【レビュー】テンカウント 2|無愛想カウンセラー×潔癖症秘書、心と身体が近づく急展開

やあやあ、ダイキです!今回は宝井理人先生の『テンカウント 2』を読んできたよ!1巻で既に心を掴まれてた僕なんだけど、2巻はさらにヤバい…いろんな意味で加速してた!潔癖症の社長秘書・城谷さんと、無愛想カウンセラー黒瀬くんの関係性がぐぐっと深まっていくんだけど、もう読んでるこっちの心拍数も急上昇。黒瀬くん、攻め力が急上昇しすぎて、もはや腹黒さが隠しきれてないし、城谷さんは相変わらず天然&一生懸命で可愛さ爆発。あと、心理描写がほんとリアルで、ただの萌えだけじゃなくて、潔癖症や心の葛藤にすごく考えさせられる場面も多いんだ。ドキドキしながらも、思わず応援したくなる2人の関係、見逃せません!

📝基本情報

作品タイトル:テンカウント 2

シリーズ:テンカウント

カップリング:カウンセラー ✕ 秘書

作者:宝井理人 先生

出版社:新書館

出版年月日:2014/09/30

📖あらすじ

潔癖症で他人に触れられることが苦手な社長秘書・城谷は、無愛想なカウンセラー・黒瀬のもとで治療に励んでいた。しかし、突然黒瀬から「カウンセリングの終了」を告げられ、深く傷ついた城谷は引きこもってしまう。そんな彼の元に、再び黒瀬から呼び出しのメールが届く。「本当は黒瀬くんに触られることばかり考えてしまう」――複雑な感情を抱えながらも、黒瀬の本音と向き合うことになった城谷。黒瀬は自身の気持ちを打ち明け、二人の関係は一気に加速。潔癖症という枷の中で揺れる恋心と、過去のトラウマに隠された黒瀬の想い。不器用ながらも近づこうとする二人の距離は、今までにないほど急接近!恋愛と依存、治療と欲望が交錯する、目が離せない第2巻。

🌟おすすめポイント

  • 潔癖症の城谷さんと無愛想カウンセラー黒瀬くんの関係が急加速!
  • 心理描写がとても細かく、心の葛藤に共感できる
  • 黒瀬くんのドS攻めっぷりと腹黒さがたまらない
  • 潔癖症という難しいテーマをリアルに描きつつBL的萌えも満載
  • 美麗な作画と体のラインの美しさが眼福
  • 二人の過去の秘密や今後の展開が気になって止まらない

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「テンカウント」2巻、これはもう“無愛想カウンセラー×潔癖症”というBLの新たな金字塔だと思う。1巻のラストで黒瀬から突然カウンセリング打ち切り宣言されて、城谷さんが完全に抜け殻になるシーンからスタートなんだけど、冒頭から読者のハートは掴まれっぱなし。まさかの急展開で、あの黒瀬くんから呼び出しメールが来て再会…この時点で既に心臓が2巻分くらいもたない(笑)。

まず、城谷さんの心理描写がめちゃくちゃリアル。潔癖症って、人から見たら「神経質かな?」くらいに思われがちだけど、作中では“強迫性障害”として描かれてて、触れられることが本当に恐怖で苦しいんだなって伝わる。黒瀬に触れられると“汚されていく”感覚、それでも触れてほしい・近づきたいという矛盾した思いとの葛藤…ここ、共感しかない。好きなのに、それでも自分の心の壁が邪魔をする苦しみ。「皆こんなにあったかいんですか……」って、城谷さんが初めて他人に抱きしめられて呟くセリフ、破壊力ヤバいよ!

黒瀬くんはというと、無愛想で何考えてるか分からない系男子(僕の好物…)。でもやっぱり腹黒さとドSの片鱗が垣間見えて、時折ゾクッとさせられる。カウンセラーとしての一線をギリギリ守ってるようで、実は城谷さんを自分のものにしたい気持ちがダダ漏れだし、あの「好きです」の告白からの怒涛の攻め…。優しいだけじゃなくて、時折見せる本音とか、攻めの本領発揮に読んでてニヤニヤが止まらない。

しかも、今回はエロ描写のギアが一気に上がってくる。手を舐めるとか、指先フェチな僕にはたまらんし、◯◯責めからの◯◯◯(本編読んでお願い)、そして泣き城谷さん…完全に読者を殺しにかかってきてる。しかも、黒瀬くんが「まわし飲みまだクリアしてないのでキスはしないでおきますね」って、アメとムチのバランスが絶妙。あんた絶対いじわるだろ!ってツッコミ入れたくなるけど、それも全部城谷さんの“克服”のためってのがまた憎い。

でも、エロだけじゃなくて、二人の心の距離感がじわじわと近づいていく描写が最高。「触られて気持ち悪い」けど「もっと触れてほしい」、自分の心の変化に戸惑いながらも、黒瀬くんに惹かれていく城谷さんの無自覚な誘い受けっぷり…もう、読んでて「おまえは思春期男子か!」ってツッコみたくなる。でも、そのピュアさがむしろグッとくる。

黒瀬くんも完璧超人かと思いきや、実は過去に何かトラウマがありそうな雰囲気も出てきてて、ただの攻めじゃないんだよね。城谷さんを強引に引っ張るけど、根っこではすごく繊細で、城谷さんの心の傷を理解しようと悩む描写もあって、男気見せながらも不器用な優しさが滲み出てる。こういうハイスペックだけど不器用な攻め、推せる!

二人の過去やトラウマの伏線も張られてきて、ますます今後の展開が気になるところ。潔癖症を克服すること=恋愛に近づくという、普通のBLよりも“心の成長”の物語になってるのが良い。課題を乗り越えるたびに「普通の人になりたい」から「黒瀬くんにもっと近づきたい」に気持ちが変化していく流れ、BLでありながら、自己変革の物語としてもめちゃくちゃ奥深い。

それにしても、宝井先生の絵が神。表紙から黒瀬くんの色気ムンムンで、筋肉フェチの僕は毎回表紙だけでごちそうさまです…。しかも、身体のラインや手指、局部の描写まで妙にリアルで、途中から「これ、目のやり場に困るぞ?」と赤面必至。2巻でここまで見せてくれるとは思わなかった! 城谷さんの“イキ泣き顔”も、黒瀬くんの微妙な表情の違いも、何度もコマを見返しちゃう。

あと、地味に小道具や日常描写が“萌え”の宝庫。ICカードのケース交換とか、手袋外して缶コーヒー飲むとか、潔癖症あるあるがBL的キュンに直結してるところが芸細かい。そこに「触れたい/触れられたい」のジレンマが重なって、もう全部萌え。

まとめると、「テンカウント」2巻は、エロも心理描写も、キャラの“拗らせ”度合いも全部盛り。恋愛したことのない大人男子が、人生初めての恋に右往左往しながら成長していく姿には、アラサー男子の僕もめちゃくちゃ感情移入。「依存と恋愛の違い」とか「他人と触れ合う幸せ」とか、ちょっと大人なテーマも絡んできて、BLだけじゃなくヒューマンドラマとしても読める名作です! 二人の今後も、過去の謎も、期待値しかない。

🔍こんな人におすすめ

  • 潔癖症や強迫性障害をテーマにしたBLに興味がある
  • じっくり進展する心理描写重視のラブストーリーが好き
  • 無愛想で強引な攻め×ピュアで繊細な受けに萌える
  • トラウマや葛藤を抱えるキャラクターの成長が見たい
  • リアルで丁寧なカウンセリング描写に共感したい

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テンカウント 2

テンカウント 2

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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