【レビュー】ワリキリ|エロと純愛が交錯するワケありセフレBL

どうも!アラサー腐男子のダイキです!
今回は中川カネ子先生の「ワリキリ」を読んで、ニヤニヤとドキドキが止まらなかったので、みんなにも全力で布教したくてレビューを書いちゃうよ!タイトル通り、ガチで「ワリキリ」な関係から始まるんだけど、これがもう単なるエロだけじゃなくて、心もガッツリ持ってかれるタイプのやつ。仕事に疲れたリーマン柊と、女の子との恋愛に違和感を感じてる高校生行哉。年齢も環境もバラバラなのに、出会っちゃったら化学反応がすごい…!最初は「完全ワリキリ」「無駄話なし」「後腐れなし」で始まった二人が、体だけの関係のはずなのにどんどん感情ダダ漏れになっていく様子、たまらんかった…!しかもエロも抜かりない。さすが中川先生、「エロも甘さも一級品」って感じ。ピュアだけど大胆、素直だけど不器用な二人の掛け合いに、ちょいちょい笑かされつつ、最後にはしっかりキュン死注意報。あぁ~、こういうの大好き!ってなるから、ぜひ最後まで読んでみて!

📝基本情報

作品タイトル:ワリキリ

カップリング:高校生 ✕ リーマン

作者:中川カネ子 先生

出版社:大洋図書

出版年月日:2021/06/01

📖あらすじ

仕事に疲れたリーマン・柊は、ゲイのマッチングアプリでセックスだけの関係を求めていた。彼が出した条件は「完全ワリキリ」「無駄話なし」「後腐れなし」。そんなある日、柊はその条件をすんなり受け入れてくれる相手・行哉と出会い、一晩限りのつもりが、相性の良さに引かれ何度も身体を重ねてしまう。実は行哉は、自分が女の子との恋愛に違和感を抱えていた高校生。好奇心から始めた“男との体験”が、次第に本気の恋心へと変わっていく。お互い名前すら知らず、ただのセフレとして割り切っていたはずの二人は、偶然街中で再会したことで、少しずつ素直な想いに気づいていく。年齢も立場も違う2人の“ワリキリ”な関係が、エッチとすれ違いを経て、じわじわと純愛へ変わっていく、ピュアで不器用なラブストーリー!

🌟おすすめポイント

  • 完全ワリキリから始まるセフレ関係が徐々に純愛へ発展する過程が最高!
  • 高校生×リーマンという年齢差萌え&ギャップがたまらない
  • エロ度しっかり高めなのに、ラブストーリーとしても心が温まる
  • 両視点で描かれるから、二人の気持ちの変化がよりリアルに伝わる
  • 脇キャラも個性が光っていて、スピンオフを期待しちゃうレベル

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「ワリキリ」、これはタイトル通り“割り切り”のセフレ関係から始まるんだけど、気づけばしっかり純愛に育っちゃうという、なんともニクいBL。正直、最初は「どうせ体の関係だけでしょ?」って構えて読んだんだけど…いやー、見事にやられた。最初からラストまで、エロとピュアのバランスが絶妙で、柊と行哉にすっかり感情移入してしまった!

主人公の柊は、仕事に疲れ切ったアラサーリーマン。恋人いらず、無駄話いらず、後腐れナシの完全ワリキリ主義。僕も正直「大人になるとそういうドライな付き合いも分かるよな…」と妙に共感してしまった。過去の苦い経験から、恋愛に臆病になっちゃったんだろうなぁと、ちょっと切なくなる。しかもその割り切り条件が妙にリアルで、作者さんの観察眼がスゴイ。

