【レビュー】クロネコ彼氏のあふれ方 2|すれ違いが切なすぎる…低糖分BLの真骨頂

どうも!アラサー腐男子のダイキです!
今日は左京亜也先生の「クロネコ彼氏のあふれ方 2」を語らせてほしい…!このシリーズ、もう何度心を揺さぶられたことか。1巻の終わりが衝撃的だった分、「この二人どうなっちゃうの?!」ってソワソワしながらページをめくったよ。今回はいつものラブラブ甘々…じゃなく、すれ違いMAXで胸がきゅーっと締め付けられる展開。賀神と真悟、どっちも不器用すぎてジリジリする!「お前ら、素直になれよ~!」って声をかけたくなること間違いなし。とはいえ、そんな重い空気の中でもリオの天使っぷりに癒されたり、周りのキャラたちの温かさに救われたりして、不思議と読み進める手が止まらない。正直、糖分不足で低血糖になりそうだったけど(笑)、描き下ろしでちゃんと甘さ補給できるのでご安心を!切なさも萌えも、全部まるごと味わいたい人はぜひチェックしてみて!

📝基本情報

作品タイトル:クロネコ彼氏のあふれ方 2

シリーズ:クロネコ彼氏

カップリング:俳優 ✕ ガテン系

作者:左京亜也 先生

出版社:新書館

出版年月日:2016/03/30

📖あらすじ

映画の撮影で海外へ行くことになった賀神。突然触れられなくなった距離と、賀神の「匂い」を感じられなくなったことに、真悟は強い不安を覚える。相手の気持ちがわからなくて、愛情が冷めたのかと勘違いした真悟は、ついに「別れ」を切り出してしまう。お互いを想い合っているはずなのに、すれ違い、心がどんどん離れていく二人。そんな彼らを、優しく見守り支えてくれる周囲の人たちの存在にも救われる。苦しい展開の本編とは対照的に、描き下ろし番外編では甘々な二人の姿も。本気で愛しているからこそ、素直になれず傷つけ合ってしまう――そんな切なさと愛しさが詰まった、激動の第二巻。

🌟おすすめポイント

  • すれ違いまくる真悟と賀神の切なさが胸に刺さる!
  • 「匂い」がテーマの愛情表現が斬新で深い
  • 脇キャラのジーンやリオの優しさがめちゃくちゃ沁みる
  • エロが控えめな分、心理描写が超リアル
  • 描き下ろし番外編は激甘&爆笑で低血糖も即回復

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いやぁ…これは読んでて胃がキュッてなるやつ。1巻でラブラブだった二人が、ここまで不器用にすれ違うとは、左京亜也先生もドSだな~と改めて実感したよ(いや、好きだけど!)。

今回のキモは、やっぱり「匂い」問題。賀神が映画撮影で海外に行くことになって、真悟はどんどん不安になっていく。賀神の匂いが感じられなくなった=賀神が自分に飽きたのでは…?って、完全にネガティブループに突入する真悟。いや、そこは信じてやれよ!とも思うけど、過去のトラウマ抱えてて、素直になれない真悟の気持ちも分かるんだよな…。どっちも悪くない、ただただすれ違いが痛すぎる。

賀神も賀神で、真悟から「匂いがしない」と言われて、なんとも言えない顔をするんだよね。で、「匂いは感じる側の問題だ」ってサラッと言うけど、きっと内心めちゃくちゃ動揺してたはず。賀神も愛情表現が下手というか、プライド高い男だから、ついきつくなってしまうし、ここがまたもどかしい。

エッチシーンも、ただのご褒美タイムじゃなくて、二人の関係の冷え込みをビシビシ感じる場面になってる。体を繋げてるのに、心は離れたまま…って、これBL史上屈指の「ツラエロ」じゃない? 読みながら「バカ神~~!!」って叫びたくなるの、僕だけじゃないはず。真悟もパニック、賀神もパニック。お互い素直になれない大人の拗らせ…これぞ左京亜也ワールド。

でも、唯一の救いが周囲の人たちよね。ジーン兄ちゃんの遠回しな優しさ、正やん&まゆちゃん夫婦の安定感、そしてリオ! リオはマジ天使。彼が出てくるだけで読者のHPが回復する。特にリオが真悟に「だいすきだから泣かないで」って言うシーンは、完全に涙腺崩壊。賀神は自分でどうにもできない気持ちを、リオに「たくさん伝えてあげて」って託してるんだよね…。ここ、無意識のうちに「自分じゃ無理だけどリオなら…」って頼るのが、賀神の人間(猫?)らしさで、グッときた。

真悟は真悟で、過去の捨てられた経験から「もう捨てられるのはイヤ」って必死で自分を守ろうとする。でもそのせいで余計に賀神を遠ざけるっていう、ぐるぐるスパイラル。側から見てると「いい加減気づけ!」ってやきもきするんだけど、本人たちは至って真剣だから、読者の心をえぐるのよ。いや~、こういうのに弱いんだ、僕。

で、本編は糖分ゼロの低血糖状態なんだけど、描き下ろしの番外編がまた反動で激甘っていうギャップ!熱を出した賀神に添い寝する真悟、そしてちょっとHな「クロネコ彼氏、のびる。」は爆笑しつつもキュンとする。賀神の「タマ伸びてる」発言とか、もう左京先生、わかってるな~(笑)このギャップで読者の血糖値を一気に戻してくれるの、最高か。

あと地味にカバー下の乳首ネタも続いてて、油断してると不意打ち食らうから要注意。こういう遊び心、大好きです。

総じて、2巻は「試練の章」って感じ。お互いめっちゃ好きなのに、伝え方が下手すぎて大渋滞。ここで一度どん底まで落ちるからこそ、次巻のラブラブ復活が100倍美味しくなる、そういう設計なんだよね。耐えろ、今は耐えるんだ…! クロネコシリーズファンなら、きっとこの苦さを楽しめるはず。

もどかしさMAXで胃もたれ必至。でも、ラストに用意されてる「怒涛の萌え」に備えて、今はこの切なさに身を委ねるしかない。ラブラブな二人が帰ってくるのを信じて、続きを待ちます!

🔍こんな人におすすめ

  • 切ないすれ違い展開に胸が締め付けられるBLが読みたい
  • ラブラブよりもシリアスな関係性が気になる
  • 攻めと受け、両方の心の葛藤をしっかり描いてほしい
  • 脇キャラの優しさや癒しに救われたい
  • 涙腺崩壊するシーンを求めている

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クロネコ彼氏のあふれ方 2

クロネコ彼氏のあふれ方 2

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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