【レビュー】異世界の沙汰は社畜次第3|年下騎士×社畜サラリーマンのジレジレ異世界ラブ

やあ、アラサーBLオタクのダイキだよ!今回は「異世界の沙汰は社畜次第 3」を熱量たっぷりに語らせてほしい!イケメン騎士×異世界転移×社畜という、もう設定だけでご飯3杯はいけるやつ。しかも、攻めが末っ子で過保護、受けはばりばり働く日本人メガネ男子とか、属性盛りすぎじゃない?BLなのに乙女ゲーも顔負けの宮廷ドラマと権力闘争、そしてなんだかんだで仕事もこなしつつ、モテまくる誠一郎に振り回されるアレシュの不器用さに心臓がギュン!今回は誠一郎が暴漢に襲われて大ピンチ…からの、アレシュ大暴走(?)もあるし、番外編の「クッション大事!」エピソードで可愛さが振り切れてて、読後の満足度めっちゃ高かった!BL初心者も異世界もの苦手な人も、きっと楽しく読めるから、ぜひ一緒に沼ろうぜ!

📝基本情報

作品タイトル:異世界の沙汰は社畜次第 3

シリーズ:異世界の沙汰は社畜次第

カップリング:騎士 ✕ リーマン

作者:采和輝 先生

出版社:大橋キッカ

出版年月日:2022/04/30

📖あらすじ

社畜リーマンの近藤誠一郎は、ある日突然、異世界ロマーニ王国へ転移。経理課の副管理官として相変わらず残業三昧の日々を送ることに。そんな彼を見守るのは、無骨で年下なのに世話焼きな騎士団長・アレシュと、おじさま宰相カミル。仕事でも私生活でも頼られまくりな近藤だけど、突如暴漢に襲われ瀕死の重傷を負ってしまう。必死に治療にあたるアレシュの感情も、ちょっとずつ漏れ出して…? 一方で、近藤は自分の気持ちには鈍感なまま、仕事人間ぶりを発揮して異世界の危機も解決へ!暴走聖女やわがまま王子、仕事中毒の新キャラも登場し、異世界の人間関係&BL展開から目が離せない!描き下ろしのクッション事件も必見な、クセになる異世界BL第3巻。

🌟おすすめポイント

  • 異世界の経理課で社畜スキルが炸裂する新鮮展開!
  • 仏頂面なのに世話焼き全開の年下騎士アレシュがとにかく可愛い
  • 恋心ダダ漏れなのに全く気づかない鈍感メガネ受けが愛しい
  • コメディとシリアスのバランスが絶妙で読み応え抜群
  • 描き下ろし番外編「クッション」エピソードが癒し&キュン要素満載

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

まず、この3巻は「異世界転移×社畜BL」の面白さがギュッと詰まってる。仕事人間・近藤誠一郎の異世界でも止まらない社畜スキルと、彼を取り巻く人間模様、そのバランスが絶妙なんだ。BLなのに、転職先(異世界経理課副管理官)でもいきなり案件山積みで、思わず「働きすぎやろ…!」ってツッコミ入れたくなるし、ここまで来ると誠一郎が日本で社畜だったことすら誇らしく思えてくる。これはもう一種の職業病だよね。そりゃ目の下のクマも消えないわけだ。

今回のメインイベントは何と言っても、誠一郎が暴漢に襲われるシーン。異世界モノでこういうハード展開が来ると正直ビックリするけど、ここでアレシュ(年下・騎士・攻♡)が慌てて駆けつける姿…!あの汗と余裕の無さ、普段の騎士団長としてのカッコよさとのギャップがたまらん。表情は仏頂面なのに誠一郎のことだけには情緒ダダ漏れで、「好きって顔に書いてあるやん!」って突っ込みたくなる。なのに当の誠一郎は「ありがとう」くらいで済ませるから、読者としてはもどかしさMAX。でもこの絶妙なすれ違いがクセになる。アレシュの不器用な過保護っぷり、心配しすぎて怒ったり治療したり、最初のクールな顔から比べてどんどん表情豊かになってるのが尊い…。

