツンじゃなくて「ギレ」なのが新しい。ツンデレじゃなく、ツンギレ。今度使おう…。
最初のセックスも、トイレでローター抜いてもらう流れから、そのままなだれ込む展開がぶっ飛んでて、しかも一ノ瀬くん、愛のないセックスしてる神崎を本気で心配しちゃう。「ちゃんとした恋人ができるまで俺が面倒見る」って宣言するんだけど、これ自分が恋してる自覚がないんだよな。本気で真面目に言ってるから、読んでて笑えるけど、よく考えたらすごい行動力。こんな同期上司、現実にいたら絶対ヤバい(笑)
「嫌いなはずの一ノ瀬と何度も体を重ねて、でもセフレとエッチしてても一ノ瀬のことが気になってイケなくなる」って、神崎くんの心もどんどん崩れていく。最初は一ノ瀬の気持ちを踏みにじってやろう、くらいのノリだったのに、何度もヤっていくうちに、自分も気づかないうちにハマっていく様子がめちゃくちゃリアルで、表情の変化とか細かい心理描写にグッとくる。
正直、神崎くんが「もっと俺と同じくらい俺のことで必死になればいいんだよ…」って一人ごとするシーン、不覚にも胸に刺さった。愛を信じてない、愛なんていらないって言いながら、本当はすごく愛されたいんだよね。でも素直になれないし、へたに開き直ってるフリしてるから、余計に切ない。
それでも全体はコメディタッチで、ギャグとエロのバランスが絶妙。エッチシーンも、二人の距離や心の変化をちゃんと感じさせる作りになってるのがめっちゃ良い。しかも神崎くんの「頭の中がエロばっか」なのと、一ノ瀬くんの「真面目すぎて無自覚に恋してる」ギャップが面白くて、だんだん二人の噛み合わなさが愛しくなってくるんだ。
脇キャラも変なやついないし、全体的に明るくて気持ちが軽くなる作風。描き下ろしやカバー下のおまけマンガも、声出して笑っちゃう小ネタ満載で、1冊まるごと楽しめる。作者さん初単行本とは思えないクオリティだった。
エロ描写に振り切った神崎くんも、実は傷つきやすくて、でも前に進もうとする姿がなんだか応援したくなるし、一ノ瀬くんの不器用な優しさも癖になる。読後は「なんだこのハイテンション…でもめちゃくちゃ面白かった!」って明るい気持ちになれる、そんな一冊。僕的には、変に湿っぽくなりすぎず、でもちゃんと「愛ってやつは厄介だけど悪くないかも」って思わせてくれるバランスが最高だったな。エロと笑いとキュン、全部ほしい人は是非読んでみてください!
こんな人におすすめ
- ギャグとエロのバランスが絶妙なBLを探している
- クズ受けやビッチ系キャラが好き
- 仕事のできる真面目攻めに萌える
- すれ違い&無自覚な恋にニヤニヤしたい
- 明るくハイテンションな雰囲気で元気になりたい
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無自覚ラブファクター