そして、そんな柊の相手になるのが、まさかの高校生・行哉。最初は名前も知らないただの相手。でも一度寝たら相性バッチリで、お互いどハマり。「これぞ出会い厨の奇跡」ってくらい、お互いを求め合っちゃうのが正直微笑ましい。行哉は、女の子との恋愛に違和感があって「男もアリかも?」って思い始めたタイミングで柊と出会うんだけど、その成長過程がすごく丁寧に描かれてて、思春期特有の迷いとか初々しさがすごく伝わってくる。しかも、セフレなのにどんどん素直になっていくのが可愛いんだよね。もう可愛いしか言えん。

この作品、面白いのは、途中から行哉視点になるところ。柊の知らない行哉の素顔や、年齢、学校生活での葛藤なんかが描かれて、「そうだったのか!」って驚きと納得が一緒に来る。柊は「学生かも」くらいにしか思ってないんだけど、読者には行哉の若さや不器用さがバッチリ伝わってくるから、すれ違いもリアルに感じる。年齢差ゆえの悩み、未成年という“壁”への葛藤とか、ちょっとシリアスな雰囲気もあるけど、決して重苦しくはならず、むしろ二人のピュアさが際立つから不思議。

個人的にツボだったのは、柊の“昼の顔”と“夜の顔”のギャップ。夜はエロエロ全開だけど、昼はきっちり真面目なリーマン。そのギャップに行哉が衝撃を受けるシーン、めっちゃ分かる。社会人あるあるだけど、平日スーツバリッと着てる人がプライベートでラフな格好してたりすると、なんか妙にドキッとするよね。行哉が「え、この人があの人?!」って驚く気持ち、僕も一緒にビックリしたよ。

エロシーンは、中川カネ子先生の真骨頂。しっかり濃厚、でもいやらしすぎない絶妙なライン。エロ目的で読んでも大満足だけど、それだけじゃなくて、行為の度に「なんでこんなに気持ちいいんだろう」「この人ともっと…」って気持ちが強くなっていく過程がすごくイイ。セフレって言いながらも、体だけじゃなく心もつながっていく様子が丁寧に描かれてて、読んでて非常に尊かった。エロシーンの“白線修正”も薄めで、「電子でよかった!」と思ったのはここだけの話(笑)

あと、サブキャラも個性的。柊の部下・古川とか、妙に味があって、脇役なのにいい仕事してる!「あの人と彼、くっつかないかな…」なんて読者の妄想も湧いちゃうくらい、描き方が上手い。スピンオフ期待してます、中川先生!!

純愛に育っていく過程では、やっぱり年齢差がポイント。大人であろうとする柊と、若さゆえの猪突猛進で一直線な行哉。この対比が最高。行哉が「年下扱いすんな!」って拗ねたり、ヤキモチ焼いたりするのがとにかく可愛い。年齢差カップル好きな人にはたまらない展開だと思う。しかも、ちゃんと「未成年問題」もスルーせず向き合ってるから、現実味もしっかりある。ぶっちゃけ、柊が「高校卒業まで待つ」って選択したのは大正解だと思うし、その間のお互いの葛藤や成長もきちんと描写されてて、グッときた。

最終的には“ワリキリ”じゃなくなって、ちゃんと「好き」って気持ちを受け入れる二人。お互いの人生に踏み込む怖さ、それでも相手を選ぶ強さ。いやー…大人も若者も、恋をすると結局ピュアになるんだなって思った。エロも恋も、どっちも大事!それをしっかり描いてくれた中川カネ子先生、ほんとありがとうございます。僕もこんな偶然の出会い、ないかな…(笑)

エロ重視派にもストーリー重視派にも自信を持って勧められる一冊。読後は「二人がこれからも幸せでいてくれ!」って祈らずにはいられない。エロだけで終わらず、ちゃんと恋愛漫画として胸を打たれる、そんな作品だと思います。

🔍こんな人におすすめ

  • 割り切った関係から始まる恋愛が好き
  • 年下攻め×リーマン受けに萌える
  • エロとストーリーのバランス重視派
  • それぞれの視点で心情が描かれる作品が読みたい
  • ピュアで真っ直ぐなキャラの成長ドラマが好き

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ワリキリ

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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