どうも!アラサー腐男子のダイキだよ!
ヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない 4」を読んだんだけど、いやもう…心がぐるんぐるん揺さぶられた!このシリーズ、1巻からずっと重厚で刺激的なんだけど、4巻にしてとうとう矢代と百目鬼(どうめき)の関係が大きく動き出す感じが、たまらなかった~。ヤクザものって本来はちょっと怖いイメージあるじゃん?でも矢代の儚さと百目鬼の純粋な想いが、ドロドロの世界に一筋の切なさと美しさをぶち込んできて、気付いたらページをめくる手が止まらない…。小冊子付き版では百目鬼と矢代の出会いエピとか、もう…ファンにはご褒美すぎる!矢代の弱さ、百目鬼の崇拝と欲望、他キャラの矢代への想い…。とにかく全員、矢代大好きすぎ問題。ちょっと切なくて、苦しくて、でも続きが気になって仕方ない!そんな4巻、全力で語らせてください~!
基本情報
あらすじ
真誠会の若頭・矢代は、男好きで淫乱と噂されながらも、部下とは一線を引いてきた。しかし、激化する抗争の中で付き人兼用心棒の百目鬼との関係が、これまでとは異なるものに変わり始める。自分の矢代への気持ちをきちんと認識し、彼を守る覚悟を決めた百目鬼。一方で、今まで「欲望を向けられない存在」だったはずの百目鬼に対し、矢代もまた自分の中に芽生えた特別な感情に気づき始める。守る者と守られる者の立場が揺らぐ中、矢代はある事実に気付き……。ヤクザという過酷な世界で、それぞれが不器用にもがきながらも、互いを求め合う二人の関係が新たな局面を迎える、切なくも濃密な第4巻。
おすすめポイント
- 矢代と百目鬼の関係が加速し、切なさとエロさが極まる展開!
- ヤクザものの緊張感と繊細な心理描写が見事に融合
- 脇役たちの矢代への思いが深掘りされ、読者の矢代愛も高まる
- 小冊子で描かれる百目鬼の想いの始まりが必見
- 葛藤とジレンマに萌えつつも、続きが気になって仕方ない読後感
感想・考察(ネタバレ注意)
4巻の読後感、とにかく胃がキリキリする。矢代と百目鬼、ついにここまできたか…!って、ページをめくるたびに胸がギュッと締め付けられるような切なさと、BL的な萌えがごちゃ混ぜで押し寄せてくる。ヨネダコウ先生、相変わらず容赦がない。ヤクザBLというジャンルを選びながら、ここまで人間の弱さや孤独、欲望や愛着を丁寧に描けるの、ほんと脱帽。自分も思わず「矢代が幸せにならないと困る!」って叫びたくなる。
今回の矢代、改めて「ヤクザに向いてない男」だなって思った。竜崎が言ってくれるから、読者としても救われた気分。矢代ってどこまでも繊細で、純粋で、義理堅くて…本来ならもっと穏やかで普通の幸せを掴んで欲しい人なんだよな。でも守りたかったもののために、無理やりこの世界にしがみついてきた。しかも自分で自分を洗脳して、砂上の楼閣のような強さを作り上げてる。そこに百目鬼が現れて、その脆さごと全部壊しにかかってる感じがたまらない。
百目鬼サイドも、今回はグッと来た。崇拝と劣情、その間でグラグラ揺れながら、ついに矢代を「守りたい」って気持ちが明確になってきた。だけど、その感情がどれだけ危ういものか、本人が自覚し始めてるのもリアル。百目鬼が自分の独占欲とか、壊したい・手に入れたいって気持ちに怯えて一人で抑え込んでる姿、正直めちゃくちゃ萌えるし、切ない。車の中のあのシーン、エロいのに切ないし、どこか痛々しい。矢代が百目鬼の傷を舐める場面とか、欲望と安堵とがごちゃ混ぜになってて、見てるこっちも胸が苦しくなる。
そして何よりも、登場人物みんなが矢代を愛してるのが伝わってくる。七原の忠誠心とか、竜崎の哀しみとか、三角の親バカっぷりとか、全員が矢代を好きすぎて、それぞれの形の「愛」が渦巻いてる。でも、それが全然ハッピーじゃなくて、むしろ苦しくて救いがなさそうなところがこの作品の沼ポイント。竜崎は矢代を救いたいからこそ突き放そうとするし、七原の愛も親子というよりは人間同士の強い信頼で、矢代の周りだけ重力が違うんじゃないかと思うくらい皆の感情が重い。
小冊子で描かれる百目鬼と矢代の出会いエピソードも、サブキャラの深掘りも最高だった。百目鬼にとって矢代が「遠火」だったこと、そして実は矢代自身も誰かと本気で愛し合ったことがないっていう事実が、4巻ではっきり示される。矢代って、誰とでも寝るくせに「好きな人」とは交われない、矛盾を抱えた人間なんだよな。そんな矢代が百目鬼にだけは心も身体も反応しちゃうから、もう見てらんないくらいピュアで苦しい。
ラストで矢代が発する一言――もう予想はついてたけど、それでも「頼むから百目鬼にそれだけは言わないで…!」って叫びたくなる。百目鬼にとっては死刑宣告みたいな言葉。愛を知ってしまったヤクザが弱くなる、そのリアルすぎるジレンマ。これ、ヨネダコウ先生だからこそ描ける苦しさと美しさだと思う。
それにしても平田の存在、今後どうなるんだろう?みんな矢代を好きな中で、平田だけが違うベクトルで執着していて、一触即発な感じが怖い。誰も死なないでほしい…でもこの作品だけは「みんな生き残って幸せになって!」とは素直に言えない。だって、そんなに甘い話じゃないの、知ってるから。
4巻を読み終えて、夜明けが来るのを待つ死刑囚みたいな気分。けど、それでも矢代と百目鬼、2人の視線がきちんと交わる日を、信じて待ちたい。相変わらず先が読めないし、続きが気になりすぎて寝不足確定だけど、これが「囀る鳥は羽ばたかない」の中毒性。間違いなく、僕の中で人生BLの一つです。
こんな人におすすめ
- 切なくも危うい任侠BLを堪能したい
- 部下×ヤクザの関係性に萌える
- キャラクターの内面描写を重視する人
- すれ違いやジレンマに心を掴まれたい
- 脇役同士の絆や師弟関係が気になる
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囀る鳥は羽ばたかない 4