【レビュー】息できないのは君のせい4|音楽と恋が響き合う、絆深まる温泉ラブ編

やっほー、アラサー腐男子のダイキです!澄谷ゼニコ先生の「息できないのは君のせい 4」を紹介するよ。音楽×恋愛ってだけで既に美味しいのに、ラブラブ温泉回まで盛り込まれてて、これはもうご褒美コース…!市民楽団でひっそり付き合う矢野と志筑、ついに三好編が決着するということで、ふたりの絆がますます深くなっていく様子にキュン死注意。個人的にペアリング交換のシーンは尊さが爆発してて、思わず「その指輪どこで売ってますか?」って聞きたくなったよ(笑)楽器の描き込みも相変わらず素敵で、音楽好きにもたまらない一冊。さてさて、どんなドラマが巻き起こるのか、さっそく語っていきます~!

📝基本情報

作品タイトル:息できないのは君のせい 4

シリーズ:息できないのは君のせい

カップリング:フルート奏者 ✕ サックス奏者

作者:澄谷ゼニコ 先生

出版社:リブレ

出版年月日:2023/02/20

📖あらすじ

市民楽団で恋人同士としてひっそり付き合っている矢野と志筑。そんな二人の平穏を揺るがすのは、志筑の元バンド仲間・三好。ある日、三好にキス現場を目撃されてしまい、志筑がプロの道を選ばず市吹にいる理由を三好が誤解してしまう。「無理にでも別れさせる」と言い出す三好に、矢野と志筑はそれぞれの気持ちと向き合わざるを得なくなる。仕事や夢、恋愛――大人としての選択に悩みながらも、二人の絆はより確かなものに。ラブラブ温泉旅行やペアリングのプレゼントなど、尊さ全開のエピソードも収録!音楽と人生、恋が複雑に絡み合う、波乱の第4巻です。

🌟おすすめポイント

  • 音楽と恋が絡み合う大人の青春ストーリー!
  • 矢野と志筑、両片思いから恋人へと進展した尊い関係性
  • 三好編で描かれる「仕事」と「好き」の価値観のぶつかり合いが熱い
  • ラブラブ温泉回とお互いにペアリングを贈り合うシーンに胸キュン
  • 男同士らしい体格差&志筑の雄みがしっかり描かれていてリアル

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

まず、冒頭から三好にキスシーンを目撃されるっていう、BL鉄板のハプニングから始まってテンション上がった僕です。でも「息できないのは君のせい」4巻、今回もただのドキドキ展開で終わらないのが澄谷ゼニコ先生の真骨頂。音楽×恋愛の熱さ、そしてちょっと人生の分岐点みたいなテーマがギュッと詰まってて、大人のBLとして読んでいてめちゃくちゃ響くものがあった。

個人的に、三好の「無理にでも別れさせるから」発言は最初かなりギョッとしたけど、実はすごく不器用な愛情表現だなぁ…と、話が進むにつれて感じた。三好は志筑と一緒に演奏したい、それだけが本音で、そのためなら強引な手にも出ちゃうくらい感情のコントロールが下手。プロの世界で生きることの「義務感」と、音楽が本当に好きという「本音」の狭間でグラグラしてる感じ、身に覚えのある人も多いんじゃないかな。僕も学生時代、やりたいことと「やるべきこと」が分からなくて悶々としてた時期をふと思い出したよ。

一方で、矢野と志筑の絆がどんどん強くなっていくのは、読んでて本当に癒やしだった。三好の件で悩んでる志筑を、温泉旅行に連れ出す矢野の優しさ!しかも2人してお互いを気遣って悩んでるって、どんだけラブラブなんだよ…と。ペアリングを贈り合うシーンは正直ちょっと照れたし、あそこは胸キュン必至。指輪ってやっぱり「永遠」の象徴だし、ガチで2人の関係が一段深まった感じが伝わってきて、読者としても嬉しくなった。ああいうちょっとした「区切り」って大事だよね。リア充ぶりに軽く嫉妬しつつ、心から幸せを祈っちゃう僕。

ちなみに今回、描き下ろしで矢野の女装が見られるんだけど、これがまた…個人的にめちゃくちゃ刺さった。志筑が矢野の女装を愛でる姿、普段の雰囲気とギャップあって破壊力抜群。志筑って「雄み」ある体格なのに、矢野の前ではどんどん可愛さが増していくのも最高。元はチャラめのキャラだった志筑が、矢野にどんどん毒されて可愛くなっていく様子、もうニヤニヤ止まらん。僕もこんな風に変われたらなぁ…なんてちょっと妄想したり。

市吹(市民吹奏楽団)の仲間たちもみんないいキャラ揃いで、彼らの「音楽を楽しむために生きる」スタンス、すごく良かった。プロになることだけが正義じゃなくて、「好きなものを好きなまま」続ける生き方って、めちゃくちゃ尊い。三好はそこに最初気づけずにいたけど、矢野と志筑のやり取りを通じて、少し大人になった感じがしてグッときた。大人になるって、何かを諦めることじゃなくて、いろんな価値観を受け入れていくことなんだな〜と、しみじみ思った僕。

ただ、読者として正直ちょっと物足りなかったのは、相変わらずエッチシーンががっつり描かれないこと!ここまで脳内ピンクな2人なのに…!(笑)志筑が矢野のセックスをやたらべた褒めしてるわりに、失神級のシーンが読者には見せてもらえないの、若干置いてきぼり感。ただ、逆にそれがこの作品の上品さだったり「こだわり」でもあるんだよね。エロの直接描写がなくても、2人の関係性や高揚感が音楽とリンクして描かれてるから、物足りなさよりも「もっと見たい!」っていう焦らされ感が勝つ。

ちなみに、志筑の「演奏の高揚感で性的に興奮しちゃう」っていう設定、楽器が弾けない僕にはピンと来ないけど、僕は好き。音楽と恋愛の「興奮」が地続きだからこそ、2人の関係が唯一無二に感じるし、BL×音楽ものの醍醐味だと思う。

総じて4巻は、三好編の決着と2人の絆の強化、そしてちょっぴりコメディ要素(女装!)までぎゅっと詰め込まれてて、満足度高め。個人的には、1巻の衝撃と初々しさには敵わない部分もあるけど、ここまで読んできた人には絶対に楽しめる巻だと思う。大人になっても「好き」を続けることの難しさと素晴らしさ、そして恋人同士の信頼の深まりがちゃんと描かれてて、読後はじんわり幸せな気持ちになれる。音楽が好きな人も、BL好きな人も、どっちも楽しめる一冊でした!

🔍こんな人におすすめ

  • 音楽×BLの世界観に浸りたい
  • お互いを思い合う大人カップルが見たい
  • 指輪など、愛の象徴アイテムに弱い
  • 温泉回やイチャイチャが好き
  • プロか趣味か、仕事と恋の葛藤に共感したい
  • 人間関係のこじれや三角関係にドキドキしたい

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息できないのは君のせい 4

息できないのは君のせい 4

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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