【レビュー】ブルースカイコンプレックス 7|新キャラ登場と家族へのカミングアウトが胸アツ!

こんにちは!ダイキです。今回は市川けい先生の「ブルースカイコンプレックス 7」を紹介しちゃうよ!いや~、このシリーズ、読むたびに心がギュッとなるんだけど、7巻も例に漏れず最高だった…!突然現れたイケメン外国人・アレックスくんの陽キャオーラと、元親と夏生の間に漂う絶妙な緊張感がもう…たまらなくリアル。しかも、保留になっていた楢崎家へのカミングアウト問題が一気に動き出して、「うわー、家族って難しい!」って思いながらも、兄とのすれ違いに僕もドキドキ。もちろん、二人の甘々シーンもありで、安定のエロと切なさのバランス感覚はさすが市川先生!人間関係がグッと広がるこの巻、読後の余韻がすごい。さあ、存分に語らせてください!

📝基本情報

作品タイトル:ブルースカイコンプレックス 7

シリーズ:ブルースカイコンプレックス

カップリング:大学生 ✕ 大学生

作者:市川けい 先生

出版社:東京漫画社

出版年月日:2021/08/20

📖あらすじ

楢崎と寺嶋、穏やかで甘い空気が流れる二人のもとに、突然イケメン外国人・アレックスがアポなしでやって来た!彼は寺嶋がホームステイ時代にお世話になったダニエルの息子で、陽気な笑顔と人懐っこさで二人の生活に賑やかな風を呼び込む存在。そんな中、ずっと保留にしていた楢崎の家族へのカミングアウト問題が、思いがけない形で兄にバレるという急展開に。兄への想いと寺嶋との関係の間で揺れる楢崎、そしてその気持ちに真っ直ぐ向き合う寺嶋。それぞれの家族との距離感や、受け止め方の違いも描かれ、二人の絆がより深まる巻。新キャラのアレックスも加わり、賑やかさと緊張感が絶妙に同居した、息もつかせぬ第7巻!

🌟おすすめポイント

  • イケメン外国人アレックスの陽気さが新たな風を吹き込む!
  • 楢崎兄との家族カミングアウトがリアルで胸に刺さる展開。
  • すれ違いと和解のドラマが丁寧に描かれていて感動する。
  • おせっせシーンがエモくて、二人の愛情の深さを再認識できる。
  • 市川けい先生の美しい絵柄と細やかな心情描写が光る一冊。

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いや〜今回の「ブルースカイコンプレックス 7」、読後感がめちゃくちゃ良い…の一言に尽きる!本筋の楢崎と寺島の2人の関係はもちろんだけど、そこにアレックスという新キャラが加わって、物語がめっちゃ賑やかになった印象。ダニエルの息子ってことで国際色も増して、ちょっと異文化交流感もありつつ、でも結局みんな人間らしく悩んだり気遣ったりしてるところがブルスカらしいなあ、としみじみしてしまったよ。

まずはやっぱり、アレックス。突然の愛の巣乱入にもかかわらず、彼が妙にさわやかで憎めない!ありがちな三角関係ドロドロには絶対ならない安心感(笑)むしろ2人の関係にほのかにスパイスを足す役どころで、会話のテンポ感とか、空気の入れ替え役としてすごく良い仕事してるな〜と思った。アレックスと寺島の再会シーンもほっこり。そして、アレックスの明るさに影響されてか、少し緊張感があった2人の空気もやわらぐのが、読んでて心地良い。

でも、今回のメインイベントはやっぱり楢崎の家族へのカミングアウト案件。楢崎兄にバレるタイミングが、まさかの街中目撃っていう不意打ちで、ここは「うわぁ…元親、もっと段取りしてたんだろうな…」と同情しちゃった(笑)兄貴側の動揺もめちゃくちゃリアルで、7つ下の弟が突然彼氏連れで現れるとか、そりゃびっくりするよね。兄弟の関係性って、子供のころのままじゃなくて、時間とともに変わっていくものなんだよなあ…と僕もちょっとしんみり。

元親は兄に逃げられてしばらく悶々とするわけだけど、その心情描写が相変わらず丁寧で、グッとくる。幼い頃の兄との夢を見るシーンなんて、切なさ爆発。疑心暗鬼になりながらも、寺島も、兄もどっちも大切っていう元親の葛藤が、めちゃくちゃ共感できるんだよね。家族って、愛情があるからこそ、すれ違いも大きくなる。兄弟だって「いつまでも子供でいて欲しい」「でも大人になっていく」って、複雑な感情がグルグルするもんなんだな…と、僕自身の兄弟関係まで思い出しちゃった。

そして、ブルスカならではだなって思うのが、寺島が元親に対して見せる強さ。酔った寺島の強引さには思わずドキッとしたし、寺島の方からしっかり自分の想いを兄に伝えにいく姿がカッコよすぎる!普通、こういうカミングアウトものって受け身になりがちだけど、寺島が一歩踏み出すことで、元親も気持ちの整理がつく流れになってるのがすごく自然で良い。市川けい先生、やっぱり人の葛藤と成長の描き方がうますぎ!

あと、7巻はエッチシーンもちょっと攻めてる。安心してください、“ばちばちえろい”です(笑)不安な気持ちを確かめ合うように跡いっぱいつけちゃう元親、口でされるのは苦手な寺島…と萌えポイントも満載で、もう最高。エロも感情のぶつかり合いの一部として描かれてるから、すごく自然で、ちゃんと2人の距離感の変化を感じさせてくれるんだよね。

それから、元親父の登場も個人的にツボ。「そっくりすぎて晩年が想像できた」という口コミにめちゃ共感(笑)親子の遺伝子パワーすごい。ちょっとしたギャグパートっぽくもありつつ、シリアスな話のいい脱力にもなってるし、こういう間の作り方もうまいなあと改めて思った。

全体を通して感じたのは、「ちゃんと向き合うこと」の大切さ。恋人同士も、家族も、逃げずに話そうとすることで何かが動く。誤解が生まれても、対話することで乗り越えていける。そのプロセスにリアリティがあって、だからこそ感動できるんだよね。カミングアウト後のお兄さんとの会話は、本当にじんわり泣けた。

キャラが増えてもそれぞれがちゃんと活きてて、心情描写も手を抜かない。どこを切り取っても“らしさ”が失われてないのがすごい。新キャラ・アレックスの存在がいいアクセントになってるし、家族も友人も巻き込んで、さらに物語が広がってる感がある。

正直「BL漫画」としてはもちろんなんだけど、「家族」「自分らしさ」「他者との向き合い方」っていうテーマにまでしっかり踏み込んでるから、誰が読んでも何かしら刺さるところがあるんじゃないかな。まさに安心と信頼の市川けいブランド。8巻も間違いなく期待して良し!

🔍こんな人におすすめ

  • 家族へのカミングアウトや葛藤に共感したい
  • 嫉妬ではなく温かな友情や新キャラとのやり取りを楽しみたい
  • 安定カップルの繊細な心の揺れを味わいたい
  • エモいエロシーンにドキドキしたい
  • リアルな家族関係や兄弟の絆が描かれるBLが好き

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ブルースカイコンプレックス 7

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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