【レビュー】オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た2｜勘違い加速の同棲ピュアラブコメ

📚 目次

基本情報
あらすじ
おすすめポイント
感想・考察（ネタバレ注意）
こんな人におすすめ
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やあやあ、アラサー腐男子・ダイキです！今回は「オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た 2」を紹介するよ。いやこれ、タイトルだけで既にツッコミどころ満載なのに、読んだらさらに笑いと萌えが止まらんやつ！同棲スタートしたばっかの橋元と白瀬、見た目もスペックも最強なはずなのに、2人ともピュアすぎて時々ルームシェア疑惑が出るレベル（笑）新キャラも登場して、勘違いとすれ違いの嵐がさらに加速！そして大人なのに、キスひとつでこっちが悶絶しそうな破壊力…！「え、同棲してんのにこの初々しさアリ？」って毎回ニヤニヤしっぱなし。BLってすれ違い＝切なさ、なイメージだけど、これはもう面白さの塊だから肩ひじ張らずに読めちゃう。恋愛初心者な橋元と、それを可愛いと思っちゃう白瀬の絶妙バランスにも注目！さあ、早速紹介いくよ～！

基本情報

作品タイトル：オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た 2

シリーズ：オンラインゲーム仲間とサシオフしたら職場の鬼上司が来た

カップリング：リーマン ✕ リーマン

作者：ん村先生

出版社：一迅社

出版年月日：2022/05/13

あらすじ

平凡なサラリーマン・橋元は、オンラインゲーム仲間とのオフ会でまさかの職場の鬼上司・白瀬と遭遇、そんな奇跡（？）から始まった恋人生活もついに3カ月目、同棲生活もスタートして1カ月に突入！すれ違いまくりの末にようやくカップルになった二人だけど、リアルでは「ゲーム」「ご飯」と色気ゼロな毎日に、橋元はちょっぴり不安気味。恋人らしくなりたいと奮闘する橋元だったが、完璧すぎる年上彼氏・白瀬が相手じゃ一筋縄ではいかない！そこへ新キャラ熊田兄も現れ、ますます加速する勘違い＆すれ違いコント。オンラインでは相棒、リアルでは上司部下、そして恋人同士――そんな二人の前途多難な日々はまだまだ終わらない！

感想・考察（ネタバレ注意）

この2巻、読んだ人みんな「なんでまだちゅーだけなんだよ！」ってツッコミ入れてるんだけど、僕も全力で同意。いやもう、同棲してるのにこのピュアっぷりは何なんだ。白瀬さん、橋元くん、君たちアラサーだろ？社会人だろ？って思いながらも、結局ニヤニヤしっぱなしで読み終わっちゃうんだから、ん村先生の手腕おそるべし。

1巻で鬼上司とオンラインゲーム仲間がまさかの同一人物、そこから始まる大混乱ラブコメ――からの、ようやく結ばれて2巻は恋人同士で同棲生活スタート。これだけ聞くと「もうすれ違いは終わりでしょ」って思うじゃん？でも、否！またここから壮大な勘違いとすれ違いコントが幕を開けるという…この作品の安心感たるや、もはや伝統芸能の域。

何が良いって、やっぱりこの2人、全然恋人らしくなれないんだよね。ゲームして一緒に飯食って、同棲してるのにまるでルームシェア。でも、ふとした瞬間の軽いちゅー、それだけで「うわあああ」って悶える。白瀬さんの角度のいい顔、嫉妬でちょっとギクシャクする感じ、大人なのに初々しすぎて逆に萌える。わかってる、読者の多くは「あとは大人の階段を…！」って願ってる。でも、進まないからこそ毎回の進展が尊い。それに、白瀬のじれったい嫉妬が最高。嫉妬で行動がちょっとおかしくなる白瀬さん、普段の完璧上司モードとのギャップがエグい。

あと新キャラの熊田兄、彼がまた盛大に勘違いして話をかき回してくれるから、全員の思惑がズレたまま、なぜかなんとなく話が進んでいく不思議（笑）これが絶妙に上手い。ピュアで真っ直ぐな熊田弟、その兄がまたブラコンで、白瀬さんの同期で、橋元の先輩で…って人間関係がこんがらがるのも面白い。しかも熊田兄、勘違いしまくって勝手に盛り上がる。そのおかげでまた新たなすれ違いが生まれて、2巻もお約束のコメディ劇場に。

読んでる間、橋元くんの「恋人レベルを上げたい！」っていう不器用なアピールが全部空回りしてて、ほんと応援せずにいられない。男同士で、しかも上司と部下で、オンラインでは相棒…この複雑な関係性なのに、当人たちが一番不器用。橋元も「大人なんだからさ！」って自分を鼓舞するけど、経験値低すぎて全部失敗（そこが可愛い）。白瀬さんもちょっと強引になろうとしても、タイミング悪く電話が鳴ったり、橋元が逃げたり…このもどかしさがたまらない。

ただ、スローペースな分だけ、ちょっとした手の触れ合いや軽いキスがすごい威力。「こんなに大切そうに描いてくれるの嬉しいな」って思う。エロは控えめ（というか皆無）だけど、2人の心の距離が少しずつ近づいていくのがよく分かる。白瀬さんも橋元くんの恋愛初心者っぷりを「しょうがないな～」って見守ってて、でもたまに焦ったり嫉妬したり。大人の余裕と不器用なかわいさの同居が美味しい。

とはいえ、「いや、そろそろもうちょい進展してくれてもいいんだよ？」と僕も思う。これで3巻に続くってなった時は「またか！」って笑ったけど、でも「このもだもだ感ずっと味わってたい」って気持ちも強い。だって、こういう関係性って、成就してエロがバンバン始まったらちょっと寂しいっていうか…何この矛盾、BLあるあるだよね（笑）

一方で、熊田兄弟の勘違いがどこまで続くのかも気になる。ゲーム内とリアルの人間関係のギャップがどんどん膨らんで、しかも周囲がどんどん巻き込まれていく感じ。もはや「勘違いコント」がこの作品の主役じゃないかと思えるレベル。読んでて「またかよ！」って笑いながらも、全部のキャラが愛おしくなるから不思議。

あと、やっぱりん村先生の絵がいい。シンプルだけど表情の変化が抜群に可愛いし、ギャグ顔もじわる。大人の男たちがこんなに初々しく、時に情けなく描かれてるのって、妙なリアリティがあって癒される。エロがなくても満足度高いのは、キャラの表情と掛け合いの妙があるからだと思う。

総じて、この2巻は「大人のじれったくて可愛い恋愛コメディ」としてめちゃくちゃ優秀。ムズムズして「早く進め！」って思いながらも、この距離感があるからこそ、全部のやり取りが尊いんだよね。BL慣れした人は「まだキスだけかよ！」ってヤキモキするかもだけど、逆にBL初心者の気持ちに立ち返って「恋の初期衝動」を味わえるのが魅力だと思う。3巻こそは…と期待しつつ、このもだもだを楽しみたい僕なのでした。