【レビュー】ブルースカイコンプレックス 2｜不器用男子高校生カップルの初体験と青春ジレンマ

📚 目次

基本情報
あらすじ
おすすめポイント
感想・考察（ネタバレ注意）
こんな人におすすめ
🛒 購入はこちら(Amazon)

どうも！アラサー腐男子のダイキです！
今日は市川けい先生の「ブルースカイコンプレックス 2」を紹介するよ。前作でじれったくも甘酸っぱい恋の始まりを見せてくれた寺島と楢崎、ついにお付き合いスタート！……って、二人ともまだまだ不器用で悩みは尽きない模様。特に今回は、「エロいキスまではいくのに、なぜかセックスに踏み切れない」問題で寺島が大悶絶。青春男子、健全すぎて眩しい…！一方の楢崎も、あのクールさをどこに置いてきたの？ってくらい、ゲイバーのバーマスターや元カノに嫉妬しちゃうし、彼女持ちの友達から見たら「どっちが彼女なの？」っていうくらい可愛い動揺っぷりが最高だった（笑）とにかく、等身大の男子高校生同士が「好き」だけじゃ乗り越えられないモヤモヤやジェラシーにぶつかりながらも、ちゃんと気持ちを伝え合うのがエモいんだよね。しかも、今回は二人の距離がぐぐっと近づくシーンも…！ドキドキしっぱなしでページめくる手が止まらなかった！

基本情報

作品タイトル：ブルースカイコンプレックス 2

シリーズ：ブルースカイコンプレックス

カップリング：高校生 ✕ 高校生

作者：市川けい先生

出版社：東京漫画社

出版年月日：2015/12/18

あらすじ

優等生でクールな楢崎と、不良のレッテルを貼られた寺島。図書室での出会いから始まったふたりのぎこちない関係は、晴れて恋人同士に進展！でも、いざ付き合い始めてみると悩みは尽きない。積極的な寺島に対して、楢崎は「エロいキス」はしてもそれ以上はなかなか踏み出せない。一方で、何事にも動じないと思われていた楢崎も、寺島の元カノやゲイバーのマスターとの関係が気になって、ちょっとペースを乱されてしまう。お互いの気持ちの距離感や、初めての経験への戸惑い、不意に芽生える嫉妬…。男子高校生ならではの等身大の恋と不安、成長の物語。ふたりの不器用だけど真剣なやりとりが胸を打つ、青春まっただ中の恋愛ストーリーです！

感想・考察（ネタバレ注意）

この2巻、控えめに言って最高だった。市川けい先生の「ブルースカイコンプレックス」って、1巻ももちろん良かったけど、ここへきて一気に“恋人同士のリアルな関係”に踏み込んだ感じが強くて、読んでる間ずっと心臓バクバクだったよ。寺島と楢崎は完全に“付き合ってる”カップルとしての空気感と距離感がめちゃくちゃ丁寧に描かれてて、変な意味じゃなく「等身大の男子高校生の恋」を丸ごと盗み見してる気分になっちゃった。

何が良いって、まず2人の間にちゃんと悩みがあること！「好き！」だけじゃ回らなくて、楢崎は楢崎で元カノやゲイの友達の存在にモヤモヤするし、寺島は「なんでエッチしてくれないの？」って悶々とするし。お互い意外とガラスのハートなのが可愛い。特に、普段なに考えてるかわからないクール系の楢崎が、いざ自分の気持ちがコントロールできなくなってオロオロしたり、嫉妬したりするのがたまらん！「俺、いまお前のことで頭いっぱいなんだよ」って…え、それ反則でしょ？　普段静かな男子が感情爆発させる瞬間って、なんでこんなに萌えるんだろう。おかげで僕の頭もだいぶいっぱいになりました。

あと、この巻のエッチシーンの描写ね。前巻がじれったいくらいピュアピュアしてたから、「そうきたか！」と心の中で拍手喝采。もう、ここだけでご飯3杯いける。っていうか、2人とも初めてなのに変な気負いがなくて、会話しながら進んでいくのが本当にリアル。スマホで調べながらとか、ベッドで正座して「よろしくお願いします」とか、笑いながらも愛しさ溢れてて、めちゃくちゃ微笑ましかった。それでいて、寺島が感じ過ぎてパニックになっちゃう流れとか、「お前、なんか怖ェんだよ！！」の叫びには思わず僕も「わかるぞー！」って心の中で絶叫。こういう本音の爆発が見せ場なんだよね。カッコつけてない男子、最高か。

それから、2人ともちゃんと自分の悩みを相手に伝えるし、話し合うんだよね。BLって「言わなくても伝わるでしょ」みたいな雰囲気の作品も結構あるけど、この2人はきちんと言葉にするから、関係がどんどん深まっていく感じがすごく伝わる。特に楢崎、無口だけど大事なことはきっちり口に出すのがグッとくる。恋人でも遠慮がちだったり、壁があったりするのが普通だと思うんだけど、このカップルは勇気を出して一歩踏み込む。その度にちょっとずつ距離が近づいてくのが、読んでてたまらない…！

そしてなにより、この2巻はギャップ萌えの宝庫。楢崎の普段の冷静さと、いざという時のオス顔のギャップ…あれは反則です。寺島も、普段は明るいけど実は不安だったり、すごく感じやすかったり、内面の繊細さが見えて、読んでるこっちの心もギュンギュン揺さぶられる。しかも、お互いに壁を削るようにぶつかり合って成長していく姿が、めっちゃ青春って感じで眩しい。

エロだけじゃなくて、日常のやりとりや、ふいに出る表情、嫉妬や不安まで全部ひっくるめて「この2人、ちゃんと恋してるな」って思えるのがすごく好き。読後は「楢崎、絶対寺島のこと好きすぎるし、寺島も実は超一途だし…こいつら、今後しばらくはお互い好きすぎて止まらないやつだな」ってほっこりしちゃった。個人的には「チカ」呼び、もっと見たかった…！あの呼び方、ズルいでしょ。

市川けい先生の丁寧な心理描写と、男子高校生のリアルな恋愛の温度感が詰まった一冊。エロも糖度も大幅アップだけど、いやらしさより愛おしさが勝つのがブルースカイコンプレックス流。まだ3巻以降未読なので、続きも絶対読むと心に誓いました。こういう、「心が通じ合っていく2人」を見せてくれるBL、大好物です。