【レビュー】息できないのは君のせい5|ラブラブ同棲カップルが迎える人生の転機

やっほー!BL好きアラサー男子、ダイキだよ。今回は澄谷ゼニコ先生の「息できないのは君のせい 5」の感想!いや~、このシリーズもついに5巻目。初期の甘酸っぱい距離感から、今や同棲ラブラブカップルに成長した矢野と志筑…尊い以外の言葉が見つからない!春の空気感に包まれた2人の生活があたたかくて、ページをめくる手が止まらなかったよ。しかも今回は人生の転機、将来の夢に向き合うシリアスさもありつつ、安定したイチャイチャも大放出!志筑の「自分で店やってみたい?」なんて前向きな悩み、矢野の全力サポートっぷり、大人になっても恋愛に全力な彼らが眩しい…。サブキャラたちも相変わらずの賑やかさで、ほっこりとキュンの波状攻撃。僕、息できません!(タイトル回収)さっそく感想語らせてー!

📝基本情報

作品タイトル:息できないのは君のせい 5

シリーズ:息できないのは君のせい

カップリング:フルート奏者 ✕ サックス奏者

作者:澄谷ゼニコ 先生

出版社:リブレ

出版年月日:2024/09/19

📖あらすじ

恋人同士の矢野と志筑は、春の訪れとともに同棲生活を絶賛満喫中。音楽とバーの仕事で支え合いながら、さりげない「好き」が溢れる毎日を送っている。そんな中、志筑の働くバーのマスターが急病で倒れてしまい、志筑は今後の人生や将来について考え始めることに。矢野の存在を心強く感じながらも、「自分で店を持つ」という夢が志筑の中で芽生えていく。一方、矢野も志筑に隠していた大きな秘密をついに明かすことに。お互いの未来を真剣に語り合い、より強い絆を築きながらも、日常のイチャイチャや仲間たちとの賑やかな交流が絶えない、甘くて優しい空気感はそのまま。夢や人生設計という大人のテーマをベースに、2人の恋がどんな風に発展していくのか――安定感と愛しさが詰まった、新章スタートの第5巻。

🌟おすすめポイント

  • ラブラブな同棲生活の甘さに癒される!
  • 志筑が自分の店を持つ夢に向かう成長ストーリーが熱い
  • 「好き」が言葉以上に伝わる、さりげない愛情表現がたまらない
  • 周囲のキャラたちとの関係性も温かくて見どころ
  • 将来について真剣に語り合う2人のリアルな空気感にキュンとする

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

春が来て、矢野と志筑の同棲生活はまさに絶好調。もうこれぞ「安定」って感じで、冒頭から2人のイチャイチャぶりに頬が緩みっぱなしだった。5巻にもなると普通はちょっとマンネリ感が出てくる作品も多いけど、この2人はむしろどんどん可愛さが増していくから恐ろしい(いや、ありがたい)。

前巻では第3の男が絡んでちょっと波乱っぽい展開もあったけど、今巻は一転してめちゃくちゃ穏やか。基本的には矢野の優しさが際立っていて、志筑の男前っぷりも相変わらず。志筑がふとした時に「好きなので」ってサラッと言っちゃうの、あれ、男でもキュンとくるよ…。

とはいえ、バーのマスターが急病で倒れるという事件から、志筑の人生プランにちょっと変化が。将来について考え始めるって、お仕事BL好きとしては「来たな!」と身を乗り出してしまった。志筑が自分の店を持つ夢を語り出す流れ、本当にリアル。現実でもこうやって、ひょんなことから「自分の人生どうしよう…」って悩み出すんだよね。浮かれるだけの甘々じゃなくて、2人の「この先」もきちんと描いてくれるのが嬉しい。

それでいて、安心して見守っていられるのがこのカップルのすごいところ。志筑が将来の夢をぽろっとこぼした時、矢野はめちゃくちゃ動揺したりもするんだけど、志筑のためなら全力で応援するし、逆に志筑も矢野のことを深く理解してる。お互いの支え合いと信頼感、もう夫婦かってくらい(笑)しかもペアリング交換までしてて、もう末永く爆発しててくれって感じだよ。

毎巻恒例の脇キャラたちも絶好調。三好と写楽の相変わらずなやりとりも、安定の笑い担当。志筑の女装ちょい出しも、ギャップ萌えがすごい。あと、今巻では淳子さんの視点もすごく効いてた。矢野に「想いを伝えた方がいい」ってアドバイスされて、その通り行動する潔さ!自分の気持ちにケリをつけるのって勇気がいるけど、ちゃんと前に進む姿勢がすごく眩しかった。

それにしても、矢野くん…不労所得持ってたのかい!?そこまでしっかり人生設計できてるの、リアルに羨ましすぎる(笑)でも、2人が経済的な話題も普通にしてるのが自然で、現実的なパートナーとしての深みを感じた。恋人同士のイチャイチャだけじゃなくて、「これから一生一緒にいるんだろうな」っていう覚悟とか未来への具体的な話、ちょっと重いテーマもサラッと混ぜてくれるのがこの作品の魅力。

恋愛ものって、ともすると「好き!好き!」で突っ走って関係性の成長が描かれないこともあるけど、今巻は明らかに“進化”が見えた。ペアリングに、人生プラン、2人の将来をどう設計していくか。志筑の夢を矢野が支え、矢野の秘密もきちんと明るみに出て、でもそれで壊れないどころかさらに信頼が深まる。大人のカップルの安定感、これぞBLの理想形と言っていい。矢野が志筑のために完璧にアホになる場面も、愛ゆえのバカップルぶりが可愛すぎて、僕もニヤニヤが止まらなかった。

描き下ろし短編も糖度高めで、読者サービスが過ぎる!志筑のちょっとした仕草、矢野の「靴脱いでもらっても……」の破壊力、普段のすました顔からの不意打ち甘噛みが本当にズルい。「あんたら、幸せが服着て歩いてるのか!?」ってくらい、日常の中で幸せを見せつけてくる。

でも、だからこそ日常にちょっとした不安や変化が訪れた時、その“幸せ”のありがたみが増すんだよね。バーのマスターの急病で志筑が将来を考え始める展開なんて、まさに「いつまでも続くと思っていた日常は、実はかけがえのないものだった」って気づかされるし、でも2人なら絶対大丈夫、って思わせてくれるから不思議。

まとめると、5巻は「安定したラブラブ」に「将来のビジョン」って新しい角度が加わって、一歩深い関係性になった2人の成長がたっぷり味わえる内容。BLってここまでリアルで、でも甘い夢を見させてくれるんだって再認識できる一冊。仕事、夢、恋愛、人生設計…アラサー的にもめちゃめちゃ刺さるテーマなので、ぜひニヤつきながら読んでみてほしい!

🔍こんな人におすすめ

  • 同棲カップルの甘々な日常に癒やされたい
  • 人生の転機や将来の夢に悩むキャラに共感したい
  • 優しい攻め×男前受が好き
  • 周囲の仲間たちとの温かい関係も楽しみたい
  • 日常とリアルな空気感を重視したBLが読みたい

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息できないのは君のせい 5

息できないのは君のせい 5

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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