しかも、今回明かされた「アレシュ末っ子説」。これ、言われてみれば納得。あの甘え下手なところとか、実は可愛いこと好きなところとか、末っ子の素質出まくりで笑った。書き下ろしの「騎士団長のご機嫌はクッション次第」も良かった。クッションを大事にするアレシュ、可愛すぎない?従弟視点と誠一郎視点が切り替わるなかで、アレシュの素直じゃない愛情表現が見えるし、「あ、これ完全に恋する男子やん!」って頬が緩む。クッションでご機嫌取る攻め、ズルいぞ。

事件の後処理では、「暴行犯の処遇」みたいなリアルな議論も入れてくるのがこの作品の面白いところ。異世界なのに、経理課副管理官らしく現実的に問題解決していく誠一郎、やっぱり只者じゃない。しかも魔法や瘴気、聖女召喚とか異世界要素もてんこ盛りなのに、その設定がちゃんと物語に活きてるから、ファンタジー苦手な僕ですら置いてけぼりにならない。登場キャラもどんどん増えて、宰相カミルのおじさま感も良いスパイス。宮廷魔導課のイストとか、仕事中毒(同族嫌悪?)で誠一郎といいコンビになりそうだし、今後もかなり期待。

あと、BL的なお楽しみポイントとしては、「行為そのものより感情や距離感で魅せてくる」ところ!直接的なエロ描写はほぼ皆無だけど、その分アレシュの背中とか、抱きしめる時の表情とか、角度や視線でドキドキさせてくれる。正直、誠一郎がアレシュへの思いをまだ全然自覚してないとこもポイント高い。お互い好きなのは伝わるのに、まだまだくっつかない感じ、じれったいけどBL的には美味しい時間。こういう「心理的な距離をじっくり楽しむ」作品って、むしろ貴重。超BL展開!って感じじゃないけど、関係がじわじわ進展するのが好きな人にはオススメ。

聖女のウザさも今回は逆にスパイス。ああいう分かりやすい当て馬キャラがいることで、誠一郎の芯の強さが際立つし、こっちも「受けよ、よくぞ言ってくれた!」って謎の爽快感すらある(笑)「お坊ちゃま王子」も指揮官らしさが見えてきて、脇役もみんなキャラ立ってるから、そっちのドラマもちゃんと面白い。あと、受けが暴力を受ける描写やエロはあっさりめなので、シリアスやハードが苦手な人は注意しつつ、逆に「BLはちょっとでいい」「異世界ドラマを楽しみたい」って人にはすごく読ませる内容。というかこのシリーズ、書店によっては少女漫画カテゴリに入ってたりするからね。

巻末に向かうにつれて、物語がどんどん広がっていく感覚があって、ラストは「続き早く!」ってなる。誠一郎の提案で巻き起こる前代未聞の展開、アレシュや王子、宮廷勢のリアクションも最高。正直、BL漫画でここまで世界観と仕事パートがしっかり作り込まれてるのは珍しい。単なる恋愛だけじゃなく、異世界でどう生きるか、働くか、支え合うか…その全部が詰まってる。その上で、仕事終わりに持って帰ったクッションを大事にするアレシュの可愛さ、もうずるい。可愛い攻めと社畜メガネ受け好きには絶対刺さるやつ。

全体として、恋愛も人間ドラマもファンタジーも全部盛りで、でもゴチャゴチャせずスッと読ませる手腕…作者さんに拍手!次巻もめちゃくちゃ楽しみだ。

🔍こんな人におすすめ

  • 異世界転移×社畜BLにワクワクしたい
  • 年下ワンコ攻め×クールな日本人受けが好き
  • 心の距離がじわじわ縮まる過程を楽しみたい
  • 仕事や人間関係の描写もしっかり味わいたい
  • コミカルな番外編や小ネタも外せない人

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異世界の沙汰は社畜次第 3

異世界の沙汰は社畜次第 3

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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