【レビュー】手中に落としていいですか 3|難攻不落な恋心、当て馬登場で嫉妬が爆発!

やあ、ダイキだよ!今日は「手中に落としていいですか 3」を読んだ感想を語らせてもらうね。もうね、このシリーズの3巻、とにかく「転」って感じで、心がざわつきっぱなしだったよ…。AV男優でEDに悩む有馬が登場して、巳鹿島と新田の関係がどうなっちゃうの!?ってハラハラドキドキ。個人的には、「なんで俺はあの人にこんな感情が…」って新田のモヤモヤ感情がリアルに伝わってきて、読んでるこっちも一緒に悶々としちゃう展開だった!そして、巳鹿島の魅力がどんどん明かされていくのが最高…カバーの傘のシーンとか、キュンが止まんないんだよな~。有馬のクセ強キャラっぷりもいいスパイスだし、今回も絵が格段に綺麗で、まさに神回!この巻を読まずしてシリーズは語れない…ってくらい盛り上がってるので、ぜひ感想もシェアしてほしい!

📝基本情報

作品タイトル:手中に落としていいですか 3

シリーズ:手中に落としていいですか

カップリング:スカウトマン ✕ 警察官

作者:くれの又秋 先生

出版社:オーバーラップ

出版年月日:2023/12/15

📖あらすじ

AV男優として活躍しながらもEDに悩む有馬。そんな彼を巳鹿島に引き合わせることになった新田は、親友の恵の思惑で、二人の会話をこっそり盗み聞きする羽目に。ところが有馬の相談内容はまさかの「俺のこと、抱いてくれませんか」。予想外の展開に動揺する新田をよそに、巳鹿島はあっさりと有馬を断る。しかし諦めきれない有馬により、新田の心にもざわつくものが生まれ始める。自分でも気付かなかった独占欲や特別な感情が、巳鹿島への揺れ動きとして表面化していく新田。複雑な三角関係の中、ついに二人の関係が大きく変化する転機の巻!

🌟おすすめポイント

  • 当て馬・有馬の強烈な存在感が物語を一気にかき乱す!
  • 巳鹿島の優しさと新田のウブさがじわじわ距離を縮めていく過程が最高
  • 雨の中の傘キスシーンがロマンチックで心に残る
  • 新田が自分の独占欲に気づいていく心理描写がリアルで共感必至
  • 絵柄がさらに美麗になり、キャラの表情の魅力が爆発

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いやー、3巻、読んだあとの胸のざわつきが未だに落ち着かない。毎度思うけど、くれの又秋先生の「手中に落としていいですか」シリーズ、ただのラブコメBLじゃなくて、恋愛の“未完成で不安定”な部分をこれでもかと突きつけてくるよね。今回は特に、有馬という当て馬男子の登場で、物語全体が大きく揺れ動く“転”の巻。まさに波乱の展開、きました。

まず、有馬の存在感がすごい。BLあるあるの「当て馬」って、たいてい引き立て役だけど、有馬はそれだけじゃなくて、ちゃんと背景も描かれてて“ただの嫌な奴”で終わらない。EDに悩んでるAV男優って設定なんだけど、ピュアすぎてこじらせた不器用さが、読んでて妙に引っかかる。最初は「なんだこの自己中心キャラは…」って正直ちょっとイラッとしたけど、彼なりの必死さや、誰にも分かってもらえない苦しさが見えてくると、憎めなくなるんだよなぁ。

とはいえ、有馬シーンが多いのは賛否分かれそう。口コミ見ても「有馬多すぎてしんどい」って声もあるけど、僕はむしろ“ここまでしないと巳鹿島と新田くっつかんのか!”って笑っちゃった。攻めも受けもガチで鈍感&不器用、その間に割って入るキャラのパワーがないと、こういう関係性はなかなか動かない。逆を言えば、有馬の存在があってこそ、新田の中に眠ってた独占欲や嫉妬がドカンとあふれてくる。恋愛って、時に“他者”が刺激剤になるよな…と妙にリアルに感じてしまった。

巳鹿島さんの株、今巻で爆上がりした人、多いんじゃないかな。これまで得体の知れなさが不安でもあり、逆に魅力でもあった巳鹿島。だけど有馬とのやり取りで、意外なほど誠実で優しい男だと分かってくるし、何より新田にだけ見せる“かわいさ”がじわじわ滲み出てきて…いや、そんな顔する!?ってこっちも思わずニヤけちゃう。新田自身が「巳鹿島も可愛い…」って気づいちゃうシーン、読んでる方もまさに“宇宙猫”状態(笑)いつの間にか読者まで、巳鹿島の沼にハマってるから怖い。

名シーン語り出したらキリがないけど、やっぱり“傘で隠したキス”は外せない。雨のシチュってだけでもエモいのに、あれ、周囲から見えないようにそっと傘を差し出す仕草が、二人だけの世界を作り出してて超ロマンチック。あの瞬間、新田と巳鹿島の距離が一気に縮まったの、もう空気で分かる。しかも、巳鹿島の「お互い様ですよね」って台詞の表情、目が見えるだけでこんなに感情が伝わるのかと…絵もめちゃくちゃ綺麗になってて、先生自身の進化を感じた。

あと地味に良かったのが、巳鹿島が盛大にコケるシーン。普通ならカッコ悪いはずなんだけど、なぜかその“人間くささ”が格好よく見える。そういう細かい描写があるから、この作品ってキャラがよりリアルに感じられるんだよね。

新田は新田で、今までずっと“仕事と距離感守ってきたけど、自分だけが一人で勝手にモヤモヤしてて、巳鹿島のことも分かった気になってた”って気づくんだよな。恋って、誰かのことを「分かってるつもり」になってからが本番。自分の中に芽生えた独占欲や嫉妬への戸惑いも含めて、すごく“等身大の大人男子”っぽさを感じた。僕もアラサーだから分かるけど、年齢重ねても恋愛ってこうやって不安定なまま進むものなんだよね。

あと、ワンコも可愛かった。癒し枠だよね、こういう“非人間の存在”って。あの子が二人の空気を和ませてくれるから、読んでて重たくなり過ぎないのもポイント高い。

全体として、3巻は“動”のタイミング。恋の本気度が増して、曖昧だった関係が一歩踏み出す。くっつくまでの障害も多いし、有馬の存在みたいに読者の好き嫌い分かれそうな要素もあるけど、それも含めて“恋のリアル”を描いてると思う。エッチシーンは少なめだったけど、逆にそれが二人の心情変化をじっくり読む時間になってて、次巻への期待値爆上がり!

🔍こんな人におすすめ

  • 当て馬キャラが物語をかき乱す展開が好き
  • じわじわと関係が進展するカップルが推せる
  • 嫉妬や独占欲の芽生えにキュンとしたい
  • 切なさや不器用なキャラの心情に刺さりたい

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手中に落としていいですか 3

手中に落としていいですか 3

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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