【レビュー】セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY|一週間で恋に落ちる、儚くも繊細な青春BL

やっほー、アラサー腐男子ブロガーのダイキだよ!MONDAY→THURSDAYの続編、「セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY」を紹介するよ。いや~、一週間限定の恋とか、青春の甘酸っぱさがぎゅっと詰まってて、読んだら絶対にきゅんとしちゃうやつ。しかも、顔良しモテ男子×モテるのに本気になれない男子の組み合わせ…サイコーでしょ?週の初めから付き合い始めるなんて軽いノリかと思いきや、どんどん感情が揺れ動いていく二人に、僕もついつい感情移入しちゃった。正直、「一週間ってこんなに長かったっけ…?」って思わされる展開の連続!宝井理人先生の繊細な絵もめちゃくちゃ美しくて、目が幸せ。さてさて、そんな二人の一週間限定ラブストーリー後半戦、詳しく語っていくよ~!

📝基本情報

作品タイトル:セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY

シリーズ:セブンデイズ

カップリング:高校生 ✕ 高校生

作者:宝井理人 先生

出版社:大洋図書

出版年月日:2009/06/01

📖あらすじ

高校三年生の篠弓弦は、女子にモテるもののなかなか本気の恋愛ができずにいる男子。そんな彼が、週の初めに告白してきた相手と一週間だけ付き合い、必ず週末に別れるという噂の後輩・芹生冬至に、冗談半分で告白したことから始まる一週間限定の恋。月曜日に始まった“なんとなく”の関係は、火曜日、水曜日と日を重ねるごとに、ただの遊びではいられない本物の感情へと変化していく。お互いに不器用で恋に臆病だった二人が、初めて本気で人を好きになることの痛みや喜びを知り、すれ違いながらも少しずつ距離を詰めていく七日間。淡くて切ない、でもどこか眩しい高校生の恋の行方は――?

🌟おすすめポイント

  • 「一週間限定の恋人」という斬新な設定がクセになる!
  • 宝井理人先生の繊細で美しい作画が青春の空気感にぴったり
  • 恋愛に不器用な二人のじれったい距離感が尊い
  • エロ要素なしでも満足できる“純度100%の青春BL”
  • 卒業式を描いた描き下ろしエピソードが胸キュン必至

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

一週間限定の恋人――この設定、最初は軽い冗談から始まるのに、気づけばガチで心がざわついてる僕がいた。「セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY」は、月曜日に付き合い始めて日曜日に別れるという都市伝説みたいな恋愛ルールの高校生、芹生と篠が主人公。いやいや、そんなルール本当にやるやついるの?とツッコみたくなるけど、これが案外リアルで、BLなのにすごく青春してる。

篠は、顔よし性格もクールでモテまくるのに、なぜか恋愛は長続きしない。芹生もまた、一週間ごとに恋人が変わるっていう「天然たらし」ポジション。どっちも恋愛に対してちょっと投げやりというか、どこか冷めてる感じからスタートするんだよね。でも、お互いに「本気になれない」ってところで妙にシンパシーを感じちゃうのが人間ってもんで、そこが二人の距離をぐっと近づける。

火曜日、水曜日と日が進むごとに、二人の間の空気がどんどん変わっていく。正直、最初の頃は「まあ、どうせ一週間だし」みたいなノリだったのに、水曜あたりから「これ、本当に終わるのか…?」って不安と期待が入り混じって、めちゃくちゃじれったい。篠が芹生のことを気にし始める瞬間とか、芹生が篠に対して素直になれないシーンなんか、読んでて「もう、早くくっついて…!」って叫びたくなる。

この漫画、何がすごいってとにかく描写が繊細。宝井理人さんの絵はやわらかくて、でも線が綺麗で、空気感まで伝わってくる。教室とか放課後の空気とか、ちょっとした表情の変化で「今、心が動いたな」ってのが分かるのがすごい。BLにありがちな無理やり感とか、エロ頼みの展開が一切ない。むしろ、エロシーンがなくても成立してる甘さ。いや、本音を言えばちょっとくらい見たかったけど!でも、このじれったさとピュアさこそが「セブンデイズ」の世界観なんだよなって納得しちゃう。

あと、「人を好きになるのってしんどい」っていう芹生の台詞、これめっちゃ刺さる。BLとか関係なく、誰でも恋をしたときに感じる不安とか、答えのない悩みとかがギュッとつまってる。決して劇的な事件が起きるわけじゃないのに、二人が少しずつ本気になっていく過程が丁寧すぎて、その一挙手一投足が尊い。恋愛って、こんなふうに自分でも訳が分からないまま進んでいくよなあ…とか、しんみり共感しちゃった。

芹生は甘々っぽい見た目だけど、実はヘタレで、篠の前だと急に弱気になったりして、そのギャップが最高。篠は篠で、見た目クールだけど内心ぐるぐる悩んでて、そんな不器用さがたまらなく可愛い。しかも、二人とも自分の気持ちに気づいて焦ったり、余裕をなくしたりする姿がなんとももどかしい。高校生って、こんなふうに一つ一つの出来事が大きく感じたり、ほんの些細なことで一喜一憂したりするじゃん?あの感覚がすごくリアルに描かれてるから、読んでて甘酸っぱい青春が蘇る感じ。

週の後半になると、「こんなに好きになっちゃったのに、終わっちゃうのかな」っていう切なさがどんどん増していく。読者としては、もう「一週間じゃ足りないよ、無理だよこの二人!」って思いながら、最後まで見守るしかない。で、いざ最終回……いやもう、最後のページは本当に悶絶しました。ここでそれやる!?っていう、尊さMAXの演出にやられる。描き下ろしのおまけ漫画(卒業式エピソード)もちゃんとあって、二人のその後をちょっとだけ見せてくれるのも嬉しいポイント。推しカプのその後を想像する楽しみまで与えてくれるなんて、宝井先生、分かってるなぁ。

全体を通して、BL初心者にもおすすめできるし、逆に「エロがなくても萌えたい!」っていう上級者にもぶっ刺さる作品。恋愛のドキドキも、じれったさも、青春のきらめきも、全部詰まってる。「一週間」という限られた時間が、逆に二人の恋を濃密にしてるんだなと実感した。読後感は、きっと誰もが「続きが見たい!」って思うはず。僕も、できればもっと二人の未来を覗きたいよ……!

とにかく、読んだ後にじんわり温かくなるような、そんな一冊。一言で言うなら、「恋のはじまり」の全部が詰まった不朽の名作です。

🔍こんな人におすすめ

  • 一週間限定の恋にドキドキしたい
  • 繊細な絵と雰囲気に癒されたい
  • じれったい青春ラブストーリーが好き
  • 丁寧な心理描写を味わいたい
  • エロなしでも満足できるBLを探している

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セブンデイズ FRIDAY→SUNDAY

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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