【レビュー】もう一度推したら破滅するっ！｜元アイドル×オタク×3歳児のドリーミー再会ラブコメ

📚 目次

基本情報
あらすじ
おすすめポイント
感想・考察（ネタバレ注意）
こんな人におすすめ
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やっほー、アラサー腐男子のダイキです！今日は、羽毛先生の新作「もう一度推したら破滅するっ！」を紹介するよ～。元アイドル×オタクという、まさに夢と沼の詰め合わせセットみたいな再会ラブコメで、僕の心臓が何度も破滅しかけました（笑）推しが突然アイドル辞めて消えてしまった悲しみ…からの、まさかのスーパーで再会＆お子様付き！？しかも推しがシングルパパとか、最高に尊い展開に脳内BGM止まらなかったよ！エロ控えめでハートフル、でもときめきは満点。推し活してる人もそうでない人も、絶対ニヤけること間違いなし。気づけば自分も沼にどっぷりだった…さ、語るぞ！

基本情報

作品タイトル：もう一度推したら破滅するっ！

カップリング：リーマン ✕ リーマン

作者：羽毛先生

出版社：リブレ

出版年月日：2025/07/10

あらすじ

会社員の辰巳は、数年前に突然引退してしまった推しの元メンズ地下アイドルこたろーのことが忘れられずにいる。そんなある日、近所のスーパーで偶然こたろーと再会！しかも、彼の隣にはこたろーにそっくりな3歳の息子、慎太郎が…。キラキラアイドルからシングルパパになったこたろーは、相変わらず辰巳を翻弄しつつも距離感バグ気味にグイグイ接近。さらに、こたろーが辰巳の勤務先に新入社員として入社してくる急展開まで！推し活オタクとして、担降り（＝推し変）なんて絶対無理な辰巳の心はジェットコースター状態。子どもを含めた3人でのドタバタ＆ほっこりな毎日が始まるなか、こたろーの本音や、推しとオタクの関係が「恋」に変わる瞬間にドキドキが止まらない！

感想・考察（ネタバレ注意）

まずタイトルからしてインパクト強すぎる。「もう一度推したら破滅するっ！」――いや略して「推しハメ」って…作家さん自ら略称推してるあたり、遊び心がすごい。でも内容は全然ハメを極める方向じゃなく（笑）、むしろめちゃくちゃハートフルな再会ラブコメだったε-(´∀｀*)ﾎｯ

主人公の辰巳は、元メン地下アイドルのこたろーを推してたオタク。突然引退しちゃった推しのことを、何年経っても忘れられない。いや、僕も好きなアーティストが急に姿を消したら相当引きずるタイプだから、辰巳の未練タラタラっぷり、すごい共感しちゃった（笑）そんな彼が、ある日スーパーで推しのこたろーに再会するんだけど、なぜか３歳児を連れてるっていうミラクル展開。「どんなご都合だよ！」ってツッコミ入れたくなるんだけど、こういう夢みたいな偶然もBLの醍醐味だよね。

しかも、このこたろーがただの元アイドルじゃなくて、すっかり良いパパになってるのがまたズルい。子ども（慎太郎）がめちゃくちゃ可愛い！作中でリスみたいにほっぺ膨らませてご飯食べる姿とか、もう尊さ大爆発。BLで子持ちものって個人的にはアリ・ナシ分かれるジャンルなんだけど、この作品は慎太郎があまりにも愛されキャラすぎて、普段苦手な人も「アリかも？」って扉を開けちゃう気がする。僕も読んでて思わず「あ〜…」って天仰いだし（笑）

再会後の展開もとんでもなくエンタメしてて、今度はこたろーが辰巳の会社に入社してくるという追い打ち。いやもう、沼に突き落とす気満々じゃん！こたろーも最初から結構グイグイ攻めてくるし、「俺の気持ち気づいてるよね？」とか距離感バグってる年下沼系男子の魅力が全開。普段はキラキラしたアイドルだったのに、普段着＆お父さんモードで現れるギャップも最高。「推しが一般人と化して、同じ日常を生きてる」って、推し活してる人間には夢以上の妄想だと思わない？しかも、それが自分に向けられるんなら…辰巳が常に頭パンクしてるの、めちゃくちゃリアルだった。

好きなシーンはいっぱいあるんだけど、両想いになった後、こたろーが辰巳に「アイドルの俺も、普通の男の俺も、慎太郎のことも全部受け入れてくれたのは君だけだ」って言うセリフ、めちゃグッときた。今まで特別を背負わせてくれていたファンが、今度はありのままを丸ごと受け止めてくれる存在になる。その救われる感じ、すごく丁寧に描かれてた。しかも、こたろー自身も辰巳のことがずっと頭に残ってたって明かされるから、まさに相思相愛の運命展開。辰巳の「慎太郎くんとも相思相愛になりたい」ってセリフもズルいよなぁ…。一気に家族感が増すし、慎太郎を大事にしてるのが伝わってめちゃくちゃイイ。

全体的にエロは控えめで、キスからゆっくり関係を深めていく流れ。子どもがいる設定だから過度にエロ推しすると引く人もいるだろうし、このバランス感覚は絶妙だと思う。むしろ、２人の気持ちの結びつきがメインで描かれてて、「ラブコメとしての幸せ」をじっくり楽しみたい人にはドンピシャ。とはいえ「推しハメ」って略称のインパクトが強すぎて、つい期待しちゃう人もいるかもだけど（笑）、そこは「破滅」だからね！念押し！

ギャグや小ネタも羽毛先生らしさ全開で、スーパーで買い物してる時のやり取りとか、グッズオタクあるある、辰巳の脳内妄想暴走っぷりもコミカルで最高。あと、作中に登場する「カンパンマン」（口の水分持っていかれそうなヒーローｗ）とか、渋すぎる小ネタも地味に好きだったりする。

正直、物語のテンポはかなり早い。「え、もう両想い？」ってなるくらいサクサク進むんだけど、その分無駄な引き延ばしがなくてサッパリ読めるのもポイント高い。現実だったらありえない偶然とスピード感だけど、「こうなったらハッピーだよなぁ」ってラブコメの醍醐味をしっかり味わえる。そうそう、巻末の「こたぬいの大冒険」ってミニマンガ（イラスト？）も激カワなので、本編で尊さに溺れたら癒されてほしい。

推し活が生活の一部になってる人も、BLで家族愛とか再会ものが好きな人も、こたろー＆辰巳＆慎太郎の３人、もう絶対推せる！最初から最後まで「可愛い」「楽しい」「幸せ」って感情をくれる１冊で、読後は自然と笑顔になれる、そんな作品でした。