やあやあ、アラサー腐男子のダイキです！今回はずんだ餅粉先生の「2ndバージンのじょうずな捨て方」を読んでみたよ。タイトルからすでに「なにそれ気になる…！」って人、仲間だね（笑）元カレにマグロ呼ばわりされてフラれた28歳の智秋が、酔った勢いでゲイAV男優に応募しちゃうという、なかなかトンデモなスタートから始まる本作。もう、導入から「何してんの！？」ってツッコミたくなる展開だけど、そのノリと勢いがクセになる…！しかも出会う男優がまたイケメンで紳士で筋肉美で…贅沢盛り合わせセットかよ！って感じ。BL好きとしては、こういうちょっと現実離れしたドラマチックな展開、たまらないよね。果たして智秋は「マグロ」脱却できるのか？そしてイケメン教育係、慧（ケイ）との関係はどうなっちゃうの？個人的には、ただのエロコメじゃなくて、しっかり心情や成長も描かれてるのがグッときました！さあ、早速紹介していくよ！
基本情報
あらすじ
元カレとの初セックスがうまくいかず、「マグロ」と言われて振られてしまった28歳の智秋。傷心のまま、酔った勢いで友人のすすめを真に受け、なんとゲイ向けAV男優の募集に応募してしまう。翌日には後悔しつつも、面接に向かった智秋の前に現れたのは、クールな雰囲気と筋肉美、そして紳士的な対応が魅力の先輩男優、慧。「プライベートレッスン」と称した指導を受けるうちに、ただの経験値アップのはずが、智秋の心も身体も少しずつ変化していく。仕事として割り切ろうとする智秋と、どこか特別な想いを秘めて接する慧。AV業界という刺激的な舞台の裏で、二人のすれ違いと揺れる想いが交差していく――。
おすすめポイント
- 絵柄がとても綺麗でキャラの魅力が際立つ
- ゲイ業界の裏側を描いたストーリーが新鮮
- チャラい智秋とクールなKEIの対比が面白い
- エロ控えめで心理描写が丁寧＆重厚
- 隠された過去と再会のドラマが胸を打つ
感想・考察（ネタバレ注意）
いや〜この「2ndバージンのじょうずな捨て方」、タイトルからしてちょっとコミカルっぽいし、軽めのBLなのかな？って思ってたけど、いざ読んでみると予想を良い意味で裏切られっぱなしだった。まず智秋の「元カレにマグロって捨てられた」っていう、切なさと笑いが共存したスタートにすでに心を掴まれたよ。いや、28歳で初体験が男同士、しかも失敗してマグロ呼ばわりって、そりゃ自信なくすわ…！でも酔った勢いでゲイビ男優の募集に応募しちゃうって、発想の飛躍がすごすぎて「君、大丈夫……？」って思わず突っ込みたくなった（笑）
智秋のキャラ、最初は物事を深く考えず、ノリと勢いで人生乗り切ってる感じかなって思った。でも、なんか放っておけない可愛さがあって、どこか憎めないんだよね。友達に赤裸々に失敗談を話せちゃうのも、素直さと人柄の良さあってこそ。ある意味、何も考えてないようでいて、ちゃんと自分の殻を破る努力はできるタイプ。AVの面接も結局ちゃんと行くし、逃げないところに「こいつ、意外と根性ある？」って思った。
で、出てくる慧！この人がまた強烈。見た目めっちゃクールで筋肉バッキバキ、ピアスもバチバチ開いてて「俺、絶対怖い人苦手だよ…」って思うタイプなんだけど、喋るとめちゃくちゃ紳士で丁寧。ギャップ王子かよ！ってツッコみたいくらい（笑）それでいて、智秋に向けてる愛がものすごく重い。最初からなんか「この人、絶対なんかある」って雰囲気が漂ってる。実は慧と智秋、過去に繋がりがある匂わせがちょいちょいあって、「智秋、お願いだから早く思い出せ！」って読んでてヤキモキすること間違いなし。
この作品、ゲイビ業界ものだからエッチ全開かと思いきや、意外とストーリー重視。エロはあるけど、どちらかというと「とびきりていねいなプライベートレッスン」って言葉がしっくりくる感じ。丁寧に描写されてて、変に下品じゃない。むしろ慧の「智秋の人生を狂わせたくない」みたいな葛藤や、智秋の「自分は本当に誰かと深い関係になっていいのか」って戸惑いが、じわじわと伝わってくる。単なる指導役と生徒の関係から、気づいたらお互いにどっぷりハマっていく過程がリアルで、クラっときた。
しかも慧、あれだけ淡々としてるのに、智秋が少しでも懐いてくると本音の顔見せてくるのが最高なんだよ。「普段無感情な人がデレると破壊力半端ない」ってやつ！今まで浅い人間関係ばっかだった智秋が、慧にだけは「一度でいいから抱いて欲しい」って思っちゃう変化も、すごく自然で説得力ある。お互いの気持ちがすれ違いそうで、でも最後はちゃんと想い合ってるって分かるラスト、読んでて感無量だった…。
ストーカー化した元カレとか、腹に一物ある友人とか、脇キャラも濃いんだけど、みんな単なる悪役じゃなくて、どこか人間味があるのも好きポイント。ストーリーの広げ方もうまくて、「このまま棚ぼた両想いで終わるのかな？」と思ってたら、いい意味で何度も裏切られた。最後はちゃんと大円満で、「いや〜キレイにまとまったな！」と拍手したくなったよ。
あと、絵が本当に上手い！ベッドシーンも濃すぎず淡白すぎず、絶妙な塩梅。個人的には、作者の他の作品を見て「結構エロ系に寄せる先生なのかな？」と思ってたけど、今回はストーリーの中でちゃんと感情が動くエッチになってて、サービスカット以上のものがあった。しっかり丁寧に濃厚に描いてくれてるから満足度も高い。
全体的に、チャラくて浅そうに見えて意外と愛が重く、でも押しつけがましくない。智秋の「浅さ」も、慧の「重さ」も、どっちもキャラクターとして成立してるから、二人が惹かれ合うのも納得できる。元彼や周囲との関係も含めて、それぞれが自分の弱さとちゃんと向き合う物語になってるのが良かった。
心の機微をしっかり楽しみたい人、恋愛に不器用な大人のBLが好きな人にはめちゃくちゃおすすめ。
こんな人におすすめ
- AV業界を舞台にしたBLに興味がある
- 心の成長や変化を描くストーリーが好き
- 執着系男子×飄々とした受けの関係が好み
- エロ控えめで丁寧な心理描写を求める人
- 意外性やギャップのある展開を楽しみたい
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2ndバージンのじょうずな捨て方
