【レビュー】アオハル・ワンスモア|再会からはじまる大人の“やり直しアオハル”ラブ

やあやあ、アラサー腐男子ダイキです!今日は宮田トヲル先生の新作「アオハル・ワンスモア」を語らせて!タイトルからして瑞々しい予感しかしないこの1冊、読んでみたら案の定、胸がキュンキュン祭りでした(笑)社会人になった隼人と律の再会、そこから始まる“大人のアオハル”リスタート…僕の心が思春期に逆戻りしそうだったよ。学生時代の甘酸っぱさと、今だからこその大人の不器用さが絶妙にミックスされてて、なんか読んでるだけで青春成分が補給できる気分!ふたりの距離感、このもどかしさ…共感しすぎて悶え転がりました。BL好きも、青春BL好きも、社会人BL好きも、みんなまとめてキュン死にしようぜ!さてさて、どんなお話か気になったそこのあなた、一緒にもう一度アオハルしてみない?

📝基本情報

作品タイトル:アオハル・ワンスモア

カップリング:百貨店員 ✕ リーマン

作者:宮田トヲル 先生

出版社:シュークリーム

出版年月日:2025/06/06

📖あらすじ

高校時代、名前のない特別な関係だった小林隼人と大西律。放課後の図書室、すれ違う想い、そして無自覚なキス――あの頃は「恋」だと気づかないまま、二人は離れ離れに。やがて社会人になった隼人は、百貨店の仕事を通じてまさかの律と再会。胸の奥で燻り続けていた初恋への想いが再び熱を帯び、「もう一度アオハルしよう」と律に提案する。天然たらし系ワンコの隼人と、清らかでクールな律。大人になった今だからこそ踏み出せる、ちょっと不器用なやり直しの青春が始まる!

🌟おすすめポイント

  • 高校時代の淡い恋と大人の再会、両方のアオハルが味わえる!
  • 天然たらしワンコ×清浄無垢なクーデレ美人の組み合わせが最高
  • 過去と現在が絶妙に交錯する構成で、じれったい両片想いに胸がキュン
  • 目覚まし時計やキーホルダーに隠された小道具の使い方が秀逸
  • 大人になってもピュアな2人の恋模様が眩しいほどまっすぐ

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「アオハル・ワンスモア」はタイトルに偽りなしのキラッキラ青春再会BLだった。大人になった今、もう一度“アオハル”しようぜって提案とか、普通ちょっと照れくさくて無理!ってなると思うんだけど、隼人は律への思いが燻り続けて消化不良気味だからこそ、それができたのかな、とめちゃくちゃ共感した。

まずね、百貨店員×メーカー営業マンって王道っぽいのに新鮮。社会人からスタートするけど、高校時代の記憶が何度もフラッシュバックしてくるから、その「今と昔」がシームレスに混じり合って“アオハル”のやり直し感がすごい。特に図書室の放課後、日に透けて儚く見える律に吸い寄せられてキスしちゃう隼人…自分でも「なんでこんなことしたんだろう」って思ってるけど、読者からしたらもうそれは恋だろ!ってツッコミたくなるやつ。天然たらしワンコって書かれてるけど、隼人、マジで鈍感ワンコ。青春時代の自分の気持ちを自覚できてないの、もうもどかしすぎて抱きしめてやりたくなる。

でもその“無自覚”があったからこそ、社会人になって律と再会した時の「気持ちの揺れ戻し」がすっごいリアル。周囲には関係性を説明できない、“名前のない関係”だったあの頃。一緒にいるのが当たり前過ぎて、逆にガツンと恋心を自覚できなかった痛さ。「あの時、もうちょっと勇気出してたら…」って感じの後悔と、今でもくすぶり続ける想い。大人になっても、こういう“消化できなかった青春”って誰でも心のどこかに持ってると思うから、まさに「大人のアオハル」って感じで刺さった。

そして、テンポ良く攻め→受け視点に切り替わるのがまた良い!ふたりとも両片想いなのに、どっちも言葉にできなくてじれったい。律視点で「こいつ、気づいてなかったのかよ!?」ってなるのも最高に萌える。律は律で、高校時代から隼人のことずっと好きだったわけで、でも自分からは踏み込めない。大人になってもピュアな2人が「好き」の一言のためにグルグルしてるの、読んでるこっちも一緒に転げ回りたくなった。

それとね、小物の使い方がうまい!目覚まし時計とかキーホルダー、なんで大事にしてるのかが後で分かったときの「そういうことか!」って納得感。もらった物と気持ちを同じ比重で大切にする、律の一途さが泣ける。しかも、律が大学時代に彼氏いたり、ローション持ってたりする部分がサラッと描かれてて、そこもめちゃくちゃリアリティあった。僕、この辺りさらっと流すの大好き。リアルな人生の積み重ねをちょい見せしてくれるのって、キャラの人生を感じられてグッと来るんだよね。

宮田トヲル先生の絵も、雰囲気がシャープさ増してるのに、ちゃんと可愛さも残ってる。表紙の青空、はにかむ2人、どっちも大人と青年の間に見える絶妙なバランス。ぎこちないけど、居心地のいい笑顔がすごくハマってて、「これぞアオハル再会BL!」って一冊。

エッチシーンも派手じゃないけど、めっちゃ大事。大人になったからこそ、昔はできなかった「もう一歩」の踏み出しが描かれる。ピュアでまっすぐ、でも社会人になってるからこその“覚悟”が滲んでて、ドキドキした。あの一歩の重さ、学生の時には絶対なかったやつ。

個人的には、2人の仕事面での絡みや、疎遠だった時期に何してたのかとか、もっと深堀りしてほしい部分もあったけど、それは続編への期待ってことで…。大人になった今だからこそ、もう一度“アオハル”できる奇跡みたいな恋。読後、青空みたいな爽やかさと、ちょっと切ない余韻が残る、そんな一冊でした!

🔍こんな人におすすめ

  • 青春をもう一度やり直す大人の再会BLにときめきたい
  • ピュアでまっすぐな両片想いのじれじれ展開が好き
  • 社会人BLと高校時代の甘酸っぱい恋、どちらも味わいたい
  • 天然ワンコ攻め×クール美人受けの組み合わせが好み
  • 大切な人への想いをゆっくり育てるストーリーを楽しみたい

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アオハル・ワンスモア

アオハル・ワンスモア

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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