やあやあ、アラサー腐男子のダイキだよ!今回は、苑生先生の「兎の森(2)」を紹介するぞ!幼なじみの環と志井、付き合い始めて“1年だけ”っていうちょっと不穏なお試し期間から物語がぐいぐい進展していくんだけど、この二人の温度差とじわじわ近づく距離感、めちゃくちゃリアルで刺さる…。環の過去や家庭事情も更に掘り下げられて、読んでるこっちの心も揺さぶられまくり!志井がとにかく環大好き攻めでブンブン押してくるのに、環はどこか一線を引いてて、でもそれがまたもどかしくて萌えるんだよね。あと、脇キャラのお兄さんの存在も地味にクセ強くて面白いから注目ポイント(笑)シリアスだけど重くなりすぎず、笑いもかわいさもギュッと詰まったこの一冊、BL好きなら見逃せない!さっそく語っていくね~!
基本情報
あらすじ
幼なじみ同士、1歳違いの環と志井。小さいころから一緒に遊んできた二人は、高校生になり、志井の強い想いに押されて「1年間だけ」という期限つきで付き合うことに。けれど、志井が恋人として一歩踏み込みたい気持ちを隠せない一方、環は「セックスなんかする必要ない」と恋愛や愛情にどこか冷めた態度。そんな二人の関係は、友達以上恋人未満のもどかしい距離感のまま、環の心の奥にあるトラウマや家庭事情が少しずつ明らかになっていく。志井は本当の意味で環の心を手に入れることができるのか?幼なじみならではの近さとすれ違い、大切な人だからこそ踏み込む怖さと勇気――揺れる気持ちが青春のまっただ中でぶつかり合う、じんわり切なくてちょっとエロくて、笑いも泣きも詰まった純愛ストーリー。
おすすめポイント
- 幼なじみ同士の微妙な距離感と温度差がリアルに描かれる!
- 繊細な心理描写と過去エピソードのリンクが圧巻
- 環の家庭事情や性嫌悪など重めのテーマも丁寧に掘り下げ
- 志井の一途だけど不器用な“攻め”っぷりが可愛くて萌える
- コマ割りや表情の描写が秀逸で感情がダイレクトに伝わる
感想・考察(ネタバレ注意)
「兎の森」2巻、めっちゃ良かった…!いや、これ、ただの幼なじみBLと思ったら大間違い。心の奥まで掘り下げてくるやつだった。まず、環と志井、この二人の関係性がもう刺さる。志井がずっと環のことを好きで好きで、とことん押せ押せなのに、環はどこか遠い感じ。志井の「1年だけ付き合おう」っていう無理やり始まった仮の恋人関係、これがまあ、不器用すぎて愛おしいんだよなぁ。
志井のグイグイ系、正直うざキャラかと思いきや、めちゃくちゃ環のことを考えて行動してるのが伝わってくる。無神経にガンガン行くんじゃなくて、どこまで踏み込んでいいのか迷いながら、それでも想いが漏れ出ちゃう感じ。志井、アホっ子っぽいのに、環のことになると真剣すぎて胸がギュッとなる。環のために自分の気持ちにブレーキかけたり、でもやっぱり抑えきれなかったり…その葛藤、分かりみが深すぎる。
一方の環。家庭環境が複雑で「愛」とか「セックス」とかに価値を見いだせない。そもそも、自分が何を感じているかにも気づいてないし、母親との関係もかなり闇が深い。これ、ただの恋愛じゃなくて、生い立ちや家族愛、依存、トラウマまで全部絡んできてて、心の機微の描写が本当にすごい。そのあたり、苑生先生の絵とコマ割りがまた上手いんだよ…。環の感情の動きが、ちょっとした表情やしぐさで全部伝わってきて、言葉にならないモヤモヤとか、読んでるこっちまで苦しくなるほど。
あと今回、新キャラのお兄さん(タクミさん)が絶妙なスパイス!志井が煮詰まっちゃって年上とイチャついちゃうシーン、不意打ちでびっくりしたけど、これがまたリアルなんだよな…。好きな人がいるのに、うまくいかなくて他で発散しちゃう、みたいな。志井の「好き」という感情がどれだけ環に向いてるかを、逆に際立たせてる気がする。
ここまでエロも恋も複雑に絡み合ってくるのに、重すぎないのがまた絶妙。シリアスなだけじゃないし、志井のアホっぽさやコミカルなやりとりもあって、暗くなりすぎずちゃんと笑えるところも好き。真面目に泣けて、真面目に笑えるって、なかなかできないバランスだよ。
環がトイレで強引にキスされて怒ってるのに、やっぱり許しちゃうとか、「約束したから1年付き合う」って頑ななのに、志井を完全拒絶できないところも不思議な温度感で好き。心のどこかで、志井の存在が支えになってるんだろうなって思う。母親との関係が明らかになっていくにつれて、環の「性嫌悪」とか「愛を信じられない理由」とかが浮き彫りになってきて、どう折り合いをつけていくのか、ほんと続きが気になる。
ぶっちゃけ、環目線で読むと「こんなにグイグイ来られるのきつくない?」って思う瞬間もある。でも、志井の一生懸命さと不器用な優しさを見てると、最後には幸せになってほしいって願っちゃう。少年時代の無邪気さと、高校生になってからの生々しい欲望や葛藤、そのギャップも最高。
エッチなシーンもちゃんと意味があって、二人の距離感とか心のすれ違いがリアルに表現されてるから、物語の延長としてちゃんと機能してるのも良き。特に環を手伝うシーン、手の隙間から見える志井の表情…あれは破壊力高すぎでしょ。ああいう、無防備な一瞬のエロ、たまらない。
全体を通して、「愛って何?」「本当の自分を見せるってどういうこと?」みたいなテーマがじわじわ浮かび上がってきて、読み終わったあともしばらく余韻が残る。次巻どうなるのか、環がどんなふうに変わっていくのか、期待しかない。読んだあと、しばらく「二人とも幸せになってくれよ…!」って祈る気持ちでいっぱいになった。
とにかく、噛めば噛むほど味が出るスルメ漫画。相談所に持ち込みたいくらい悩み深い二人だけど、その分、きっと幸せになったときの萌え爆発力はMAXなはず。続き、正座待機します!
こんな人におすすめ
- 幼なじみの複雑な関係性に萌える人
- シリアスとコメディのバランスを楽しみたい人
- トラウマや家庭環境が恋愛に与える影響に興味がある人
- 攻めが不器用で一生懸命な姿にキュンとする人
- 繊細な心理描写や表情の描き方を重視する人
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兎の森 (2)