やっほー!アラサー腐男子のダイキです!
「囀る鳥は羽ばたかない 9」!!もうね、読み始める前からソワソワしっぱなし。前巻のラストから「二人どうなるの!?」って悶々としてた僕、無事に尊死しております…(笑)今巻はなんというか、百目鬼と矢代の“沼”がさらに深くなってて、感情がぐわんぐわん揺さぶられる!「ああ、これこれ!」って、久しぶりにBLに心臓鷲掴みにされた感覚。ヤクザものの緊張感と、二人のどこまでも不器用な恋心のぶつかり合い、そしてエロ……全部が詰まってて、ページめくる手が止まらない。BL好きなら絶対読んでほしい、いや、読んで!って全力で叫びたい新刊。さあ、ちょっと語らせてくれ!
基本情報
あらすじ
矢代は自らある目的のために桜一家の構成員となり、かつての部下・百目鬼と再び行動を共にすることに。しかし、4年の空白で立場も関係も変わった二人。百目鬼はもはや「部下」ではなく、矢代に対して怒りや執着を隠さず、強引に身体の関係を迫る。一方の矢代は、百目鬼の変化や自分自身の感情に戸惑いながらも、本心をなかなか言葉にできない。幾度ものすれ違いと葛藤の中、互いへの想いが爆発し、ついに“本音”がぶつかり合う――。心も身体もぶつけ合いながら、二人の距離は縮まるのか?変わりたいのに変われない、そんな切なさと熱さが交錯する、ヤクザBLの新章、第9巻!
おすすめポイント
- ヤクザものなのにガチで重厚な人間ドラマが味わえる!
- 矢代と百目鬼、お互い不器用すぎる両片想いが胸をえぐる
- 再会後の濡れ場はエロさもエモさも過去最高レベル
- 百目鬼の執着と優しさ、本音のモノローグが炸裂して尊い
- 矢代の葛藤と少しずつ見える変化に感情移入必至
感想・考察(ネタバレ注意)
本音をぶつけ合う二人の“再会”が描かれるこの9巻、いやぁ…読んでる最中ずっと心臓がギューッて締め付けられた。ヨネダコウ先生、今回も感情のジェットコースターをありがとうございます。矢代と百目鬼、今までかなり拗らせてきた両片想いが、いよいよガチで正面衝突してる感じ。しかも、ただの“恋人再会”みたいな生易しいもんじゃなくて、ヤクザ稼業と4年分の距離感と、こじらせすぎた自意識のミルフィーユ…もう見てるこっちが「大丈夫か!?」って気持ちになる。
まず冒頭、矢代が百目鬼の刺青を見てぶん殴るところ、めちゃくちゃ切なかった。てっきり「アンタも堅気には戻れないんだな…」って、矢代なりの“救いたかったのに救えなかった”無力感が爆発してて、どこまでも不器用な愛情表現だなって思った。百目鬼は百目鬼で、矢代に「変わらず他の男と寝てる」ことにガチギレしてるし、4年間の空白に溜め込んだ劣等感と独占欲がダダ漏れ。「本当にセックスが好きですね」って皮肉っぽく言いながら、矢代のこと全然諦めきれてない感すごい。
いやもう、百目鬼の“寡黙攻め”パワー爆裂!言葉数は少ないけど、グサッとくるセリフが多い。矢代は矢代で、本心を隠して憎まれ口叩きまくりだし、二人とも素直じゃないの極まれり。なのに身体は求め合っちゃう…っていう、この“心と体のアンバランスさ”が、BLの醍醐味すぎる。「ただやりたいだけです」「…好きだよ」みたいな嘘と本音が交錯するやりとり、読んでて「どっちも本当なんだよな…」って思わず唸った。
今回神がかっているのは、矢代が過去のトラウマと向き合いながらも、“昔の百目鬼”をもう一回探そうとするシーン。百目鬼も「昔みたいに優しくしたらまた捨てられるんじゃないか」って恐怖を抱えて、無理に冷たく振る舞う。大人の男二人が、恋愛の駆け引きっていうには重すぎるくらいの「逃げる・追いかける」を続けてて、ピュアなのに拗らせすぎてて、めちゃくちゃ萌える(しんどい)。
そしてやっと百目鬼サイドでもモノローグが入る!「感情を押し殺してきた この人が逃げないように」って…お前、何年分の想いを溜めてたんだよ…。百目鬼からしたら、優しさを見せて捨てられた過去がトラウマなんだろうけど、それでも矢代への執着や愛情が全然消えてないのが読み取れて、心臓バクバクですよ。矢代の「…好きだよ」も、子どもの頃に“痛いのが好き”だと嘘をついていた過去と重なるし、今はちゃんと“自分の本当の気持ち”を口にできてる。二人とも、嘘と本音が入り乱れてて苦しい、でも最高。
あと、久しぶりの大人のエロ描写がやっぱエグい!もはや“セフレ回”と称されるのも納得の濡れ場の濃度。5巻の頃の「吐きたいなら吐けばいい」とか「ヤリたくってしょうがねぇってカオ」って名セリフが再登場したり、過去をちゃんと踏まえてエモさ爆発。この二人、肉体のぶつかり合いが、ガチで“心のぶつかり合い”になってるから、読者まで感情移入のボルテージがおかしいことに。
なのに気持ちはまだすれ違ってるという…!百目鬼は「他の男と寝るな」って言うけど、矢代は「どうせ自分は愛されるわけがない」って自己卑下の塊みたいな言動を繰り返すし、百目鬼も「好きだ」なんてはっきり言えない。両片想いのもどかしさ、矛盾、ぐるぐる堂々巡りが今回も健在。正直、読んでて「もう2人とも素直になろうぜ!?」って100回くらい心のなかで叫んだ。でもそれができないのが“矢代”であり“百目鬼”なんだよな。
ちなみに、百目鬼が矢代の“自分にしか反応しない身体”を知ってからの独占欲ダダ漏れな表情が、もうたまらんやつ。寡黙で無表情なはずが、めちゃくちゃ顔に出てるのずるい。矢代も前髪下ろしてかわいさ増してるし、「他の男の前ではやめとけ」とか、お前はどの口がそれを…?って感じだけど、もう全部良いです。
あと、久々に影山・久我・三角あたりの再登場も嬉しい。抗争のフラグも立ってきて、いよいよ物語が大きく動きそうな予感!でもやっぱり、僕が一番期待してるのは、矢代と百目鬼の“心”の変化。今まで壊れそうなほど脆い自分を守るために、矢代が必死で作った殻。それを壊して一歩踏み出せるのかどうか、次巻もガン見で追いかけたい。
まとめると、9巻は「これぞ『囀る鳥は羽ばたかない』だ!」って言いたくなる神回だった。濡れ場も、セリフも、表情も、全部が両片想いのピークで胸熱。じれったいけど、だからこそ尊い。次巻で二人の関係がどう転がるのか…矢代よ、百目鬼よ、頼むから少しは幸せになってくれ!(でもこの拗らせっぷりが好きだから困る)
こんな人におすすめ
- 重厚な心理戦が楽しめるBLを探している
- 切なさとエモさが溢れる大人の恋愛に弱い
- すれ違い両片想いに心がギュンとくる
- 執着攻め×こじらせ受けの関係性が好き
- ヤクザ×ヤクザの緊張感あるロマンスに惹かれる
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囀る鳥は羽ばたかない 9