やっほー!アラサー腐男子のダイキです。今回読んだのは「異世界の沙汰は社畜次第」第1巻!タイトルからしてもう、社畜だの異世界転移だの面白設定な香りがプンプンして、気にならずにはいられなかったよ。転移した先でも「仕事を探しちゃう」三十路目前リーマン・近藤誠一郎の悲しき(いや、楽しい?)サガが見どころ。しかも、「氷の貴公子」ことイケメン騎士団長アレシュと急接近しちゃうって、これもうBL好きとしてはパワーワードのオンパレード!異世界転移といえばチートとか無双!……かと思いきや、まさかの経理担当。日々の仕事の癖が異世界でどう花開くのか、そしてアレシュとの関係がどう発展するのか、社畜魂爆発な近藤がどんな風に異世界に染まっていくのかにワクワクが止まらない!さて、そんな気になる本作の魅力を語っていくよー!
基本情報
あらすじ
三十路目前のサラリーマン・近藤誠一郎は、日々仕事に追われる社畜体質。そんな彼がある日突然、聖女召喚計画に巻き込まれて異世界ロマーネ王国に転移!普通のOLとして平和に過ごしたかった…のに、持ち前の“働かずにはいられない”癖で、異世界でも王宮の経理課に配属され、バリバリ働き始める。だが、魔力に耐性がない体質が災いし、倒れてしまうトラブルも。そんな時、救いの手を差し伸べてくれたのは「氷の貴公子」と呼ばれる寡黙な騎士団長アレシュ。近藤の真面目さと健気さがアレシュの心を揺らし、二人の距離は急接近!仕事も異世界も恋も(?)、社畜根性で突き進む近藤の運命やいかに!?
おすすめポイント
- 異世界転移×社畜という斬新な組み合わせが新鮮!
- 仕事中毒な主人公・近藤の成長と奮闘に共感必至
- 氷の貴公子アレシュの無口イケメンぶりが刺さる
- BLとしても異世界転生ものとしても満足度高し
感想・考察(ネタバレ注意)
これはね、社畜×異世界×BLという、もはや“全部盛り”みたいな設定に釣られて読み始めたんだけど、想像以上に「社畜あるある」への共感と、異世界の理不尽さが絶妙に混ざり合ってて、あっという間に読み終わってしまった。絵もめちゃくちゃ美麗だし✨️
まず主人公・近藤、三十路目前のサラリーマン。異世界に飛ばされても「仕事しなきゃ……」ってなる思考回路が、もう日本の社畜の鑑すぎる。どこ行っても働かないと落ち着かないって、悲しい性だけどわかるよ…!目の下のクマがトレードマークになっちゃってるのもポイント高い(いや、もう休めよ…と思いつつ、妙に親近感が湧くんだよなぁ)。見た目が“いかにも美形”じゃないのも個人的には新鮮で、読み進めるうちに「これ、逆にアリじゃん?」って思えてくるから不思議。まあ、メガネ男子だし、だんだん色気感じて来ちゃうんだけどね。
で、肝心のBL展開。アレシュ様、氷の貴公子と呼ばれるだけあって、絵になる騎士団長なんだけど、寡黙でちょっと近寄りがたい雰囲気がまた良い。最初は「助けてくれたイケメン」くらいの存在感なのに、近藤と一緒に過ごすうちに徐々に距離を縮めていく感じがたまらん。正直、「魔力抑制にはセックスが必要」っていう超ファンタジー展開は、突っ込みどころ満載なんだけど、BLの王道ご都合ってことで僕は大いに乗っかって楽しんだ(笑)
近藤が異世界経理課で、サクサク問題発見→解決案提示していく様子は、ちょっとビジネス書読んでる気分にもなる。王宮の中枢で、誰にも頼まれてないのに「ここヤバくね?」って経理改善しちゃうの、ヤバい。「人の役に立たなきゃ自分の価値がない」みたいな自己犠牲精神が、痛々しくもあり、でも読んでて応援したくなるし、何より“社畜だからこそ役立っちゃう”って展開が面白い。異世界BLって、ふわっと恋愛だけで終わる話も多いけど、ちゃんと主人公の「仕事人」としての生き様も描いてくれるのが好印象。あと彼めちゃくちゃシゴデキね。
脇役たちもなかなかクセが強い。この作品、聖女ユアが脳内お花畑で最初はイラっとするんだけど、年相応の未熟さと思えば納得できるし、王子ユーリウスも不器用な感じがリアル。近藤が最初、王宮の空気になじめなくて孤立してるのも「異世界転移あるある」で、読者目線で見ても「頑張れー!」って思わず応援しちゃう。
絵柄については賛否あるっぽいけど、僕は読みやすいし、コマ割りもテンポ良くて好みだった。小説原作なんだけど、原作ファンからもコミカライズ大成功って声が多いのも納得。アレシュの重厚感と、近藤の“ほどよく冴えない感じ”が絶妙にマッチしてんだよね。
エロ描写はかなり控えめで、朝チュン系。ガッツリエロを期待してる人には正直物足りないかもだけど、「関係性の変化」をじわじわ描くタイプのBLが好きな人にはむしろちょうど良いバランス。無理やり感があるご都合展開も、テンポ良く進むから読みやすいし、何より「この先どうなるの?」ってドキドキがずっと続く。
最初は「なんか異世界BLももう食傷気味かも…」って思ってたけど、『異世界の沙汰は社畜次第』は「社畜」成分がしっかり活きてて、良い意味で異世界もののマンネリを打破してる印象。主人公がどんどん成長して、アレシュとの距離が縮まっていく過程に、思わずニヤけちゃう自分がいた。
ツッコミどころもありつつ、そこも含めて“フィクションの楽しさ”だと思ってる。仕事に追われてる自分にとっては、異世界でも癖で働かずにいられない近藤に「いや、君もか…」って苦笑しつつ、ほんのちょっと勇気をもらえるような、そんな一冊だった!
こんな人におすすめ
- 異世界転移×社畜設定にワクワクする
- 仕事を通じて関係が深まるBLが読みたい
- 美麗なイラスト&丁寧な世界観を重視する
- 受けが地味系・非美形でもOKな人
- BL展開にちょっとしたファンタジー要素が欲しい
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異世界の沙汰は社畜次第 1