【レビュー】夜明けの唄 2|一途ワンコ従者×クール主人、もどかしさ弾ける急接近の第2巻

やあやあ、アラサー腐男子のダイキです!今回はユノイチカ先生の「夜明けの唄 2」を語らせてください。いや~、1巻の時点で沼ってた僕だけど、2巻はさらに深いところまで引きずり込まれました…!一途なワンコ攻めアルトと、無愛想クールなエルヴァ様の、もどかしくて尊い距離感がたまらん…。新キャラのマニエリもいい味出してて、世界観の謎は深まる一方なのに、BL的萌えはしっかり供給されてるという神バランス!個人的には、例の風呂シーン、尊さで心臓止まるかと思った(笑)アルトもエルヴァも、好きって気持ちが不器用でまっすぐだから、胸がぎゅっとなるんだよね。まだ読んでない人、損してるぞ!?さあ、僕と一緒に夜明けの世界へ旅立とう!

📝基本情報

作品タイトル:夜明けの唄 2

シリーズ:夜明けの唄

カップリング:鍛治職人 ✕ 巫子

作者:ユノイチカ 先生

出版社:シュークリーム

出版年月日:2021/12/07

📖あらすじ

海に落ちて行方不明になってしまったアルトは、流れ着いた先で西の覡マニエリに助けられる。一方、南の海を離れられずに焦るエルヴァは、唯一化け物が現れない新月の夜にアルトを探しに旅立つ。再会を果たし、ついに涙を流したエルヴァ。その姿に心が抑えきれなくなったアルトは、ついに自分の想いを告白する。やっと近づいた二人の気持ちだけど、まだまだ誤解やもどかしさも残るまま。新キャラ、マニエリとの出会いや、海に現れる謎の化け物、巫子たちの運命など、深まる謎と不穏な空気が物語により厚みを与えていく――。一途なワンコ系従者×無愛想クールな主人の主従BL、2巻はさらなる急接近と切なさが詰まった一冊。

🌟おすすめポイント

  • 大型わんこ系従者アルトとクールな覡エルヴァのもどかしい急接近が尊い!
  • 美麗な作画と幻想的な世界観で没入感バツグン
  • お風呂シーンのドキドキと心情描写の繊細さに注目
  • 新キャラ、マニエリの切なさや覡たちの謎が物語に深みをプラス
  • シリアスとコミカルのバランスが絶妙で、長編でもテンポ良く読める

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

2巻は、前巻の緊迫感と謎がそのまま続きつつ、アルトとエルヴァの距離がグッと縮まるのが最高だった。最初からアルトが海に落ち、マニエリという新キャラに助けられる展開。エルヴァはアルトを想いながらも役目のせいで身動きが取れず、もどかしさMAX。ああ、こっちは読んでるだけでもどかしい! でも、その分合流したときの二人の感情爆発がたまらなかった。

この巻は何といっても「お風呂シーン」。今までクールで鉄壁なエルヴァが、アルトの前で涙を見せる。このギャップ!! しかも、アルトもエルヴァへの気持ちをついに抑えきれなくなって告白しちゃうし、エルヴァも「好き」って言うし。もう、こっちの心臓が持たない。エルヴァの「受け入れる」という言葉が印象的で、彼の覚悟とか、恋愛初心者っぽい危うさがめちゃくちゃ刺さった。たぶんアルトの方が年下わんこっぽいのに、結局エルヴァの方に手のひら転がされてる感があるのが可愛い。とりあえず、アルトの“プレゼント→屈む→油断した隙にちゅー!”の流れにはニヤニヤが抑えられなかった。細かい心理描写が丁寧で、お互いの「好き」がまだすれ違ってるのに、とにかく愛が漏れ出てて、めっちゃ尊い。

あと、マニエリね。新キャラの覡(かんなぎ)なんだけど、この人(いやこの子?)の印象が予想外だった。女性っぽい見た目で最初は戸惑ったけど、人間らしさがちゃんと描かれてて、すぐ好きになった。泣いたり怒ったり、弱音を吐いたりする姿に「覡」って存在の残酷さが浮き彫りになって、読んでて胸が痛くなった。覡は本来“個”を捨てなきゃいけない役目みたいなのに、恋だってしちゃっていいんだって思わせてくれる。マニエリだけじゃなく、エルヴァも自分の感情と役目の間でもがき苦しむ。その切なさが本作の肝だと思う。エルヴァがちょっとずつ自分の欲を言葉にできるようになる過程、めちゃくちゃ良かった。

ストーリーはシリアスとコミカルのバランスが絶妙。重い話なのに、アルトの一途なワンコ感やエルヴァの不器用さがクスッとさせてくれるし、背景も衣装も相変わらず美麗。あと、謎が謎を呼ぶ展開も見逃せない。化け物「黒海」や覡同士の関係、島に隠された秘密…どれもゆっくり進んでるけど、だれることがなくてずっと惹きつけられる。サブキャラも癖強めで、スシュカのキツい物言いとか、アンナのアルト狙いムーブとか、地味に気になってしまう。あと、崖から人を突き落とす囚人…あれ、最初意味分からなくて「え?今の何?」ってなったけど、他の読者の解説で「黒海が宿るための器」って知ってめっちゃ納得した。そういう細かい謎や伏線の多さもこの作品の醍醐味だと思う。

全体的には、1巻よりもさらに恋愛色が濃くなった2巻。もともとブロマンスっぽい距離感が好きだった人にはちょっと急な進展かもだけど、エルヴァが素直になっていくシーンを読んだら納得せざるを得ない。アルトのまっすぐな愛情に揺れ動くエルヴァ、そして役目に縛られながら自分のために涙を流す覡たち。それぞれの気持ちが痛いほど伝わってきて、読後はなんとも形容しがたい余韻が残る。

BLとしても、ファンタジーとしても、謎解きとしても、どの視点でも超ハイレベル。まだまだ明かされていないことだらけで、推しキャラも増えてく一方。長編でじっくり読みたいタイプの人には絶対おすすめしたい。

🔍こんな人におすすめ

  • もどかしい一途系ワンコ攻め×クール主人に萌える人
  • ファンタジー×ミステリーな世界観のBLを探している人
  • 丁寧な心情描写に胸が熱くなるBLが読みたい人
  • 美麗なお風呂&キスシーンにときめきたい人
  • BLだけど人間ドラマや切なさも重視したい人

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夜明けの唄 2

夜明けの唄 2

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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