やあやあ、アラサー腐男子・ダイキです!今日は橋本あおい先生の「酔いどれ恋をせず 2」を読んだので紹介するよ。いや~、これ、本当に大人の恋って感じで、ぐいぐい心に染みる…!バツイチの蕎麦職人、誓と、もう恋はしないと決めてる唎酒師、水澄。ふたりのじれじれっぷりときたら、読みながら思わず「はやく素直になれよ~!」って叫びたくなるレベル(笑)しかも今巻では、水澄のトラウマの元凶・旧友が現れて、誓さんの元妻まで登場するから、もう波乱万丈!一筋縄じゃいかない大人たちのすれ違いに、僕の心ももだもだしっぱなしでした。だけど、まっすぐで不器用な誓さんと、臆病でひねくれ者な水澄が、それぞれ過去と向き合いながら、少しずつ歩み寄る姿が最高に愛おしい!エロも糖度も文句なし。大人の恋愛っていいなって、しみじみ思える作品です。
基本情報
作品タイトル:酔いどれ恋をせず 2
カップリング:蕎麦屋 ✕ 唎酒師
作者:橋本あおい 先生
出版社:新書館
出版年月日:2018/12/28
あらすじ
バツイチの蕎麦職人、誓と、もう恋はしないと自分に誓った唎酒師、水澄。身体だけの関係を重ねながらも、過去のトラウマやお互いの素直になれない気持ちが、二人の距離をもどかしく縮めさせない。そんな中、水澄のトラウマの元凶となった旧友、譲や、誓の元妻、和香が現れ、さらに心は揺れ動く。お互いの気持ちをうまく伝えられず、すれ違いと遠慮を繰り返す二人。しかし、酒で緩んだ心に本音が漏れ出し、どこか臆病でひねくれた水澄に、誓はまっすぐに想いを伝えようとする。大人になりきれない大人たちが、やっと素直な気持ちを見つけていく、じれじれで甘いオトナの恋物語。
おすすめポイント
- 大人なのに不器用な2人のじれじれ両片想いがもどかしくて最高!
- 蕎麦職人、誓の無骨さと優しさにキュンとくる
- 酔った水澄の本音とエロさが炸裂、臆病で可愛い一面にも注目
- トラウマや過去の清算を経て、2人がちゃんと向き合う成長ストーリー
- 美味しそうな料理描写や和風バーの雰囲気も作品の魅力
感想・考察(ネタバレ注意)
読了後、しばらく余韻から抜け出せなかった。恋愛のもどかしさも、オトナの不器用さも、酒の勢いも、全部まるっと包み込んでくる。もうね、「もう恋はしない」なんて宣言してからの水澄が、可愛いやら面倒くさいやらで…!誓さんとの微妙な距離感、見ててニヤニヤもするし、ちょっとイライラもするし、まさにBLあるあるの「両片想い沼」をたっぷり堪能させてくれる。
水澄って、見た目もスペックも十分「大人」なはずなのに、心の中はいまだに中学生のままなんじゃ…?ってくらい、恋愛に臆病で不器用。過去のトラウマを抱えてるから仕方ないけど、誓さんのちょっとした態度や言葉に勝手に傷ついたり、空回りして身を引こうとしたり、読者目線だと「いやいや!いけ!今言え!」って応援したくなっちゃう。しかも、仕事も一緒、同居も始めて、体の関係だってある。なのに、気持ちだけがすれ違うって、どんだけ複雑にこじらせてるんだ〜って思った。
一方の誓さん。バツイチ蕎麦職人という設定からして渋すぎるんだけど、その寡黙さと芯の強さは本当に頼もしい。水澄がいろんな妄想でぐるぐるしてる間も、誓さんはどーんと構えて受け止めてくれる。普段は無口なくせに、いざという時には「好きだ」とはっきり言葉で伝える…このギャップ、やられる人続出だよ絶対。僕も「そのタイミングで言うの?!」って、心拍数爆上がりした。しかも告白の後、いきなり水澄のシャツのボタン外し始めるとか、そっちかい!と突っ込まずにいられなかった。もっとロマンチックにキスから始めようよ…って思ったけど、そこは誓さん、むっつりすぎて逆に愛おしい。
今作は、脇キャラたちのサポートもいい味出してた。恋愛のお助け隊、キヨさんや真利江ちゃん、ゲイバーのママたちが、絶妙なタイミングで背中を押してくれる。恋愛って、当人同士だけじゃどうにもならない時あるよなぁと思う。僕も、真利江ちゃんみたいに「そうだそうだー!」って一緒に応援したくなったし、彼女たちの存在が二人の関係を前進させたのは間違いない。
エロ描写については、1巻よりちょっと控えめかな?と感じなくもないけど、それでも十分に色っぽい。特に酔っ払った水澄の本音がダダ漏れになるシーンは、正直めちゃくちゃ萌えた。お酒の力で素直になっちゃうって、リアルだし、普段自制してる子が開放されるギャップがエッチさを加速させてくれる。そもそも水澄は、普段ひねくれてる分だけ、いざとなるとすごく可愛さが爆発するタイプなんだよね。あの「すき」って言葉が自然にこぼれる瞬間、読んでるこっちもやっと報われた気分になった。
加えて、誓さんのお料理シーンがもっと読みたかったっていう気持ちも正直ある。1巻では蕎麦職人の誓さんらしい美味しそうなご飯がたくさん登場してたから、2巻でももうちょっと見たかったなあ、と。水澄が作る「あおさと桜エビとチーズのチヂミ」はめちゃ美味しそうだったから、僕も今度チャレンジしてみようかな(笑)BL読んで料理にチャレンジする…これもアリでしょ?
2巻で完結なのが惜しい!まだまだ2人のラブラブな日常をのぞいていたかった。ふたりとも最初は傷を抱えてたけど、最後はしっかり自分と向き合って、お互いに本音をぶつけ合うっていう成長が見られて、すごく満足感がある…でもやっぱり「おかわり!」って言いたくなる。橋本あおい先生、続編、期待してます!
全体的に、オトナが恋愛でへたくそに悩んで、でもちゃんと幸せになる話って、読んでて救われる。水澄も誓さんも、泥臭くて、かっこわるくて、でも最高に愛しい。エロも、恋も、料理も、酒も、全部味わえる一冊。僕の中の「BL良作リスト」に、しっかり殿堂入りです!
こんな人におすすめ
- 大人同士のじれじれな恋愛模様にキュンとしたい
- トラウマや過去の傷を乗り越えるストーリーが好き
- お酒が関わる本音ダダ漏れ系エピソードに弱い
- 包容力のある無口な職人攻めに心惹かれる
- 美味しそうな料理やグルメ描写も楽しみたい
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酔いどれ恋をせず 2