【レビュー】触らないで、抱きしめて(下)|人に触れない僕が恋を知る、心を癒すハッピーエンドBL

やあやあ、アラサー腐男子のダイキです!今回は紅先生の「触らないで、抱きしめて(下)」を語っていくよ。いや~、この作品…本当にあたたかい気持ちになれるんだよね。上巻で「人に触れない」トラウマ持ちの鷲園と、包容力がバグってる梅谷コンビがどうなるのかハラハラしてたんだけど、下巻はさらに2人の距離がぐぐっと近づいていく!読む前は「トラウマものって重くなりがちじゃん?」って警戒してたけど、梅谷が優しすぎるし、鷲園も素直で可愛いから暗くなりすぎなくてサクサク読める。母親との確執とか、思わず胃がキュッとなる場面もあるけど、2人のやりとりにニヤけたり、癒されたり…まさに感情がジェットコースター状態(笑)恋人になってからの2人がどう幸せを掴むのか、最後まで見守りたくなる一作だったよ!

📝基本情報

作品タイトル:触らないで 抱きしめて(下)

シリーズ:触らないで、抱きしめて

カップリング:大学生 ✕ 大学生

作者:紅 先生

出版社:リブレ

出版年月日:2021/06/10

📖あらすじ

幼い頃のトラウマから極度の潔癖症になり、人に触れることができなくなった鷲園。そんな彼の心に静かに寄り添ってくれるのが、同僚の梅谷。梅谷に恋心を抱いた鷲園は、自分の殻を破ろうと少しずつ前に進みはじめる。梅谷の優しさに支えられながら、鷲園は自分の心に根付く母親の言葉や干渉と向き合い、乗り越えようと奮闘。少しずつ手を伸ばし、距離を縮めていく二人。やがて鷲園は、梅谷と心も身体も寄り添えるようになれるのか――。じれったくもいとおしい、二人の成長と恋の物語。

🌟おすすめポイント

  • 潔癖症の受け・鷲園が少しずつトラウマを克服していく成長ストーリー
  • スパダリ系で超優しい梅谷の包容力が最高に癒される
  • 重いテーマも2人の性格のおかげで明るく読める
  • じっくり距離を縮めていく恋愛描写がとことん丁寧
  • 描き下ろしで見せる2人の日常もニヤニヤ必至

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いやー下巻、めちゃくちゃ良かった…!上巻からじっくり焦らされてきたこの二人、ついに、ついに!って展開で、僕も読んでて拍手したくなったよ。したくなったというか、したよね。タイトルからして重そうな雰囲気あるけど、実際読んでみると重すぎず、むしろほっこり幸せな気持ちがじわじわ来る作品だった。

まず、鷲園くん。人に直接触れられないっていうトラウマ持ちで、母親との複雑な関係が根っこにあるんだよね。読んでるこっちも「うわ…これはキツい」ってなるくらい、母親からの影響がガッツリ描かれててさ。でも、下巻ではその母親にも「母なりの事情」というのが見えてきて、単なる毒親描写じゃ終わらせないところがすごく良かった。正直、最初は「もう鷲園母ちょっと退場して…」とか思ってたけど、父親の話も交えて背景を知ると、何とも言えないやりきれなさと、少しの救いを感じたかな。

そして、梅谷くん。もう彼がスパダリすぎる!優しいし、めっちゃ健気だし、鷲園のことを本気で大事にしてるのが伝わってくる。こういう「完璧彼氏」って、下手するとただの都合良い人になりがちだけど、梅谷くんはちゃんと人間味もある。時々嫉妬したり、寂しくなったり、そういう弱い部分も描かれてて、それがまたリアルだった。クリスマスのエピソードとか、すれ違いながらもお互い思い合ってる感じが最高にキュンとした。

下巻では、鷲園が梅谷との距離を縮めようと頑張ったり、母親のこととしっかり向き合ったり、すごく成長していくのが分かるんだよね。今まで殻にこもってた鷲園が、自分の気持ちをちゃんと伝えられるようになって、ついには梅谷と同棲スタート!しかも、母親から食べ物が送られてきたり、少しずつ家族との距離も縮まってる描写があって、読んでて本当に嬉しくなった。

一番盛り上がったのはやっぱり、ラストで二人が「ちゃんとできた」シーン。ここまで積み重ねてきたからこそ、すごく特別な瞬間に感じるし、鷲園の幸せそうな表情を見て「よかったなぁ…」ってしみじみ思ったよ。BLって時にエロに頼りがちだけど、この作品はむしろ「触れられない」からこそ、触れ合うことの重みがズシンとくるというか。最後の一線を越えるシーンも、エロさよりエモさが勝ってて、僕的には大満足だった。

あと、サブキャラでちょっと波乱を起こす女子たちも登場するんだけど、あざとい子とか、ちょっと可哀想な子とか、ちゃんと見せ場があって、「ただの当て馬」で終わらないのも好印象。もちろん、梅谷と鷲園の絆が一層深まるきっかけにしかならなかったけどね(笑)

描き下ろしもめっちゃ良かった!二人のラブラブな日常を見ると、もう「末永くお幸せに!」って叫びたくなる。鷲園のちょい天然小悪魔っぷりも可愛いし、梅谷の愛が重すぎないところも良いバランスで、見てて癒されるカップルだなぁと思った。

絵柄は、表情の描き方が本当に上手い。鷲園が笑ってるシーンとか、こっちまで顔が緩んじゃうくらい魅力的だった。

全体を通して、単なる「トラウマ克服モノ」とか「癒し系BL」とは一線を画してて、キャラそれぞれの弱さや成長、恋愛の過程が丁寧に描かれてる。ハッピーエンドなんだけど、それまでの道のりに納得感があるから、読後感がすごくいいんだよね。BL好きはもちろん、ちょっと重めのテーマもアリな人には超オススメ。僕も「もっと二人の日常見せてくれ…!」ってなったし、続編が出たら絶対読む。

結論、買ってよかった!鷲園と梅谷の幸せをこれからも見守りたい、そんな気持ちにさせてくれる名作です。

🔍こんな人におすすめ

  • トラウマを抱えたキャラの成長物語に惹かれる
  • じれじれで丁寧な関係性の進展が好き
  • 攻めの包容力や優しさに癒されたい
  • 毒親や家族問題を克服するドラマが読みたい
  • シリアスとほのぼのがバランスよく混ざった作品が好み
  • ハッピーエンドで心があったかくなるBLを求めている

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触らないで 抱きしめて(下)

触らないで 抱きしめて(下)

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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