やあ、アラサー腐男子のダイキです!今回は桃季さえ先生の「子持ちホストの紳士な隣人」を紹介するよ。前作「子持ちホストの危険な隣人」からの続編。亡き姉の子・天稀を引き取り、ホストとしてもNo.1をキープしながら子育てまで完璧にこなす聖也…もう、なんなの、イケメンってスペック盛りすぎじゃない?そして隣人で恋人の作家・桐生とのもどかしいすれ違いが、これまた胸キュンなんだ。しかも今回はイケメン若手俳優まで参戦してきて、三角関係の予感でハラハラが止まらん…!子持ちBLなのに、しっかり恋愛要素も家族要素も盛り込んでくるから、読む手が止まらなくなるやつ。そんな魅力たっぷりの本作、ぜひ語らせてくれ!
基本情報
あらすじ
No.1ホストとして夜の街で輝く聖也は、亡き姉の子・天稀を引き取り、仕事と子育てを両立する日々。そんな彼を隣で支えるのは、作家の桐生。恋人同士になったものの、ふたりの関係はまだ一線を越えられずにいる。紳士的な桐生は、聖也の心の準備が整うまで辛抱強く待ち続けるが、そんな中、桐生に好意を寄せるイケメン俳優・羽琉斗が現れ、穏やかな日常に波乱を巻き起こす。仕事でもプライベートでも悩みが絶えない聖也だが、天稀の無邪気さや、桐生の真っ直ぐな想いに支えられながら、家族として、そして恋人としての新たな一歩を踏み出そうとする――。家族未満、恋人以上。3人が少しずつ築いていく温かい絆と、もどかしい恋の行方を描く、子育てBL第2弾!
おすすめポイント
- 人気作家×ナンバーワンホストという華やかなカップリングが最高!
- 手探りで家族になっていく三人の関係にあったかくなる
- 美人ホスト・聖也の意外な強さとプロ根性に惚れる
- 紳士的すぎて逆に怖い(?)桐生の誠実さが尊い
- 事件を乗り越えて初めてのセックスに至る流れがドラマチック
- 天稀の可愛さ&健気さがとにかく癒し
感想・考察(ネタバレ注意)
この作品、タイトルからして「子持ちホスト」と「紳士な隣人」というワード並びなのに、始まってみれば甘さも苦さも詰め込まれた家族未満恋人以上の関係性が全開で、もう最初から心を鷲掴みにされた。しかも2巻目に入って「仮家族」感がぐっと強くなってて、もうこのまま本当の家族になっちゃえよ!って本気で願いながら読んだよ。
主人公・聖也はナンバーワンホストでありながら、亡き姉の子を育ててる。パーフェクトなイケメンで仕事も家事も育児もできる上に、普段はクール&華やかで、でも恋愛になると超絶不器用。ホストってもっと肉食キャラのイメージだったけど、聖也の場合は自分の気持ちにすごく鈍感で、恋人・桐生との関係にあたふた悩む姿がめちゃくちゃ人間くさくて可愛い。あの、周囲には完璧に見えてるのに内心では「俺、ちゃんとできてるかな…」って悩みまくり、しかもその悩みが恋愛方面でも炸裂してるって、ギャップが最高すぎる。正直、ホスト業での営業スマイルと、桐生の前で見せる素の顔の落差が目に映えて、読んでて頬が緩みっぱなしだった。
そして問題の桐生、いやぁ…これはもう「紳士」って言葉の擬人化。最初の登場シーンだけ見たら「こんなスマートな人が攻め役…?」とちょっと疑いたくなるくらい、誠実で包容力があって、しかも受けの気持ちの準備が整うまで律儀に待ってくれる。まさに理想の攻め! 仕事もできるし、子どもにも優しいし、何やっても嫌味がない。いや、ここまでくるとちょっと怖いくらい善人で、逆に裏がないのか心配になるレベル。BLでありがちな「グイグイ系攻め」とは真逆の、受けに寄り添うスタンスが刺さる人にはドンピシャだと思う。
2巻は、二人の関係が恋人同士から「身体を繋げるかどうか」という、BL特有のいわゆる一線を越えるまでのじれったい葛藤が中心。お互い「攻める気満々」だったっていうのも地味に萌えポイント。どっちがどうなるの?!って妄想が膨らんで仕方なかった(僕の脳内では一瞬リバ展開まで覚悟したぞ…!)。でも、実際は聖也が自分の気持ちと向き合いきれずに空回りし、桐生も辛抱強く待ち続けて…っていう、ちょっと大人なジレンマがずっと続く。その間に、天稀という天使みたいな子どもがふたりの間を飛び回って、場を和ませてくれるのが本当に救い。
今回のキーパーソンは桐生に想いを寄せる若手俳優・羽琉斗の登場。こいつがなかなかの曲者で、ホストクラブに乗り込んできては聖也に揺さぶりをかけたり、嘘をついたりと、まあやることが小賢しい。正直かわいくない!でも、こういう当て馬がいることで、聖也のモヤモヤや嫉妬、自己認識のズレが表面化していくから、むしろありがたい存在なのかも…と冷静に考えたり(笑)あの、仕事モード全開の聖也が恋愛で動揺しまくりなとことか、羽琉斗に対して大人げなく張り合ってしまう姿も、もう見てて微笑ましいを通り越して愛しい。
物語中盤の誘拐・監禁事件は、急にサスペンス色が強まって心臓バクバク。しかも、聖也が一人で3人の犯人をボコボコにやっつけてしまう腕っぷしには、「ホストってそんなに強いの?!」と思わず感嘆した。普段の美人で繊細な外見とのギャップやばすぎ。こういう「受けなのに強い」「自分の身は自分で守れる」キャラって、BLではやっぱり新鮮だし、安心して見ていられる。しかも、桐生もちゃんと駆けつけてくれて、二人して抱き合って震えるシーンは、事件の重さ以上に、お互いがかけがえのない存在なんだって実感させられてグッときた。
初めて身体を重ねるきっかけがまさかの事件ってところも、リアルな人間ドラマの一部みたいで、単なるご都合主義じゃなくてちゃんと物語としての説得力がある。二人の「今までの距離」が一気に縮まる瞬間は、読んでるこっちも胸が熱くなったし、何より、ようやく「仮家族」から本当の恋人―そして家族へ近づく予感がして、めちゃくちゃ嬉しかった。
あと、天稀の「お●んちんにかみのけがあるの?」発言とか、こういう子どもらしい無邪気な爆弾が定期的に投下されるのも、重くなりすぎない絶妙なバランス感。天稀の存在がこの作品を温かくしてるし、全編を通してほっこりした空気が流れてるのが心地良い。
全体的に、絵もすごく綺麗で、キャラの表情や仕草ひとつひとつに感情がこもってるのが伝わってくる。特に、聖也の美人っぷりはページをめくるたびに「目の栄養」!BL読む醍醐味ここにありだよ。
子育てBLでありながら、恋愛のじれったさも、家族としての温かさも、事件というアクセントも、全部バランスよく詰まってる良作。「幸せのその先」をもっと見続けたくなる、そんな一冊だった!
こんな人におすすめ
- 子育て要素のあるBLが好き
- 大人同士のじれったい恋愛に萌える
- 攻めがとにかく紳士で誠実な作品を求めている
- ビジュアルが美しいキャラが登場するBLを読みたい
- 家族のような温かい雰囲気に癒やされたい
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子持ちホストの紳士な隣人