【レビュー】簡易的パーバートロマンス 3|顔フェチ×ドMヤンキーの青春じれじれラブコメ

やっほー!アラサー腐男子のダイキです!
今回は、赤原ねぐ先生の「簡易的パーバートロマンス 3」を読んだ感想を語っちゃうよ!いやー、これぞ“じれキュン”ってやつ。顔フェチな真田とドMヤンキー鹿嶋、相変わらずイカれた性癖バトルを繰り広げてるんだけど、今回はふたりの“青春”成分が急上昇!…って、体の関係は先に済ませてるのに今さらピュアな恋愛もだもだしてるのが、もう、たまらん。進級でクラスが離れたり、修学旅行の夜にドキドキが爆発したり、相変わらずのテンションで笑わせてくれつつ、心の距離もグイグイ詰めてきます。真田の「顔が好きすぎて死にそう」な悩み、めっちゃ共感だし(笑)、鹿嶋のポンコツ恋愛脳っぷりも最高なんだよな…。個人的には、じれったいけど間違いなく進歩してる二人にニヤニヤしっぱなしでした!では、次から本編紹介いってみよー!

📝基本情報

作品タイトル:簡易的パーバートロマンス 3

シリーズ:簡易的パーバートロマンス

カップリング:高校生 ✕ 高校生

作者:赤原ねぐ 先生

出版社:ホーム社

出版年月日:2020/02/25

📖あらすじ

ドMヤンキー・鹿嶋幸と、鹿嶋の顔が世界一好きな顔フェチ・真田亮司。体から始まった二人の関係に、ついに真田が「好き」という気持ちを自覚!でも今の関係を壊すのが怖くて、なかなか告白できない真田。一方、進級でクラスが分かれてしまい、距離ができたことで鹿嶋の中にも変化が…。修学旅行編では、お互い無自覚のまま相手を求めすぎてしまう二人が、まさに青春真っ只中のもだもだを繰り広げる!心は不器用なのに体は素直、恋愛偏差値3の高校生たちのじれったいラブコメ第3巻。

🌟おすすめポイント

  • 顔フェチ攻め×ドMヤンキー受けという唯一無二の組み合わせがクセになる!
  • 修学旅行編での青春感とじれったさが最高に萌える!
  • 進級でクラスが離れてモヤモヤする2人の心情描写がリアル
  • 体から始まった関係が徐々に甘くなっていく変化にキュン
  • ピュアなのに性癖バグってる高校生たちのギャップが面白い

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「簡易的パーバートロマンス」3巻、いやー、読んだ後しばらくニヤニヤが止まらなかった。真田の鹿嶋への「顔面過剰愛」っぷりに妙に共感してしまって自分の新たな扉が開きそうだった。というか、真田の気持ちが暴走しすぎてて、読んでて「お前、そこまで好きか!!」とツッコミ入れたくなるレベル。

このシリーズ、1巻2巻で「体ありき」の関係だった2人が、ここで「心」をどう追いつかせるのか……すごく楽しみにしてたんだよね。真田が自分の「好き」にやっと気づいたところで、そこから急に思春期全開の挙動不審男子になるのが最高にリアル。普段は強気でクールなイケメン(しかも周囲への当たりも強め)なのに、鹿嶋の前では「顔見るだけで死にそう」とか言うし、無駄に挙動がぎこちなくなってて、あぁこういうのが青春だよなぁってしみじみしちゃった。

進級してクラスが離れちゃって、物理的にも精神的にも微妙な距離感ができるの、地味にしんどい。普段ガンガン関わってきてくれる真田が急に遠く感じて、鹿嶋がモヤモヤしだすところとか、実はすごい成長じゃない?今までだったら「ムシャクシャする→殴って発散」な鹿嶋が、ちゃんと自分の気持ちを考え始めてるのが嬉しいし、なんか親の気分。

でも、鹿嶋の恋愛偏差値は相変わらず3(もしかしたらマイナスいってるかも?)なので、嫉妬っぽいムーブを見せても「これが好きなのか?」ってところまで素直に行かない。この鈍さがもどかしくもあり、でもめちゃくちゃ彼らしい。痛みを快感に変えちゃう性癖だけじゃなくて、心の機微も独特な回路を通ってるんだよなぁ。

修学旅行エピソードも良かった!普段の環境と違うから、2人の素がより浮き彫りになるし、寝室でのあの一言──「……お前は俺のもんなんじゃねーのかよ」は不意打ちでやられた。いや、もう、顔面偏差値高すぎる鹿嶋がちょっとでも独占欲出したらそりゃ真田も死ぬわ。僕も死んだ(語彙力)

あと、脇役の相川ちゃんの告白エピソードも、普通こういう女子キャラってBLだと嫌われ役になりがちなのに、すごく切なくて応援したくなった。みんな不器用で、でもちゃんと自分の気持ちに正直にぶつかってて、そこもこの作品の魅力だと思う。

エッチシーンは相変わらず濃厚。とはいえ、1巻の「性癖ぶつけ合いバトルロワイヤル!」みたいな雰囲気から、どんどん甘さと切なさが増してきてるのが感じられる。真田が「好き」って気持ちを持ち込むことで、鹿嶋もじわじわ心が動いてるんだなって伝わるのが良い。描き下ろしの媚薬エッチでは真田の鬼畜モードも炸裂しつつ、鹿嶋の方が一枚上手だったりして、もうお前らバカップルかよ……とうっかり口に出しそうになった。

個人的に好きだったのは、「ただではやんねー」からの頬指差し→真田がチューしちゃうシーン。鹿嶋は「殴って」のつもりなのに、真田は「キス以外の選択肢ある?」的な勢いでいくし、結果大爆笑する鹿嶋も可愛いし、二人ともズレてるのに成立してるという奇跡。グイグイ攻める真田と、なんとなく流されながらも実は満更でもない鹿嶋、このバランス感覚、マジ天才だと思う。

3巻を通して改めて思ったのは、体から始まった2人が、心の距離を埋めていく過程のじれったさと甘酸っぱさ。それを、顔面偏差値と性癖偏差値、そして恋愛偏差値の絶妙なアンバランスで見せてくれるから、ただのエロ漫画じゃなく唯一無二のラブコメになってる。甘いだけでも、ハードなだけでも、ピュアなだけでもない、全部が同居してる。BL好きな人はもちろん、ちょっと変わった青春ものを読みたい人にも全力でおすすめできる作品!

……さて、また1巻から読み直しちゃおうかな。

🔍こんな人におすすめ

  • ギャグ要素たっぷりのラブコメBLが好き
  • 性癖こじらせイケメン×ドMヤンキーの組み合わせに萌える
  • じれったい、もだもだ青春BLを味わいたい
  • 体から始まる不器用な恋愛にトキメキたい
  • お互いの成長や関係の変化を丁寧に描いたストーリーが好み

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簡易的パーバートロマンス 3

簡易的パーバートロマンス 3

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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