【レビュー】ずるい男に拾われました 下|グダグダ大人×健気少年の笑って泣けるアダルトBL

やあやあ、アラサー腐男子のダイキです!今回は上巻に引き続き、「ずるい男に拾われました 下』を読んだので、みんなにもぜひ紹介したい!いや~、タイトルの「ずるい男」って何がずるいの?って思いながら上巻も読んでたけど、この男、確かにずるい。だってカッコよくて頼りがいもあるのに、生活はグダグダ、でも人を惹きつけてやまないんだよね。こんなダメな大人に振り回される家出少年・真の健気さも泣けるし、2人の距離がじわじわ縮まっていく過程がたまらん!笑えるとこはちゃんと笑わせてくれるし、エロも愛もたっぷり。ギャグもド直球で刺さるし、ちょっと重たい過去も絡めつつ、全体的にはほっこりアットホーム。この作品、上巻で溜めたものを下巻で一気に爆発させる感じで、読後は「やっぱBLって最高だな…」としみじみ。さあ、語らせてくれ!

📝基本情報

作品タイトル:ずるい男に拾われました 下

シリーズ:ずるい男に拾われました

カップリング:ダメ男 ✕ 家出少年

作者:うすいしっぽ 先生

出版社:ブライト出版

出版年月日:2021/08/23

📖あらすじ

家出少年・真は、ひょんなことから「ずるい男」葉月に拾われ、奇妙な同居生活が始まる。ほとんど毎日お酒を飲み、だらしなさ全開の葉月だけど、どこか放っておけない人間的な魅力があって、真は徐々に惹かれていく。一方で、葉月の飄々とした態度に、真は自分だけが本気なんじゃないかと不安を抱え続ける。やがて2人は身体を重ねる仲になるものの、心の距離が一気に縮まるわけではない。「好き」の言葉がなくても伝わってくる、葉月の不器用な優しさと独占欲。そして、いつしか「最初は好きになってくれなくてもいい」と思っていた真の方も、どんどん欲張りになっていく。エロとコメディ、ちょっぴり切なさが絶妙に混ざり合う中、2人の関係はどこに向かうのか?ちょいダメ男×健気男子の、愛情たっぷり日常ラブ。

🌟おすすめポイント

  • ギャグとエロのバランスが絶妙で、笑いながらもドキドキできる
  • だめ男だけど人間味あふれる葉月さんの魅力が全開
  • 健気でひたむきな真くんに思わず感情移入
  • テンポ良く進む掛け合いが漫才みたいで楽しい
  • しっかり愛情を感じるラブシーンが読みごたえあり

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いや~「ずるい男に拾われました 下」、まさにタイトル通り“ずるい”大人にゴロンと転がされるBLの醍醐味が詰まってた!冒頭から葉月のゆるさというか、ダメンズっぷり全開なんだけど…なんだかんだ言って、こういう人間力のあるダメ男って惹かれちゃうんだよねぇ。僕も現実なら全力で距離をとりたいタイプだけど(笑)、BLで読む分には最高に美味しいスパイスだと思う。

まず、葉月の魅力よ。刺青でイカついのに、ヤクザでもなくて、普段はだらだら酒飲んでタバコ吸って、全然生活感ないのに、なぜか周りに人が寄ってくる。この“だらしなさ”が逆に、包容力だったり、素直さだったりに変換されてるのがずるい。なんか、努力してる感が全然なくて、天性のモテスキル発動してるのがもはや反則。真に対しても、最初は「好き」とか言葉にしないくせに、行動とか空気でしっかり伝えてくるのがさ…いや、ずるいわ、ほんと!

真もまた、健気でひたむき。過去に色々あったのが台詞の端々から滲んでて、「受け入れてくれるならそれでいい」みたいな諦めがちょっと切ない。そのぶん、葉月にどんどん惹かれていく自分に戸惑うし、「欲張りになっちゃう」っていう葛藤がリアルでグッと来た。BLでよくある“一途で健気な受け”だけど、真の場合は自信のなさも含めて、読んでて「守ってやりたい」欲が湧くタイプ。しかも、尽くすだけじゃなくてしっかりツッコミ役として葉月を引き締める場面も多くて、漫才みたいなやり取りがテンポ良くておもしろい。葉月がデスボイスでボケたり、真がオロオロしつつも的確にツッコむ掛け合い、何回でも読めるやつだな~。

エロについても、上巻でじらされたぶん、下巻で一気に爆発。初夜のシーンもただのサービスじゃなくて、ちゃんと二人の距離感とか、会話の中に愛情が見えるから読んでてニヤニヤが止まらない。エッチの最中も普段と変わらず会話してて、愛し合いながらもどこかコミカルで自然体。これぞ大人のBLって感じ。葉月の“いつも通り感”に吹き出しちゃうし、真も恥ずかしがりながらも幸せそうで、読んでるこっちも幸せになる。

葉月の“好き”が言葉じゃなく態度で伝わるのも好きなポイント。不審者が出たときの心配とか、嫉妬したり、真に対する独占欲があふれてて、でもそれを全部冗談っぽく流すから、逆に本気度が伝わってヤバい。真からしたら「結局どう思われてるの?」ってなる気持ちも分かるし、だからこそ“求めるだけじゃ物足りない”っていう不安がリアルに描かれてるのが刺さるんだよな。

周りのキャラたちも、ただの脇役じゃなくてみんな温かくて、葉月ってこんなにだめなのに(失礼)、なんでこんなに人に恵まれてるの!?って突っ込みたくなる。でも、その人間力のおかげで真も少しずつ変わっていくし、ふたりが一緒に暮らしてグダグダしながら、でも少しずつ距離が縮まっていく過程がとても丁寧に描かれてて、満足度高い。

あと、描き下ろしの真の女装ネタも最高だった。葉月がママの前で真への気持ちを真顔で語るシーン、今までの葉月と違う一面が垣間見えてドキッとする。こういうちょっとした揺らぎがキャラの奥行きを出してて、やっぱり“ただのだらしない男”じゃないんだよなぁと実感。

個人的に、上下巻で物語の起伏から関係の進展、エロのバランスまで全部満たしてくれて、かなり満足度高い!でも、真の過去や葉月がなぜ真を特別扱いするのか…みたいな、気になる部分はまだ明かされてないから、続編への期待も高まる。上巻で「まだボーイズラブしてないじゃん!」ってやきもきしたぶん、下巻で一気にラブ濃度が上がるので、ギャグもエロも欲張りたい人に超おすすめ。葉月のずるさと真の健気さ、そして二人のゆる~い幸せ、一緒に味わってみてほしい!

🔍こんな人におすすめ

  • エロとコメディの絶妙バランスを楽しみたい
  • 健気で一途な受けキャラが好き
  • ダメ大人×家出少年の組み合わせに惹かれる
  • 会話劇や漫才のような掛け合いが好き
  • ギャップのある攻めキャラに弱い

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ずるい男に拾われました 下

ずるい男に拾われました 下

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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