やあやあ、アラサー腐男子のダイキです!今回はわたなべあじあ先生の「ROMEO 2」をご紹介。いや~、前作で心臓を鷲掴みにされた僕だけど、2巻でさらにやられました…。切なくて、もどかしくて、でもどこか可愛くて、もうジェイドと光陽の両片想いに心臓が持ちません。しかも今回はただの恋愛バトルじゃなく、ライカン同士の戦いや謎の妊娠発覚(?!)と怒涛の展開。まじで「展開のジェットコースター」状態。SFっぽい壮大な世界観だからBL初心者にも入りやすいし、作者さんの丁寧な設定解説もありがたい!「死なない世界でどう生きるか」なんて、ちょっと哲学的なテーマにもグッときたよ。ボリュームも読みごたえも満点!さあ、ROMEOの世界に一緒にダイブしてみない?
基本情報
あらすじ
戦う性的強種・ライカン同士の切なさMAXな両片思いがさらに加速する「ROMEO」第2巻。ジェイドは光陽への想いを断ち切ろうともがく一方、光陽は「これが最後でもいいから」とジェイドに触れたいと願う。そんなすれ違いに胸が苦しくなる展開の中、二人の過去や秘密が少しずつ明らかに。バトルシーンではジェイドが半獣化してガーゴイルに挑むなど、SF×ファンタジーな世界観もしっかり堪能できます。そしてついに二人の想いが激しく結ばれたかと思いきや、まさかの「妊娠」発覚?!光陽の涙に込められた想いや、輪廻をテーマにした壮大な設定、複雑に絡み合う恋模様が魅力。番外編も充実で、読み進めるほどにROMEOの世界にハマってしまう一冊です。
おすすめポイント
- 壮大なSF×ファンタジー世界にBL要素が絶妙に融合!
- 切なすぎる両片想いのもどかしさが胸に刺さる
- 戦うライカン同士のバトルシーンが超カッコイイ
- BLで「妊娠」ネタが本筋に絡む衝撃展開あり
- 美しさと色気あふれるイケメンたちの関係性にドキドキ
感想・考察(ネタバレ注意)
読み始めてすぐ「この世界観、好き」と思ってしまった。「ROMEO 2」はただのBLじゃなくて、SFファンタジーの壮大さと切なさ、そして独特のエロスがぎゅっと詰まってるんだよね。舞台設定もいわゆる人外――戦う性的強種・ライカンたちの世界で、死なない・生まれない、そんな難問をBLで扱っちゃう作者の胆力よ。「男女がくっつかなきゃ子孫残せないこの世界で、どうやってBLで世界広げるの!?」って最初思ったけど、わたなべあじあ先生の妄想力(褒めてる)がすごいし、読者向けに設定資料まで公開してくれる親切さもありがたい。初心者でもROMEOの世界にスッと入り込めるのが良い。
メイン2人のジェイドと光陽、もう両片想いの拗らせ方が半端ない。お互いに好きなのに、自分の気持ちを抑えたり、触れることすら禁じたり、我慢大会開催中か?!ってくらい切ない。読者としては「早く素直になれや!」ってツッコミたくなるんだけど、そこがまたいいんだよなぁ…。光陽はもう他の男に抱かれないように薬で抑制したり、ジェイドは「自分は触れちゃいけない」って悩みまくったり。「お前ら、何やってんだよ…」って何度も頭抱えた(笑)
だけど、ついに訪れる2人の濃密なシーン。これが、めちゃくちゃエロくて美しい…!ただのエロじゃなくて、「想いあってるのにすれ違ってた2人がやっと結ばれる」っていう感情の爆発があって、読んでてドキドキが止まらない。ただ、喜んでる間もなく、光陽の妊娠発覚という怒涛の展開がぶち込まれてきて「えっ?!に、にんし…!」と思わず声が出た。BLで妊娠っていう超SF設定、このジャンル好きならご褒美だし、ちょっと苦手でも物語の流れの中で自然に組み込まれてて、あざとさを感じなかったのがすごい。地雷な人も多いポイントだけど、それすらも「いや、でもこの萌えには勝てん…」と思わせてくれる説得力がある。
バトルシーンも見応えあり。ジェイドが半獣化してガーゴイルに立ち向かう場面、画面の迫力がすごくて、もうページめくる手が止まらなかった。美しい線で描かれる生々しさと、ファンタジーらしい非現実感のバランスが絶妙。「エロ・バトル・エモ」が同時進行で押し寄せてきて、感情をどこに持っていけばいいのやら(笑)しかも、ディアガの過去や光陽の過去の恋愛事情も出てきて、単なる三角関係以上のドラマが濃い。リカもリカでめっちゃイケメンだし、正直「もうリカでもいいんじゃ…?」って気持ちにもなるけど、やっぱり運命の相手はジェイド!とキュンとさせてくれる。
あと、印象的だったのが、登場人物たちが語る「死なない世界でどう生きるか」ってテーマ。普通の人間なら「死ぬからこそ生き方を考える」けど、この作品は逆方向で世界を掘り下げている。輪廻や、生と死を超えた存在――SFだけど根底には哲学的な問いも感じる。光陽の「起こったことは全部受け入れる 誰かのそうしてほしいって気持ちも。その代わりにいっぱい泣くけど」って言葉、めちゃくちゃ刺さって泣きそうになった。若いのに、ものすごく強いし優しい。そんな光陽を見て、ジェイドも読者も心を動かされる。
番外編や描き下ろしも盛りだくさんで、本筋以外の世界の広がりもしっかり楽しめる。同人発表作が元なだけあって、商業BLの枠に縛られない自由さと、作者のやりたいことが全開な感じがたまらない。少年時代の光陽の姿や、ちょい出しされる他キャラのバックボーンなんかも、全部「もっと知りたい!」って思わせてくれる。細部まで丁寧に作られていて、「ああ、これは沼だ…」と自覚させられる。
キャラも設定も展開も全部濃い!エロあり、バトルあり、哲学あり。何でもかんでも詰め込まれてるのに、破綻せずに駆け抜ける物語に圧倒された。
まとめると、「ROMEO 2」はただのBL枠に収まりきらない、壮大で美しくて切ない、でもどこか優しい1冊。BL好き、ファンタジー好き、エモい話が好きな人にはめっちゃ刺さると思う。
こんな人におすすめ
- 壮大なSF・ファンタジーBLに惹かれる
- 両片想いの切なさやじれったさを味わいたい
- 人外の恋愛が気になる
- BLで妊娠・出産など特殊設定が好き
- 美麗なイラストと濃厚なバトルシーンを求めている
- 重めの設定や輪廻転生テーマに興味がある
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ROMEO 2