【レビュー】夜明けの唄 4|揺れる想いと謎が交錯する、重厚ファンタジーBL

やっほー、ダイキです!今日はユノイチカ先生の「夜明けの唄 4」を語らせてほしい!いやもう…ページをめくる手が止まらない、ってこういうことを言うんだなって実感したよ。ファンタジーな世界観と重厚なストーリー、そしてアルトとエルヴァの尊すぎる関係性が、今回も僕の心を鷲掴みにしてくれた…!しかも、今巻は謎がさらに深まって、ついにアルトの正体にも迫っちゃうドキドキ展開。恋愛だけじゃなく、島の謎やキャラたちの運命も絡んでくるから、BL好きだけじゃなくミステリー好きにもおすすめしたくなる濃さなんだよね。あと地味に、マニエリの「起きてた」顔に笑ったのは僕だけじゃないはず(笑)暗い展開もあるけど、安心して、愛の力で乗り越えてくれるって信じてる!では、早速感想スタート!

📝基本情報

作品タイトル:夜明けの唄 4

シリーズ:夜明けの唄

カップリング:鍛治職人 ✕ 巫子

作者:ユノイチカ 先生

出版社:シュークリーム

出版年月日:2023/08/07

📖あらすじ

領主の思想や覡(かんなぎ)の献身、レティたちの目的――次々と明かされる事実に心を揺さぶられるエルヴァ。重たい真実に傷つきながらも、まっすぐ愛を注いでくれるアルトの存在を信じ、エルヴァは自分からも強く繋がりを求めていく。そんな中、双子覡のラウナがアルトに「あなたは一体何者なのか」と問いかけ、島や黒海、覡の謎が浮かび上がってくる。アルトの正体、エルヴァの想い、そして二人の関係を揺るがす出来事が波乱を呼ぶ第4巻。真実に迫るミステリーと、深まる想いが交錯するファンタジーBL!

🌟おすすめポイント

  • 重厚なファンタジー世界観とBLの融合が新鮮
  • 島に隠された謎とミステリー要素が手に汗握る展開
  • アルトとエルヴァの関係が徐々に深まり尊さ爆発
  • 現代要素のサプライズにド肝を抜かれる
  • セリフ一つ一つが心に刺さる名言揃い

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「夜明けの唄」第4巻、読み終わったあと、まず「うわ~…しんど…」って小さく声出た(笑)もう、ファンタジーBL好きの僕としては外せない作品だけど、今回のボリュームは本当に怒涛の情報量と感情の揺さぶりだった。アルトとエルヴァ、二人がやっと心から触れ合い始めたかと思いきや、その関係の根っこまで揺らがされる展開…作者のユノイチカさん、攻めすぎでしょ!

まず、今巻の見どころは、忍び寄る「現実」とエルヴァの成長だと思う。これまで島の因習や黒海の謎、覡たちの宿命みたいなものがずっと物語の芯にあったけど、4巻ではその背景が少しずつ明らかになってきて、「え、そっちに話が転がるの?」ってページめくるたびに心臓バクバク。今までの純ファンタジー路線に、現代的な要素が混ざってきて、読んでる僕らも「世界の外側」を意識せざるを得なくなるのが新鮮だし、怖い。

アルトの正体も徐々に明かされる流れで、あの大型わんこ系・天然愛されキャラな彼の「いつもと違う顔」が垣間見えるのが切なかった。正直、これまでのアルトって、何があってもエルヴァ命!みたいなブレなさが安心材料だったんだ。でも今巻は、ラウナ(双子覡)が鋭く問い詰めたり、アルト自身も自分の存在意義に向き合わされてて、心が揺らぐシーンに胸がグッと締め付けられる。ああいう「弱さ」とか「迷い」を初めて見せる攻めキャラ、めっちゃ好き…!でもエルヴァの不安もぶわ~っと伝わってきて、読んでる僕も「やめて!もうこれ以上二人の間に波立てないで!」って叫びたくなった。

そしてエルヴァ。今まで自己肯定感低めで、周りに翻弄されっぱなしだったけど、アルトのまっすぐな愛情に応えて少しずつ自分を認め始めてるのが分かる。しかも今巻では、エルヴァ自らキスしたり、ベッドに誘ったり(!)、能動的な姿を見せてくれて、BLクラスタとしてはガッツポーズ待ったなし。嫉妬もしてるし、可愛いし、でも芯の強さも出てきてて、もう推せる以外の選択肢がない。「なんですか男『らしさ』って」「みんな色々でいい」みたいなセリフも刺さるんだよな。BLでこういう多様性メッセージがさらっと織り込まれてると、やっぱり現代的でいいなって思う。

もちろん、シリアス度もどんどん増してる。島の子供たちが犠牲になっていくエピソードとか、覡たちの献身の歴史…心が痛い部分も多い。どこか現実の社会問題や、少数者の構造的抑圧を思わせるところがあるから、軽く読めない深みがある。それでいて、二人だけの甘い時間もちゃんと用意してくれてるから、読者として本当に救われるんだ。BLって「恋愛メインだけ」じゃなく、こういう重厚な物語に、恋愛がしっかり根付いてるのが最高。

個人的にニヤッとしたのは、エルヴァが動画を見てしまって、「男同士でもいいんだ」って気持ちになるくだり。いや、現代パロネタか?ってツッコミつつ、結果的にエルヴァの心が動くきっかけになってるのが面白すぎる。あと、マニエリの「実はもう起きてた顔」公開とか、小ネタも忘れず仕込まれてて、重い話の合間にクスッとさせられるのがこの作品の愛おしいところ。

それにしても、黒海の正体とか、覡のシステムの謎、島の外の世界との関係…肝心なところはまだまだ闇の中。北センチネル島みたいな、外界と切り離された独特のコミュニティ感もあって、読んでて時々ゾワッとする。ファンタジー好きとしては「この世界、どうオチつけるんだろう?」って期待と不安でいっぱい。アルトとエルヴァ、二人の未来に暗雲が立ち込めてるぶん、次巻以降の展開がますます楽しみだけど…正直読むの怖い!(笑)

まとめると、「夜明けの唄」4巻は、BLでここまで重厚な世界観とキャラ心理の描写を突き詰めてくれるのか…!と驚かされた一冊。正直、エロも萌えも全部お預け食らってる気分だけど、待てる。むしろ、二人の「愛」そのものが物語の大きな推進力になってるから、これから先も見届けたいって本気で思わせてくれた。あ~もう、早く5巻読みたいけど、胃に優しい展開で頼むよユノイチカ先生!

🔍こんな人におすすめ

  • 重厚なファンタジー世界観のBLを読みたい
  • ミステリーや謎解き要素が好き
  • もがきながら成長するカップルに惹かれる
  • 現代要素が絡む独特なストーリーを楽しみたい
  • 道徳や多様性のテーマが心に刺さる人

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夜明けの唄 4

夜明けの唄 4

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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