【レビュー】后宮のオメガ(上)|王子×王子、絢爛オメガバース後宮ラブ

やあ、アラサー男子のダイキだよ!今回は露久ふみ先生の「后宮のオメガ 上」を紹介するよ。いや~、これ「オメガバース×後宮ファンタジー」の2大萌え要素がドーンと詰まった贅沢な一冊でさ…、表紙見ただけで美しさに五体投地しそうになった僕です。政略結婚で後宮入りするΩのイリヤと、まだ幼いけど只者じゃない風格漂うハーリド王子の出会いから始まるんだけど、年の差とか、互いを思いやる心の描写が絶妙すぎてもう…悶絶したよ。最初は「子供相手に恋愛…?」って思ったけど、イリヤの聡明さとハーリドの大人顔負けの決意に引き込まれて、気付いたらページめくる手が止まらない!美麗な作画と緻密な世界観、そしてちょいちょい顔を出す個性的な脇キャラたちにも注目。上巻だけじゃ足りない!続きが気になって夜しか眠れなくなるやつ。オメガバ初心者も安心して飛び込めるので、ぜひチェックしてみて!

📝基本情報

作品タイトル:后宮のオメガ 上

シリーズ:后宮のオメガ

カップリング:王子 ✕ 王子

作者:露久ふみ 先生

出版社:新書館

出版年月日:2023/11/01

📖あらすじ

小国の第十三王子、イリヤは、オメガとして生まれたことで様々なものを諦めて生きてきた。そんな彼が、同盟国との政略結婚によって大国の後宮に迎えられることに。結婚相手はまだあどけなさの残る、だけどすでに王の風格を漂わせる少年王、ハーリド。困惑しながらも後宮で新たな生活に踏み出したイリヤは、そこで不思議な少年と出会う――その少年こそが新しい夫、ハーリドだった。豪奢な宮廷、複雑な思惑が渦巻く中、二人の距離は少しずつ近づいていく。信頼と尊敬が芽生える関係の先に、イリヤとハーリドはどんな未来を切り拓いていくのか。オメガバース×後宮の世界観で描かれる、切なくも美しい恋物語。

🌟おすすめポイント

  • 美麗な後宮ファンタジー世界が圧巻の描写力で展開される
  • 政略結婚から始まる年の差&異国カップルの新鮮さ
  • イリヤとハーリド、それぞれの成長と絆が胸を打つ
  • 表情豊かなキャラと繊細なタッチで感情が伝わる
  • スリリングなストーリー展開でページをめくる手が止まらない

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

これはもう、ページをめくる手が止まらなかった!「后宮のオメガ 上」は、いわゆる「オメガバース」×「宮廷もの」という、個人的には「設定盛りすぎじゃない?」って思ったタイプのやつなんだけど、結果から言うと、めちゃくちゃ引き込まれてしまった。僕、露久ふみ先生の絵は前から綺麗だな~とは思ってたけど、ストーリーの作り込みがここまでとは…まさにハリウッド級の重厚な世界観(大袈裟じゃなく!)。

主人公イリヤは、小国の第十三王子でありながらΩとして生まれたことで、人生にある種の諦めを持って生きてきたタイプ。こういう自己評価低めなイケメン、個人的にめちゃくちゃ刺さる。しかも彼、美しいだけじゃなくて、聡明で人情にも厚い。彼が「政略結婚」という名目で大国の王子(ハーリド)と結ばれるんだけど、ここで登場するハーリドが衝撃。だって10歳の王様だよ!?年の差婚どころじゃない!最初は「この二人、本当に恋愛になるのか…?」って半信半疑だったんだけど、これがもう…自然に、でもしっかりと特別な絆が芽生えていく流れが最高なんだ。

幼い見た目なのに、時折見せるハーリドの大人の表情や、すでに漂うスパダリ(将来有望すぎる)感は、将来の成長を想像するだけでご飯3杯いける。イリヤに対しても、ただ単にΩとしてじゃなくイリヤ自身を見て、認めてくれるところがキュンポイント。ギャップ王子最高。イリヤも、初めは「政略結婚の駒」扱いされていると思ってたはずなのに、ハーリドの純粋さと真っ直ぐさに心を溶かされていく変化が丁寧なんだよね。

絢爛な後宮の美しさ、民族衣装のディテール、キャラの表情ひとつひとつが繊細に描かれていて、読みながら「アニメ化して欲しい」って真面目に思った。特にイリヤのビジュアルは表紙からして目が幸せすぎる。表紙見て「これ何の画集?」って錯覚した僕がいます…。

ストーリー面もサービス精神旺盛で、政略結婚や王族同士の陰謀、忠義に厚い侍女頭や加護ペット(虎だよ虎!)など、脇役たちもキャラが立ってる。クソ兄貴(←褒めてます)までビジュアル良すぎて嫌いになれないし、チラッと出てくる他国の王子たちもイイ味出してて、この後の展開がどう転んでも面白くなりそうな予感しかしない。

上巻時点だと、正直エロ要素はほぼ皆無。だけどそれが逆に良い。二人がただ体で惹かれ合うんじゃなくて、「心と心が通じ合う」プロセスをじっくり描いているのがよく分かる。特に、イリヤが「Ωだから選ばれた」じゃなく「自分自身を受け入れてくれる人と出会った」ことでどんどん強くなっていく姿は、めちゃくちゃ胸熱だった。彼が王后としての覚悟を決めていくシーンは、「これもう恋愛だけの話じゃねぇ!」と思わず声が出たし、下巻でどうなるの!?と気になりすぎて夜しか眠れない。

あと、ちょっとしたギャグポイントも忘れてない。侍女頭さんがめちゃくちゃ頼りになるし、虎の加護ペットが妙に可愛くて、シリアスになりすぎない絶妙なバランス。「BLは初めて」という人にも、「オメガバースってちょっと苦手かも…」という人にも推せる。これ、BLとかオメガバースというジャンルの枠を超えて、普通に“宮廷政治ファンタジー”としても楽しめる。

とにかく、上巻は「壮大なプロローグ」。最終的に8年後、ハーリドが成長した姿で下巻に登場するらしいんだけど、今からもう下巻の表紙と中身への期待でソワソワしてる。恋愛も政治も、どこまでドロドロしてどこまで清らかになるのか…続きが気になりすぎて、むしろ全BL好きに「早く読め!」って叫びたい。

まとめると、「后宮のオメガ 上」は、ただの「オメガバース」や「王族BL」じゃなく、ビジュアル・ストーリー・キャラクター全部込みで「次元が違う!」と叫びたくなる作品でした。下巻まで一気に読んで、イリヤとハーリドの未来を目撃してほしい!

🔍こんな人におすすめ

  • 豪華絢爛な後宮ファンタジーBLが読みたい
  • 政略結婚から始まる関係性に萌える
  • 年の差カップルや歳下攻めが好物
  • 美麗イラスト&繊細なキャラ描写に惹かれる
  • オメガバース初心者でも読みやすい作品を探している

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后宮のオメガ 上

后宮のオメガ 上

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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