【レビュー】好みじゃなかと 3rd|九州弁とお仕事男子、元カレ登場で揺れる男たちの成長BL

やっほー、アラサー腐男子のダイキだよ!今回は、BL界の名作が6年ぶりに帰ってきた…!見多ほむろ先生の「好みじゃなかと 3rd」を読んじゃった!工場のお仕事BL×方言萌え、そして溺愛攻めと自信ナシ受けの絶妙バランス…これこれ、待ってたやつ!九州弁がバチバチに飛び交ってて、ふいに出る方言が色っぽすぎてノックアウト。しかも今回は攻め・槇の元カレという強烈なライバル社長が登場して、幸典の自己肯定感がガタガタ揺れてて…読んでて思わず「幸典、がんばれ!」って声に出しそうになった。安定の仕事描写&胸キュンだけじゃなく、不穏な展開もあって読み応え抜群。続きが気になりすぎて、もう頭から離れない!ってことで、みんなにもぜひこの熱さを味わってほしい!

📝基本情報

作品タイトル:好みじゃなかと 3rd

シリーズ:好みじゃなかと

カップリング:工場長 ✕ 社長代理

作者:見多ほむろ 先生

出版社:徳間書店

出版年月日:2024/10/25

📖あらすじ

実家の町工場に戻り、社長代理として悪戦苦闘中の幸典。隣には恋人であり職人として頼れる相棒・槇がいて、二人三脚で会社を守ってきた。そんなある日、槇の学生時代の元カレ・三条が現れる。彼は今や敏腕若手社長として業界でも名を馳せる存在。しかも「うちなら今の3倍出すばい」と、堂々と槇を引き抜きにかかってくる!会社には謎の嫌がらせも続き、幸典は経営者としても恋人としても大ピンチ。社長としての自信を揺さぶられ、焦りや不安に苛まれる幸典。だけど、プライベートでは甘えん坊な槇とのラブラブな日常に癒やされながら、少しずつ自分の道を模索していく。新たなライバル出現で二人の関係と会社の未来はどうなるのか――。九州弁が飛び交う男たちの、不器用で熱いお仕事BL第3巻!

🌟おすすめポイント

  • 九州弁バリバリのお仕事BL、方言萌えが止まらない!
  • 溺愛系無骨職人・槇さんのギャップがたまらん
  • 無自覚色気が武器なメガネ受け・幸典の成長にキュン
  • ライバル元カレ登場で恋も仕事も一気に波乱
  • 髭剃り襲いエッチなど、控えめながらも激萌えシーンあり

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いやー、「好みじゃなかと 3rd」。僕みたいなアラサー男子にも刺さる、武骨で甘いBLの続編が再び読めるなんて、まさに「生きててよかった」ってやつです。

まず、今作は何よりも九州方言の破壊力が健在。攻めの槇さんがバリバリの九州弁で喋るたび、毎回胸がズキュンと打ち抜かれる。普段は標準語な受け・幸典が、ここぞというときだけ九州弁になる瞬間――あれはもはや反則。カッコいいし、色気がエグい。方言萌えにやられるのって、こういうことか…と納得してしまった。

ストーリー面も大人のBLらしい深みがあって、今回はお仕事BLとしての側面がかなり濃い。実家の工場を継いで社長代理として奮闘する幸典、仕事の重圧と自信のなさに苦しみながらも、社員やその家族を守りたいって真面目さと優しさが伝わってきて、応援したくなるんだよね。で、そこに現れるのが槇の元カレ・三条。これがまた、敏腕若手社長でスペック高すぎて、「漫画かよ!」って一人ツッコミ入れたくなるレベル。しかも、槇を引き抜こうとするし、幸典と同じような境遇なのに社長力が段違い。そりゃ幸典も自信なくすよな…と読んでて胸が痛くなる。

でも、幸典の持つコンプレックスや自己肯定感の低さって、ものすごくリアルで共感度高い。「自分一人じゃ無理かも」「どうしてもうまくできない」って悶々とする姿、めちゃくちゃ人間味がある。槇さんもいわゆる“無骨で不器用な職人”なんだけど、幸典の前では溺愛ダダ漏れになるし、怒るところも甘やかすところも全部包容力あって、読んでるこっちまで「はいはい、もう結婚しな!」って気分。これが男同士でやるから余計にカッコいいし、微笑ましいんだよなぁ。

肝心のラブ面では、今回は全体的にシリアス寄り。材料調達の嫌がらせや会社経営の修羅場もあって、甘さ控えめ。でも!イチャイチャが少ない分、たまにくる色気爆発シーンが凄まじい。幸典が無自覚じゃなくて「わざと」エロスを発動して槇さんを翻弄するシーンは、BLの醍醐味が詰まってる。攻めの弱点を分かってて小悪魔になる受け、もう最高。しかも槇さん、あの見た目なのにそのギャップで毎回骨抜き。読んでて「わかる…僕も幸典に翻弄されたい…」と謎の自己投影まで始まる始末。

個人的に印象深かったのは、幸典が自分の成長を自覚できずにグルグル悩み続けてるところ。それでも周りや槇さんからの言葉で少しずつ前を向こうとする姿には、普通の恋愛もの以上のリアリティと温かさを感じる。仕事でミスったときや自信なくしたとき、誰かに「大丈夫だよ」って言われると救われる。あの“寄り添う”感じが二人の関係にしっかり根付いてて、甘やかしと甘えのバランスが絶妙。しかも、部下の結婚話とか、工場の日常とか、BL特有の“非日常”よりもリアルな日常に寄り添ってるから、妙に心に刺さるんだよね。

で、今回最大の爆弾――三条の存在。恋愛的なライバルというより、経営者としてのスペック差を見せつけてきて幸典が苦しむ展開なんだけど、これがまた胃にくる。三条が黒幕っぽい嫌がらせも出てくるけど、実は違うかも…?みたいなもやもや感も含め、続きが気になりすぎる終わり方。しかも、元カレなのに槇との間に大きな波風が起きすぎないのが、二人の信頼の厚さを感じさせて安心できる。槇の「もっと俺を頼れ」って言葉、めちゃくちゃグッときた。

あと、イチャイチャ少なめと言われつつも、髭剃りをめぐるエピソードとか、時おり挟まれる小さな愛情表現でニヤつきが止まらない。幸典、もっと自分を褒めてくれ!君は立派な社長代理だぞ!って心の中で拍手したくなる。

総じて、昭和の武骨さと令和のリアルが絶妙に混じり合った良作。職人BL・お仕事BL・方言BL、どれか一つでも好きなら絶対刺さる。甘さ控えめだけど、じっくりと愛情や信頼が育っていく過程に大人の色気がにじみ出てて、何度でも読み返したくなった。ああ、4th巻が今すぐ欲しい…!

🔍こんな人におすすめ

  • 九州弁が飛び交う方言BLが好き
  • お仕事BLでじっくり萌えたい
  • 男前な無精髭職人×自信なさげなメガネ男子が刺さる
  • 元カレ登場で揺れる関係性にドキドキしたい
  • 甘さ控えめだけど愛情深いカップルに癒やされたい

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好みじゃなかと 3rd

好みじゃなかと 3rd

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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