【レビュー】ヒーリングパラドックス|溺愛整体師×限界社畜の執着トラップラブ

やあ、アラサーBLブロガーのダイキです!今回は、ちょっと最近疲れ気味な僕にピッタリ(?)な『ヒーリングパラドックス』を読んできました。社畜でズタボロの黒岩と、どこか怪しげで謎多きイケメン整体師・岸辺先生…いや、これ、想像以上にディープでエロいだけじゃなかった。表紙や設定から「どうせエロ全振りでしょ?」とか油断してた僕が悪かった…。岸辺先生の溺愛&執着が重すぎて、むしろ背筋がゾクッとするレベル!でも不思議と読後感は爽やかなんだよね。変態手技(?)ととろっとろのマッサージシーンも盛り沢山で、疲れた現代人に刺さること間違いなし。こんなに濃厚なのに、リアルな男同士のぶつかり合いもちゃんと描かれてて…これはもう“癒される”しかない!さてさて、黒岩はこの愛から本当に逃げられるのか?続きが気になって仕方ない~!

📝基本情報

作品タイトル:ヒーリングパラドックス

シリーズ:ヒーリングパラドックス

カップリング:整体師 ✕ リーマン

作者:昼寝シアン 先生

出版社:竹書房

出版年月日:2021/03/17

📖あらすじ

日々の激務に心も体もボロボロな広告マン・黒岩直斗。そんな限界社畜の彼が同僚に勧められて訪れたのは、スゴ腕と評判の「岸辺整骨ラボ」。そこで出会ったのは、イケメンで人懐っこい院長・岸辺一舞。同い年とは思えない積極的なアプローチと、的確でねっとりとした手つきの施術に、黒岩はあっという間に岸辺の虜に。気づけば自分の体も心も、じわじわと彼に解されていく日々…。でも、岸辺の施術はただのマッサージじゃ終わらず、だんだんと“前戯”のように過激さを増していって——?過去の怪我にもそっと寄り添う岸辺のこだわりと、黒岩を自分のものにしたい執着が交錯する、不器用で激重な“溺愛トラップ”ラブ。

🌟おすすめポイント

  • 人懐っこいイケメン整体師×限界社畜という組み合わせが刺さる!
  • エロさ全開なのに、意外と重めな執着愛がしっかり描かれている。
  • 受けの黒岩さんが男らしくて、受けなのに強さがあって好感度高し。
  • 施術シーンの手つきと指圧描写がエロすぎて読んでてドキドキする。
  • 攻め・岸辺先生のストーカー気質な溺愛がヤバいけどクセになる!

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

いや〜、これはまさしく「癒し」と「執着」が正面衝突したBLだった!最初は、いかにもイケメン整体師と疲れ切ったサラリーマンのちょいエロ癒しストーリーかなって油断してた僕だけど、読んでみたら全然そんな生易しいもんじゃなかった(笑)昼寝シアン先生、初コミックスとは思えない貫禄だよ。

岸辺先生の第一印象、とにかく明るくて人懐っこい。でもその裏にある“激重”な執着愛が、回を追うごとにじわじわ滲み出してくるのがたまらない。もうね、「とろっとろに気持ちよくして差し上げますんで」ってセリフ、普通ならただのサービス精神旺盛な整体師で済むとこだけど、この人本気で“骨の髄まで”黒岩さんを自分色に染める気満々だから油断ならない!

黒岩さんはというと、社畜すぎて心も体もズタボロ。だけど、ありがちな弱々受けじゃない。体も声も「ザ・男」って感じで、こういうガタイの良い受けってなんかリアリティあって良いんだよね。うじうじ悩まないし、開き直りの早さも男前。こんな限界まで追い詰められてるのに、岸辺先生の怪しい言動にも最初はツッコミ入れたりして、絶妙な距離感がリアルだった。

序盤は癒し系(施術シーンがめちゃくちゃ気持ちよさそう!)かと思いきや、どんどん雲行きが怪しくなっていくのが面白い。施術がギリギリ攻めすぎて、これ完全に前戯やん!ってツッコミどころ満載だけど、なぜかイヤらしさより安心感が先に来る。岸辺先生の手つきとか指圧の描写がやたらリアルで、僕まで整体に行ってみたくなったよ(笑)でも、こんな整体師は現実には絶対いない(いても困る)。

個人的に好きだったのが、岸辺先生が黒岩さんの過去――肩の古傷――をちゃんと覚えてて、無意識にそこを避けてるってところ。これ、読者にはちょっとした伏線で、ただの溺愛や猟奇的な執着じゃなくて「好きだからこそ、ちゃんと大事にしたい」って気持ちが見えて、岸辺先生の人間味がぐっと増すんだよね。ストーカー気質全開なのに、変な安定感がある(笑)

恋愛的には、重さMAXの執着愛なのに、読後感が爽やかなのが不思議。通常これだけ攻めが重いと、後味が暗くなったりするもんだけど、黒岩さん自身がしっかり自分の足で立ってるから、支配されるというより「お互いに居場所を見つけた」って感じになるんだよね。攻め受けどっちも独立した個性が際立ってて、そこがストーリーの芯になってるから、エロが濃厚でも「愛が重いの最高!」って思える。

エッチシーンも、サービスシーンだけじゃなくて二人の距離感とか、心理の揺れ動きがきちんと描き込まれてる。整体ベースだからか、スキンシップがめちゃ多くて、身体が解けていく感じと心がほどけていくのがリンクしててエモい!整体ってBLだとありがちなモチーフだけど、ここまで説得力ある演出はなかなか見ない。手技の細かい描写でドキドキするし、おまけに岸辺先生の「人生かけてる感」がひしひし伝わってきて、読んでて思わず「黒岩さん、もう逃げられないな…」って笑っちゃった。

あと、BLにありがちな「秘密の過去」設定とか、「実は昔会ってた」みたいな王道展開もあるけど、ここではそれがきっちりエモさに繋がってる。単なるヤバい執着じゃなくて、「昔から見てた」「守りたかった」っていう一途さが、ちょっと切なくもあって、甘さと重さのバランスが絶妙。再会からの溺愛ムーブ、だいたい読む側は「やりすぎだろ」ってツッコミたくなるけど、本作は黒岩さんのタフさもあって「まあ、これだけ愛されてりゃいいか」って納得させられる。

まとめると、エロ重視で読み始めても絶対にストーリーの良さに引き込まれるし、執着・溺愛系が好きな人は絶対外せない一冊。読後は「自分も整体に通いたい」「でもこういう整体師は勧められない」って複雑な気持ちになる不思議なBL。これは何度でも読み返せるし、案の定続編も買わずにはいられなくなるから、財布のヒーリングも必要かもしれない!

🔍こんな人におすすめ

  • 執着愛&溺愛系の攻めが好き
  • 男らしい受けに萌える
  • エロとストーリーの両立を重視したい
  • マッサージや整体シーンのフェチがある

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ヒーリングパラドックス

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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