【レビュー】ヒーリングパラドックス deeper 下|異常な執着と愛が交差する20年越しの人生愛

やあやあ、アラサー男子のダイキだよ!今回は昼寝シアン先生の『ヒーリングパラドックス deeper 下』を解説。前作「ヒーリングパラドックス」からの続編「ヒーリングパラドックス deeper」の完結編ってことで期待値MAXだったんだけど…いや、ここまで“激重”で“甘々”で“常軌を逸した執着愛”を叩きつけられるとは思ってなかった!カズマの溺愛っぷりとナオトの受け止め力、20年分の想いが絡み合う重厚ラブがここに爆誕。上下巻同時発売って太っ腹仕様だから、一気読みで感情がジェットコースター。ド執着攻め&肝の据わった受けが好きな人には絶対刺さるやつ!細かいプレイ内容もディープで、BL初心者にはやや刺激が強いかも?でもね、読後は「なんも言えねぇ…!」って言いたくなるくらい圧倒的な余韻。というわけで、混じりっけなしの個人的感想、語らせてもらいます!

📝基本情報

作品タイトル:ヒーリングパラドックス deeper 下

シリーズ:ヒーリングパラドックス

カップリング:整体師 ✕ リーマン

作者:昼寝シアン 先生

出版社:竹書房

出版年月日:2024/11/27

📖あらすじ

20年という長い歳月を越えて再会した、溺愛型イケメン整体師・岸辺先生と、ズタボロ社畜広告マン・黒岩。会えなかった間の空白を埋めるように、じっくりとお互いの過去や想いに向き合う二人。黒岩は、岸辺先生の過剰ともいえる執着と愛に戸惑いながらも、次第に心ごと溺れていく。ある日、大雨の中で横田のシェアスタジオに避難した黒岩は、岸辺先生につけられた痕を他人に見られるというトラブルも発生。さらには岸辺先生の独占欲が爆発し、横田を巻き込んだ三角関係も勃発!ぶつかり合いながらも深まる絆――黒岩は、岸辺先生の異常なまでの愛を受け止め、「戻る戻れないじゃなくて、戻ってきたんだよ」と告げる。二人だけの、誰にも理解されない“普通”を選ぶ人生愛の物語。

🌟おすすめポイント

  • 20年越しの執着愛がついに爆発、重くて深いドラマに圧倒される!
  • ド執着イケメン整体師×ズタボロ社畜という沼カプがクセになる!
  • 濃厚かつ多彩なエッチシーンでBL上級者も大満足
  • 愛の重さとコミカルさが絶妙に同居、読後の爽快感がクセになる
  • 骨壷エピソードなど唯一無二のぶっ飛び展開に驚きと笑いが止まらない

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「ヒーリングパラドックス deeper 下」、いやもう…読む前から前作の「激重執着ラブ」っぷりに心構えしてたつもりだったけど、今回もすべての予想を軽〜く飛び越えてきた!まず、岸辺先生の執着のレベルが二段階ぐらい上がっていて、開始早々から「この人、愛の青天井か!?」と内心ツッコミ入れずにいられなかった。20年分の想いがここまで濃縮されると、もはや愛なのか呪いなのか紙一重。だけど、読んでると呪いじゃなくて、ちゃんと「愛」なんだと肯定されていくのが、昼寝シアン先生のすごいところなんだよ。

岸辺先生の愛し方、本当に独占欲と執着の暴走機関車って感じなのに、黒岩もそれを「重いけど嫌じゃない」と受け止めてるのがまた最高。黒岩自身、元々ノンケで女性の愛情表現にも慣れてるのに、「言葉だけじゃ足りない」「全部で落としきってやる」くらいに岸辺先生へと堕ちていく。この二人、互いにしか辿り着けない「異常」を「普通」にできる唯一無二の相手だっていう説得力がすごいんだ。

正直、横田くん視点だと「この人たち、怖っ!」ってなるけど、たぶんBL好きなら一度は憧れる「狂気じみた愛」だからこそ、読んでてゾクゾクするんだよなぁ。横田くんに二人の関係がバレて、岸辺先生と対決するシーンなんか「やっぱりこいつらタダモノじゃない…」感が強烈。岸辺先生の「俺の歴史を知らない奴にとやかく言われたくない」っていう叫び、妙に共感しちゃった。20年かけて溜まったものが、あの一瞬で爆発する感じがリアルだし、「他人に自分たちの愛を測らせるな」って姿勢、BL界でもトップクラスにブレてない。

あと、事故で黒岩が怪我して岸辺先生宅で療養するくだり、いつもの濃厚エロは封印され…と思いきや、触れたいのに手を出せない岸辺先生、内心葛藤しまくりで、見ててムズムズした。黒岩も岸辺先生のキスに反応しちゃうんだけど、舌を絡めてもらえなくて恥ずかしそうにする…このやりとり、ギャップ萌えが止まらん。岸辺先生、気遣いできる男なんだけど、気遣いも全部「黒岩のため」っていう執念が透けて見えるから、やっぱり普通の優しさと違うんだよ。甘さと狂気が同居してる感じ、クセになる。

そしてそして、満を持しての回復後の再会エッチ、これがまた壮絶。黒岩もついに岸辺先生と同じ「沼」まで落ちて、自分から鼻血まで流す始末。「おそろいだぁ」って岸辺先生が嬉しそうなの、もはや狂気。さすがにこの描写はインパクト抜群で、この二人にしか許されない世界観があるなと改めて実感。エログロすれすれの濃度でも、愛の強さがちゃんと伝わるから、読後に「わけわからんけど最高だった…!!」という感情が残る。

描き下ろしの「骨壷」ネタは、もう笑いながら戦慄した。死ぬまで、いや死んでも離さないっていう究極の執着、ギャグに昇華できる昼寝シアン先生のバランス感覚に脱帽。じっくり読み耽る内に、「愛ってここまでいけるのか!?」と感心しつつ、自分からも「この二人、永遠に幸せでいてくれ」と願わずにいられなかった。

シリーズが終わるの寂しくて、できればもっともっと二人の同棲編とか、新しいエピソードが読みたい…!

とにかく、「執着攻め」「肝の据わった受け」「重い愛」にピンと来る人は絶対読んだ方がいい!。僕もリミッターぶっ壊れて布教したくなる作品でした。

🔍こんな人におすすめ

  • 20年越しの執着愛にドキドキしたい
  • 究極の独占欲&重すぎる愛が刺さる
  • ド執着攻め×肝の据わった受けに萌える
  • 濃厚で壮絶なエロスを求めている
  • シリアスとコミカルの絶妙バランスが好き
  • 愛が常識を超える系BLに惹かれる

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ヒーリングパラドックス deeper 下

ヒーリングパラドックス deeper 下

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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