【レビュー】本日中にお召し上がりください|性悪ドSイケメン×いじめられっ子エリートの10年愛

やっほー、ダイキだよ!今日は日塔てい先生の「本日中にお召し上がりください」を紹介するよ。タイトルはほのぼのしてるけど、中身はまさかのドSイケメン×いじめられっこエリートのガチ恋愛バトル!笑顔なのに目が笑ってない攻め・樹さんと、ちょっとネガティブだけど可愛さ全開な受け・太陽くんのやりとりがクセになる一冊だった…!僕、こういう「一見優しそうで実は超性悪」なキャラを見ると、心の中で「もっと優しくしてやれ!」って叫んじゃうんだけど、太陽くんの健気さに毎ページついつい応援しちゃったよ。しかもスピンオフで10年越しの大人カプの恋愛も描かれてて、これがまた沁みる…。優しさに飢えてる子って、幸せになってほしいよね…。さあ、気になる人は一緒に沼っていこう!

📝基本情報

作品タイトル:本日中にお召し上がりください

カップリング:リーマン ✕ 惣菜屋

作者:日塔てい 先生

出版社:コアマガジン

出版年月日:2016/12/24

📖あらすじ

実家の惣菜屋を手伝う太陽は、昔から姉や先輩にいじめられてきたせいで、すっかり“いじられっ子体質”が身についてしまったアラサー男子。そんな彼の前に現れたのが、笑顔の裏にドSな本性を隠した会社員・樹さん。太陽は樹に目をつけられてしまい、からかわれたり、なじられたり、毎日ドキドキの標的に!優しい恋人がほしいと願う太陽だけど、樹の意地悪攻撃にはなかなか太刀打ちできず、ついにはそのまま“美味しくいただかれ”ちゃう展開に…?ちょっと不憫でネガティブな太陽が、樹との不器用で刺激的な関係の中でどう変わっていくのか。さらに、太陽に片思いしていた先輩・龍悟&幼なじみの環カップルのスピンオフも収録、10年後の二組の愛の行方にも注目です!

🌟おすすめポイント

  • 性悪イケメン×いじめられっこエリートという王道ながら新鮮なカップリング!
  • 受け・太陽のオドオドした可愛さとデレのギャップがたまらない!
  • 攻め・樹のドSっぷりと、ときどき見せる甘さの破壊力がすごい!
  • 10年越しの愛やスピンオフでの成長がじんわり胸を打つ!
  • 脇役キャラたちも個性豊かで、スピンオフも見逃せない完成度!

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

予想以上に「性悪イケメン×いじめられっ子」なガチ展開で、最初から最後まで心がザワザワした。太陽の「いじめられっこエリート」っぷり、これはもう一種の才能だと思う。子供の頃から姉や先輩にいじられ続けて、もう脊髄反射でオドオドしちゃう。攻めの樹さんが笑顔で近づいた瞬間、「あ、これはヤバいやつ」って本能的に察知して逃げたいのに、結局うまく逃げられない。正直読んでて「太陽、もうちょっと警戒しなよ…!」って何度もツッコミたくなった。けど、そういう子ほどおいしくいただかれちゃうんだよなぁ、BLの世界って。

樹さんはザ・性悪イケメン。外ヅラは良いのに、太陽のことを「からかって遊ぶ」タイプのドS。いや、笑顔が逆に怖いって!目が全然笑ってないし、太陽を追い詰めていく姿はちょっとサイコ感すら漂う。個人的に「優しくしてほしい」と泣く太陽に対して、最後はちゃんと(?)甘くなる樹さんのギャップにはやられた。最初あんなに意地悪だったのに…やっぱりデレると破壊力抜群だよ。攻めの「君の男なんだから」発言、僕もリアルに壁ドンしたくなったし、不覚にもキュンとしてしまった。

太陽の「流されやすさ」とか「ちょろさ」も魅力だけど、実は結構芯のある子なんだなって思う。ズケズケ言いたいことも言っちゃうし、攻めにびくびくしつつも反抗する瞬間がちゃんとある。あの「嫌いだったはずのセックスを求めてしまう」瞬間は、完全に堕ちたな…と思ってちょっと笑ってしまった。ああいう、「好きな人にしか見せないデレ顔」って本当にズルい。翌朝の可愛さも無敵だった。太陽、最高!

でもやっぱり、樹さんのドSっぷりに「やりすぎ!」って心の中で何度も叫んでた。太陽のネガティブさも相まって、見てて胸がギュッと苦しくなる場面も多かった。「俺だって大事にされたい」って泣いてるシーン、めちゃくちゃ共感しちゃった。普段明るく見せて平気そうだけど、実はものすごく「優しさ」に飢えてるんだよね。太陽の「甘え方を知らない」感じとか、ギューっと抱きしめられるだけで涙ぐむ素直さは、守ってあげたくなる可愛さがある。

そしてこの作品、10年後の2人の姿まで描いてくれてるのが良かった!現実的な展開で一瞬「おおっ…」ってなったけど、不安を抱えながら、それでもちゃんと愛を確かめ合って、ようやく関係が安定していく様子にはグッときた。あの「10年分の重み」を感じさせてくれる描写、BL漫画では意外と貴重だと思う。ぶっちゃけ、やっとスタート地点に立った2人をもっと見ていたかった。

そして忘れちゃいけない、スピンオフの「酒は飲むべし、飲まるるべし!」。こちらは太陽に片思いしてた先輩・龍悟が主役。彼の「不憫さ」と「自業自得」っぷりがすごい。好きなのに虐げちゃって、結局太陽を樹さんに取られて失恋。慰めてくれるのが長年の幼馴染でセフレの環…という流れがまぁ、切なくてちょっと笑える。セフレとズルズル10年、気づけば37歳。「どうする、俺たち?」って真剣に問いかけるシーン、アラサーの僕には思わず「分かるよ、その気持ち…」と強く頷きたくなった。環の震える手に、言葉にできない想いの重さがあって、不器用な大人の恋愛ってこういうことだよなと沁みた。

スピンオフで2組のカップルが10年越しに再登場して、みんな大人になってて。あの年齢ならではの悩みや距離感がリアルで良かった。表題カプの樹さんが「美中年」になってるのも萌えポイントだし、太陽は相変わらずオドオドしてるけど、ちゃんと愛されてるのが分かって安心した。

全体的に、日塔ていさんはキャラの「抜け感」や「リアルな弱さ」を描くのが本当に上手い。太陽みたいな「不憫でポンコツだけど愛嬌のある受け」、樹さんみたいな「猫かぶりイケメンドS」、龍悟と環みたいな「じわじわ育つ大人の腐れ縁カップル」。どのキャラもクセがあるけど、みんな愛しくなってくる。作中の料理もめちゃくちゃ美味しそうで、裏表紙の絵見てお腹空いたのは僕だけじゃないはず。

ちなみに、登場人物の女の子・ことみちゃんも激カワなので、油断してると読者の心ごと持っていかれる危険あり。読めば読むほどクセになる、味のあるBLでした。萌えたい人も、胸が締め付けられたい人も、ぜひ一度「お召し上がり」ください!

🔍こんな人におすすめ

  • 性悪イケメン攻め×ネガティブ受けの組み合わせが好き
  • 意地悪攻めに振り回される受けが見たい
  • 10年越しの愛や人生を描くスピンオフも楽しみたい
  • いじめられっ子気質な受けキャラに萌える
  • 大人カップルのじっくりした関係性にときめきたい

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本日中にお召し上がりください

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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