【レビュー】なつめさんは開花(ほころ)びたい|真面目ピュア男子の恋愛アジェンダ再始動!

やあやあ、アラサー腐男子ブロガーのダイキです!今回はマミタ先生の「なつめさんは開花(ほころ)びたい」を読んだんだけど…いや、これめちゃくちゃ愛おしい!前作「なつめさんは開発かれたい」でお付き合いスタートしたなつめさんとコウくんが、今回はカップルとして新たな課題に直面するっていう…もう、尊すぎて大変。なつめさん、相変わらずアジェンダ作っちゃうぐらい真面目だし、コウくんも仕事バリバリでイケメンなのに、恋愛ではめっちゃ人間くさいギャップが最高。さらに、幼馴染の胡桃くんが帰国してきて波乱の予感…!嫉妬やすれ違い、切なさもたっぷりだけど、ぶっちゃけ読後は胸がほっこり。応援せずにはいられない二人の成長と、ピュアで健気なラブストーリーに心がじんわり温まる一冊でした!さあさあ語らせて~!

📝基本情報

作品タイトル:なつめさんは開花(ほころ)びたい

シリーズ:なつめさんは開発かれたい

作者:マミタ 先生

出版社:新書館

出版年月日:2024/09/02

📖あらすじ

お付き合い中のなつめさんとコウくん。セックスへの苦手意識を克服できたなつめさんは、コウくんのかっこよさにますます惚れ直し、「彼に相応しい自分になりたい!」と、なぜか真面目にアジェンダ(目標リスト)を作り始める。そんな中、なつめさんの幼馴染・くるみが海外赴任から帰国し、なつめさんとの距離感にコウくんはちょっとだけ不安と嫉妬を感じてしまう。コウくんの新しい仕事や、なつめさんの一生懸命な頑張りが、時にすれ違いや誤解を生んでしまい、二人の距離がギクシャク…。だけどお互いを思い合う気持ちがまっすぐで、ぶつかり合いながらも、その絆はどんどん強くなっていく。「恋人になってから」のリアルな胸きゅんと、ちょっとドタバタな日常を描いた、なつめさんの成長と愛のお話です!

🌟おすすめポイント

  • 健気すぎるなつめさんのアジェンダ作成が愛おしい!
  • コウくんの独占欲と不器用な愛情に胸キュン必至
  • 幼馴染・くるみんとの友情が予想外に眩しい
  • 真面目なのにピュアで可愛いなつめさんの成長が尊い
  • 感情のすれ違い描写が切なくも丁寧で共感度MAX

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「なつめさんは開花(ほころ)びたい」は、僕的にBLの“じれきゅん”代表作として推したい一冊。お付き合いが始まった後の二人の関係性って意外と描かれることが少ないから、今回は“その後”の世界をしっかり味わえて嬉しかった。

なつめさん、前作でも真面目すぎてややこしい人だったけど、今回もアジェンダを作って「コウくんに相応しい床上手になる!」って張り切る姿、もう愛しさしかない。正直、そんな計画表を恋人に隠れてせっせと書く人、現実にいたら引くかもしれないけど(笑)、なつめさんはなぜか許せちゃう。この“突拍子のなさ”と“健気さ”のバランスが絶妙なんだよなぁ。

コウくんも、スパダリ路線から徐々に“人間味”が出てきて、今回は特に嫉妬したり、誤解してモヤモヤしてる姿がリアルだった。なつめさんの幼馴染・くるみが帰国して頻繁に登場してくるのが、いい感じに波乱を呼んでてさ。読んでる側としては「いやいや、ただの幼馴染だから!」って言いたくなるんだけど、当のコウくんは一人で勝手に疑心暗鬼。これがもどかしいけど、もうエモすぎる。

二人ともお互いが好きで、歩み寄りたいのに、言葉が足りなかったり、思い込みで動いてしまったり。なつめさんがアジェンダを進めながらも、コウくんの気持ちに気付かず“空回り”してるくだりは、もどかしさMAXだった。僕も「早くちゃんと話し合え!」って心の中で何度も叫んでた(笑)

でもさ、誰も悪くないんだよね。くるみもただの“当て馬”じゃなくて、なつめさんを本気で心配してる“親友以上、恋人未満”な存在。BLあるあるの「邪魔しに来る幼馴染」じゃなくて、二人の幸せを願ってるいいやつってのが新鮮だった。彼の存在が、逆に二人の関係に深みを与えてて、こういう“ただの引き立て役じゃない”キャラ配置、すごく好き。

エチ展開も、ただのご褒美シーンじゃなくて、ちゃんと二人の感情のぶつかり合いになってるのが良かった。前は“苦手意識”が強かったなつめさんが、今回は「積極的になりたい」って頑張る姿、可愛すぎるし、コウくんの前でだけどんどん“開花”していく過程が微笑ましい。読後に残るのが“エロかった”じゃなくて、“可愛かった”って感想なのが、この作品の不思議な魅力。

それと、やっぱりマミタ先生のスーツ描写!これは僕も毎回期待してるんだけど、今回もビシッとキメたコウくんが最高。こんな彼氏に「自分も相応しくなりたい」って思っちゃうなつめさんの気持ちも分かる。だけど、その“理想の自分”に近づこうとしても、結局は空回りしちゃうあたり、なつめさんの人間くささが好きなんだよね。読者としては「そのままで十分可愛いぞ!」って全力で応援したくなる。

終盤、すれ違いがピークに達して「もう無理かも…」って雰囲気になるけど、最後はちゃんと誤解が解けて、二人がまた一歩前に進む。「嫌いになっちゃった?」ってコウくんが不安げに聞いちゃう場面、コウくんの完璧じゃない可愛さも感じられて、僕の中で“推し度”が爆上がりした。

なつめさんとコウくん、どちらも不器用だけど、ちゃんと伝えたい気持ちを持ってる。好き同士なのに、すれ違ったり、心配したり。それでも“諦めない”っていう、その芯の強さが本当に素敵だった。リアリティのあるカップル像で、「恋愛ってこうでありたい」って思わせてくれる。

最後に、こういう“幸せの形”を見せてくれる作品って、BLの中でも貴重だなと思う。なつめさんたちがこれからもピュアなまま、でもちょっとずつ大胆になって、末永くラブラブしてくれるように、僕も全力で祈ってる!欲を言えば、くるみんにも素敵な恋をお願いします、マミタ先生!

🔍こんな人におすすめ

  • 健気で真面目な受けキャラに弱い
  • 大人同士のすれ違いやじれじれ展開が好き
  • 幼馴染との友情や関係性も味わいたい
  • お互いを思い合う恋愛の丁寧な描写に惹かれる
  • ピュアなのに頑張り屋なキャラクターが好き
ダイキのアイコン

ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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