【レビュー】息できないのは君のせい2|元セフレ恋人同士の初々しすぎる同棲ラブ

やっほー、アラサー腐男子のダイキだよ!今日は澄谷ゼニコ先生の「息できないのは君のせい 2」を紹介するよ!この作品、pixivで追ってた人も多いと思うけど、コミックスでまとまるとやっぱり読みやすさ倍増。セフレから恋人になった志筑と矢野、しかも同棲まで始めちゃって…なんだこの幸せ空間は!?って感じ。正直、ふたりの初々しいやりとりに、読んでるこっちが息できなくなりそうだった(笑)でも、ただの甘々同棲ライフじゃなくて、矢野の家庭問題や幼馴染の登場でどうなるの?!という展開もあり、キュンキュンだけじゃ終わらないのがポイント。エロさ控えめだけど、イチャイチャ成分はしっかり補給できるよ!恋から愛へと関係が深まっていく2人の姿、一緒にニヤニヤしながら見守ろうぜ♪

📝基本情報

作品タイトル:息できないのは君のせい 2

シリーズ:息できないのは君のせい

カップリング:フルート奏者 ✕ サックス奏者

作者:澄谷ゼニコ 先生

出版社:リブレ

出版年月日:2021/10/20

📖あらすじ

同じ吹奏楽団で出会い、セフレから恋人へと関係を深めた志筑と矢野。二人は晴れて同棲をスタートさせ、防音バッチリの新居で新婚気分(?)な毎日を満喫するも、順風満帆とはいかず…。志筑は矢野の家庭事情を知ったことで、もっと矢野のことを知りたくて仕方ないのに、なぜか一歩踏み込めずにモヤモヤ。そんな中、矢野の過去を知る幼馴染・柴崎が楽団に現れたことで、二人の距離に新たな波風が立ち始める。矢野が何かを隠していることに気づきつつも、どう向き合えばいいのか悩む志筑。すれ違い、悩み、でもやっぱり「一緒にいたい」と願う気持ちは強くなるばかり。ぎこちなくも初々しい二人の「恋から愛」への成長ストーリー。

🌟おすすめポイント

  • 元セフレから恋人になったふたりの初々しい同棲生活に胸キュン!
  • すれ違いと仲直りの流れがリアルで共感度高め!
  • エロ控えめだけど、甘々な雰囲気と日常の幸せがたっぷり味わえる!
  • 矢野くん家族や幼馴染など、魅力的なサブキャラも登場!
  • 志筑くんのデレと男前っぷりに思わず惚れ直す!

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いや~「息できないのは君のせい」2巻、最高すぎて思わずソファに転がりました。元セフレから恋人、そして同棲スタートっていうBL王道の進化系なんだけど、澄谷ゼニコ先生の描く2人はどこまでも等身大で、ものすごくリアルに「恋」から「愛」へとステップアップしていくんだよね。

まず、矢野くん(攻)が同棲にやたら積極的で、志筑くん(受)をどうにか丸め込もうと色々プレゼンしたり、泣き落としたり、物件探しに励んだりするのが可愛すぎる。どんだけ志筑のこと好きなんだよ!ってツッコミ入れたくなるし、志筑もまんざらでもなくて、めっちゃオカン気質発揮してるのがまた良い。家事や世話を焼きまくる志筑×ちょっとだらしない矢野って、同棲カップルのリアルな「あるある」をこれでもかって詰め込んでる感じ。

この2人、元セフレで4年も関係続けてるのに、いざ恋人として同棲し始めたら、初々しすぎて逆にこっちが照れる!チューして赤面とか、小指だけ手を繋いで即離すとか、もう新婚さんかよってくらい甘くて可愛い。ベッドでのことは「やってるはず」なんだけど、描写はほぼ無し。にも関わらず、2人の空気が十分にエロくてドキドキして、「このくらい見せてくれよ!」って気持ちと「この初々しさが良いんだよ!」って気持ちがせめぎ合う(笑)

そして、今巻の肝はすれ違い。矢野の抱える家庭の問題――特に父親との関係――を知って、志筑が「もっと知りたい」「踏み込みたい」って思うのに、言い出せなくてモヤモヤ。逆に矢野は、志筑にみっともない部分や弱さを見せたくなくて、つい突っぱねちゃう。でも、本当は「一緒にいたい」気持ちが溢れてきて、も~、このもどかしさ!ニヤニヤしながら胃がギュッてなる系のやつ。

すれ違ってる間、矢野が幼馴染みの柴崎に愚痴って泣いたり、志筑が大家さんに相談したりと、お互い「他人の力」も借りつつ、自分たちなりに答えを探すのがリアル。こういうとこ、無理に「君だけが俺の全て」みたいな依存系にしないで、ちゃんと地に足ついた人間関係描いてくれるのが好き。最終的に、「嫌いになんかならない、一緒にいたい」って志筑が矢野を包み込むシーン、最高に男前だし泣ける。志筑、普段はちょっと気弱かな?くらいに見えて、ここぞというときドンといくの、ギャップがたまらん。

新キャラの幼馴染み柴崎や、矢野の家族(特に父親)、さらにちょっと謎めいた大家さん。脇キャラの存在感もバッチリで、2人の世界が狭くならずにちゃんと社会性も感じられるのが地味にポイント高い。BLってカップルだけの閉じた世界観に陥りがちだけど、この作品は「周囲との関係性」や「家族問題」も織り交ぜてくるから、読後の満足度がめちゃくちゃ高い。

あと、エロ描写は…「朝チュン」すらほとんどなくて、キス止まり。でも、これがまた良い。「やってる」匂いはプンプンするし、むしろベッドの中は2人の一番自然な居場所なんだろうなって、想像させる余白が美味しい。矢野のネクタイ結びとか、微妙にあざとい甘え、志筑が全部見抜いてるのに甘やかしちゃう優しさ。あぁ、もうこのカップル無敵だな…尊い…。

pixivで連載追ってた人も多いみたいだけど、コミックスで一気に読むと、2人の温度差や変化がより鮮明になるから絶対オススメ。描き下ろしや特典小冊子(志筑のエロい顔が見たい人はぜひ!)もファン心に刺さるし、「BLはエロがないと物足りない」って人にも騙されたと思って読んでみてほしい。「恋が愛に変わる瞬間」って、こんなにじんわり、でも確かに感じられるんだって実感した。

とにかく、「あ゛あ゛あ゛!可愛い!!」と悶絶しつつ、2人のじんわりとした幸せがこっちまで伝染してきて、読後は心がポカポカです。志筑と矢野の今後も、もっと見届けたい!この2人の関係、一生見守りたいと本気で思わせてくれる名作でした。

🔍こんな人におすすめ

  • じんわり幸せ系の同棲BLを探している
  • えっちな描写より甘々初々しいカップルが好き
  • 恋人同士のすれ違いと仲直りに胸キュンしたい
  • 複雑な家庭事情や家族との関わりが描かれる作品に興味がある

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息できないのは君のせい 2

息できないのは君のせい 2

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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