【レビュー】それでも、やさしい恋をする|切なさとやさしさが交差するゲイ×ノンケの等身大ラブ

やあ、ダイキです!今日はヨネダコウ先生の『それでも、やさしい恋をする』を紹介するよ。これ、「どうしても触れたくない」のスピンオフってことで、前作ファンの僕としてはめちゃくちゃ期待してたんだけど…いやー、やられた。出口と小野田、まさかこんなに切なくて、それでいて優しい恋を見せてくれるとは。不器用なアラサー男子の恋愛模様、刺さる人にはグサグサ来るやつです。ちなみに僕、途中で何回か枕に顔を埋めました…。みんなも一緒に悶えようぜ!

📝基本情報

作品タイトル:それでも、やさしい恋をする

シリーズ:どうしても触れたくない

カップリング:リーマン ✕ リーマン

作者:ヨネダコウ 先生

出版社:大洋図書

出版年月日:2014/04/01

📖あらすじ

出口晴海は、三つ年下のノンケ・小野田良に恋をしてしまう。友達でいるだけで満足だと思っていたはずなのに、気持ちはどんどん大きくなっていく。素直になれない自分に不安を感じつつ、ささいな幸せに心を震わせる日々。けれど、どうしても伝えられない想いが積もっていく――。報われない前提の切ない恋に、それでも優しさと幸せを見出そうとする二人の、リアルで繊細なラブストーリー。

🌟おすすめポイント

  • ノンケ×ゲイの恋愛がリアルな心理描写で描かれる!
  • 一見穏やかな日常にじわじわ切なさが染みてくる展開
  • 出口のいじらしさと色気、ズルかわメガネ男子が魅力的
  • 小野田の不器用で素直な成長にもキュンとくる
  • 特別な設定なしでも心に残るヨネダコウの描写力

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「それでも、やさしい恋をする」は、ヨネダコウ先生の「どうしても触れたくない」のスピンオフってことで、ずっと気になってたんだけど、やっと読んだら案の定、心の中の柔らかいところをグイグイ押されまくった。これは一言で言えば、"ノンケを好きになっちゃったゲイの出口と、そんな出口に徐々に惹かれていくノンケの小野田"の物語。だけど、恋愛の王道ど真ん中…というより「こんなに静かで、でもむちゃくちゃ切実なBLがあったのか」と思わせる一冊だった。

まず、出口晴海。もう、31歳なのに恋に悩みまくる姿がリアルすぎて、僕も「晴海…お前もか…」と勝手に肩を組みたくなった(笑)仕事もできて、それなりに充実した大人の日常を送りつつも、ノンケ(小野田)に恋してしまう、しかも3年間も片思い継続中って…。ゲイとして生きてきて「ノンケ相手は無理」「ブレーキかけなきゃ」って自己防衛が沁みついてる。好きになったら「報われないのが当たり前」って、頭では理解してる。でも、気づいた時にはもう好きになってて、自分でも止められない。本当にこの「どうしようもない好き」って感覚、読んでて胃がキュッとなる。ヨネダ先生の描写の細やかさが、読者の心にダダ刺さり。

そして小野田。こいつがまた、いい意味で地味で真面目、だけど不器用で、なぜか出口にどんどん心を持ってかれていく。最初は完全に出口を年下だと思って接してるし、彼女もいるし、超ノンケの日常って感じ。なのに少しずつ出口に惹かれていって、自分の中の「常識」が揺らいでいく様子が、静かで丁寧に描かれててグッとくる。

ノンケ×ゲイという関係性の中で、「叶わない恋」っていう絶望がずっと漂ってるんだけど、それでもどこかに希望を残してくれてるのが、この作品のすごいところ。

「やっぱり恋って、うまくいかないこともあるけど、それでもしたくなるんだよな」って思わせてくれる。そんな、やさしいけど心にクる恋のお話だった。読後、しばらくぼーっとしてしまったよ…これは、刺さる人には確実に刺さる。おすすめ!

🔍こんな人におすすめ

  • ノンケ×ゲイの切ない恋愛模様に胸がギュッとなる人
  • リアルな心情描写や葛藤をじっくり味わいたい人
  • BLにありがちな“王道展開”よりも等身大の物語が好きな人
  • 受けキャラに魅力や色気を感じたい人
  • 派手な事件よりも、日常のさりげない幸せや苦しみに共感したい人

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それでも、やさしい恋をする

それでも、やさしい恋をする

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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