やあ、アラサー腐男子のダイキです!今回は座裏屋蘭丸先生の『眠り男と恋男』を読んだんだけど、もう…ジュードの可愛さが罪レベルでヤバい。表紙から既に美しさ爆発だし、ページをめくるごとにキュン死不可避!タイトルにもなってる表題作は、無意識にエロいことしちゃうロイス(攻)と、彼に片想いしてるジュード(受)の切なすぎる関係がたまらなくて、読んでて思わず布団でゴロゴロ転がったよ。しかも短編集だから、色んなカプやシチュが楽しめて、エロも愛もてんこ盛り!座裏屋先生の神作画が存分に味わえるうえ、ストーリーもばっちり萌えを詰め込んでくるから、心臓のドキドキが止まらない。さて、興奮冷めやらぬまま、さっそく作品の魅力を語っていくので、覚悟して読んでね!
基本情報
作品タイトル:眠り男と恋男
カップリング:ノンケ友人 ✕ ゲイ友人
作者:座裏屋蘭丸 先生
出版社:リブレ
出版年月日:2015/07/10
あらすじ
商売仲間として部屋をシェアするロイスとジュード。ロイスは「睡眠中に無意識で性行動に走る」という特殊な症状を持っていて、誰が相手でも構わない――男でも。それが発症したのは2週間前、ジュードはずっと片思いしていたロイスに、無自覚のまま何度も体を重ねられていた。ジュードは「ロイスはノンケだから、期待しちゃダメだ」と自分に言い聞かせながらも、病気のことを打ち明けられずにいる。投薬治療で治るはずだけど、その一歩が踏み出せない切なさ。そんなとき、ジュードの元カレが現れ、関係が揺れ動く…。健気で強がりなジュードと、大雑把だけどどこか憎めないロイス。互いの想いはすれ違いながら、ふたりの関係はどうなる!?
おすすめポイント
- 睡眠中無意識に性行動に走る“眠り男”の設定が斬新で引き込まれる
- 健気で切ないジュードの片想いにキュンキュンが止まらない
- どのカップルにも愛情たっぷりな濃厚エロが炸裂
- 繊細で表情豊かな美麗イラストが最高レベル
- 短編集ながら、それぞれのストーリーがしっかり心に残る
感想・考察(ネタバレ注意)
座裏屋蘭丸先生の『眠り男と恋男』、正直「エロい」と「切ない」と「愛おしい」が全部いっぺんに押し寄せてくる、まさに萌えの洪水だった。表題作を筆頭に、短編6話(5カプ)で構成された短編集なんだけど、どの話も攻めと受けの心の揺れやすれ違い、そこから生まれる甘さやほろ苦さが、しっかり伝わってくる。エロが濃厚なのはもちろんなんだけど、ただ濃いだけじゃなくて、ちゃんと「気持ち」があるのが座裏屋先生らしい。
まずはやっぱり表題作の「眠り男と恋男」。これ、設定がまずズルい…!無意識に性行動に走ってしまうロイスと、密かに想いを寄せ続けているジュード。ロイスはノンケだし、しかも自分が抱かれたことを全く覚えてない。ジュードからしたら、好きな相手に何度も体を預けてるのに、朝になったらリセットされてるわけで、これもう切なすぎ。しかもジュード、普段は男前でクールなのに、ベッドの上ではエロエロのトロトロで、一気に表情が崩れるのがたまらん。あのギャップ、ズルいよ…!心のどこかで「期待しちゃいけない」って自分に言い聞かせてるけど、エッチの時だけは素直な表情になっちゃう、その瞬間がめちゃくちゃリアルで、胸がギュッとなる。
ロイス側の視点になる2話目も良い。ジュードに対して「なんだか最近様子がおかしいぞ?」って、ロイスが違和感を抱いていく流れがすごく丁寧。普段は大雑把でちょっと無神経なんだけど、でもジュードのことをちゃんと大切に思い始めている感じが伝わってきて、無意識に抱いてしまう自分の行動にも戸惑いが見える。正直、ロイスは最初「おいおい!」と思ったけど、無自覚な優しさと素直さが嫌いになれない。最後の方でジュードの元カレが現れて、ロイスがやきもち焼いたり、自分の気持ちに気付いたり…BL名物「ノンケが目覚める」展開だけど、流れが強引すぎなくて良かった。
僕はドラマCDも履修済みなんだけど、これもまた…最高に、イイ!ドラマCDもそのうちレビューしたいなと思ってます…!(正座)。
ちなみに描き下ろしエピソードも最高。薬を忘れたロイスのもとに、ジュードがわざわざ薬を届けに来る→そのまま流れで…っていう王道展開だけど、ジュードが「自分以外に抱かれてしまうかも」と焦る姿が、健気すぎてもう可愛い。しかも「ロイスやって…」とお願いしちゃうところ、思わずニヤニヤが止まらない。これは確実に生きるエネルギーをもらえるやつ。
他の短編も、濃厚なエロと心の交流のバランスが神がかってる。「優しいディナー」では、料理人×偏食美青年の組み合わせがなんともエロい。偏食を直すために身体の関係が始まるけど、ただの「やってみました」じゃ終わらず、口移しで食べさせるシーンなんかは色気爆発。葵くんの過去のトラウマが少しずつ癒されていく流れも、短編なのにちゃんとドラマがあるから感情移入できた。
「夜を逃げる」は暗闇がトラウマな受けに、実は隠れドSなワンコ攻め。セフレ関係から始まって、だんだん本気の恋人になっていく過程が甘酸っぱい。しかもオモチャプレイありのエロ描写で「さすが座裏屋先生!」と唸らされる。尿道責めとか、正直攻めてるなーと思うけど、受けのパニックと快楽が混じる表情がめちゃくちゃリアルで、エロ描写だけでもページをめくる手が止まらない。
「太陽と秘密」はショタ風味な受けと年上攻めの年の差カプ。満員トラックで立ちバックの痴漢プレイは、正直「これ大丈夫か…!?」と心配になるレベルだけど、そこに座裏屋先生の画力が加わると、臨場感と背徳感が絶妙なスパイスになる。最初は「ひどい大人だな」と感じつつも、再会後に攻めが一途に受けに向き合う流れが、ちゃんと救いになっててホッとした。
「待つ花」では座裏屋先生お得意の緊縛プレイが炸裂。イケメン地主×神事に従事する美人受けで、攻めの執着と受けの葛藤が短いページ数でも伝わってくる。縛ったまま身体を重ねるシーンはエロの極みだけど、その中にきちんと「好き」が見えるから、単なるSMじゃないのがまた良いんだよなぁ。
全体を通して、とにかく画力が抜群。筋肉、手、表情、そして何よりエッチシーンの臨場感…どれも目を引く。「表情」と「雰囲気」で、読者をドキドキさせてくれる。本当に、どの話も愛情がしっかりあって、エロいのに優しい、不思議な幸福感が残る作品集だった。
いやあ、座裏屋蘭丸、やっぱり天才だと思ったよ。エロスも萌えも全部欲しい僕のような欲張りには、まさにご褒美の1冊!
こんな人におすすめ
- 切ない片思いストーリーに弱い
- エロもストーリーも両方楽しみたい
- 男前受けの健気さにグッとくる
- ちょっと無理やり気味なシチュエーションもOK
- 美麗なイラストでドキドキしたい