【レビュー】囀る鳥は羽ばたかない2|元警官×極道、じれったすぎる大人の純愛BL

やあ、ダイキだよ!今日はヨネダコウ先生の「囀る鳥は羽ばたかない 2」を語っちゃうよ。このシリーズ、読んでるだけで心臓バクバク、ため息出まくり…。相変わらずドMで変態な矢代と、元警官でお付きの百目鬼の関係が、じわじわ熱く、でも一筋縄じゃいかなくて…もう胃に穴が空きそうなくらいもどかしい!ヤクザものって正直僕の守備範囲じゃなかったんだけど、この作品は別格。脇役たちも全員キャラが濃いし、男くさい世界の中でチラリと見える純愛がたまらんのよ…。これ、BL好きはもちろん、ちょっとハードな人間ドラマが読みたい人にも間違いなく刺さるはず。さあ、この沼に一緒に飛び込もうか!

📝基本情報

作品タイトル:囀る鳥は羽ばたかない 2

シリーズ:囀る鳥は羽ばたかない

カップリング:用心棒 ✕ 若頭

作者:ヨネダコウ 先生

出版社:大洋図書

出版年月日:2013/11/01

📖あらすじ

真誠会若頭・矢代は、ドMで変態、しかも自他共に認める淫乱。そんな彼の付き人兼用心棒を務めるのは、元警官の百目鬼。矢代に心酔し「綺麗」と言い切る百目鬼だが、矢代が昔から想いを寄せる影山とその恋人・久我の存在を知り、心の奥で何かが変わり始める。矢代と影山の微妙な関係に気付き、嫉妬と戸惑いの中で百目鬼自身の感情も大きく揺れ動いていく。そんな中、矢代が何者かに命を狙われる事件が発生。矢代を取り巻くヤクザの抗争と、百目鬼の忠誠心、そして二人の間に生まれるじれったいほどの距離感――。男たちの重厚な人間ドラマと、危うくも純粋な想いが交錯する、緊張感たっぷりの第2巻。

🌟おすすめポイント

  • ドMで変態なヤクザ・矢代と無表情な元警官・百目鬼の危うい関係がたまらない
  • 百目鬼の心の変化や嫉妬、矢代への想いにじわじわ萌える
  • ヤクザ同士の抗争や組織内の駆け引きが重厚で読みごたえ抜群
  • 影山や三角、久我など脇キャラも個性が強く物語に深みを加えている
  • 矢代の過去やトラウマが明かされ、彼の複雑な内面に引き込まれる

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

「囀る鳥は羽ばたかない」2巻、やっぱりヨネダコウ先生は別格だなと、読み終えてため息が出るレベル。ヤクザものってあんまり得意ジャンルじゃない僕でも、「これは…!」って唸らされる圧倒的な重厚感。

まず、矢代と百目鬼の距離感がたまらない。1巻以上に、二人の間に漂う「言葉にならない感情」がギュウギュウに詰まってる。百目鬼の警官コスプレに始まり、矢代の変態エロシーン(膝枕で初体験話聞きながらの自慰!)とか、サービスショットだらけなんだけど、どれも彼らの内面と直結してるから、単なるエロじゃ終わらない。

百目鬼は今まで無表情で、どっちかっていうと機械的な印象だったけど、影山や久我との絡みで、徐々に「矢代への想い」に自覚的になっていく。これが、ちゃんと読者に伝わるようにジリジリ描かれてるから、感情移入せずにはいられない。嫉妬してるのに顔に出さないけど、矢代にはすぐバレるみたいなやりとりが最高。「ムカついてる顔してるぞ」とか、もうお前ら夫婦か。

そして、百目鬼のED(!)が治りかけてるという事実に、なぜか僕もドキドキ。矢代の前で勃ったら「そばに置いてもらえなくなる」って思ってわざと話をはぐらかすシーン、切なすぎてキュッと胸を掴まれる。いろんな意味で健気すぎるんだよ…!

矢代は相変わらずの変態ドМで、でもそれがただの性癖じゃなくて、過去からくる自己防衛とか自傷行為だってのが痛いほど伝わってくる。影山への長年の想い、そしてそれをあえて隠して生きてきたこと。過去のエピソードはほんの数ページでも、矢代の「どうしようもなさ」や孤独感が突き刺さる。BLなのに「生き方」や「魂」みたいなテーマまであぶり出されてる感じで、普通に文学作品読んでるみたいな気持ちになるの、ほんとすごい。

あと、周囲のキャラがいちいち濃い!三角親父の回想シーン、竜崎の過去、久我と影山カップルの絶妙な空気感、七原の成長など、どこ切ってもドラマが詰まってて「脇役」って言葉が失礼になるレベル。久我の自由さと、影山の久我への本音トークとか、まさに「カタギじゃない男たちの友情と愛憎」がごちゃ混ぜで、読んでてゾクゾクする。

事件パートもしっかり重い。矢代が撃たれる場面、百目鬼の「おとしまえ」エピソード、涙なしでは見られない…って言いたいけど、実際はもう「なんでこうなるんだよ!」って叫びそうになる。百目鬼の義理堅さや、矢代への一途すぎる想いが、まっすぐで美しい。極道の世界の、倫理観も常識も崩壊した中で、逆に「純愛」が剥き出しになってるのがこの作品の最大の魅力かもしれない。

あと、矢代が百目鬼や三角、天羽、七原…どのキャラにも違う顔を見せるのも良い。百目鬼だけに見せる弱さとか、本音っぽい一言とか、読者が「矢代って本当はどんな人間なんだ?」って一緒に考えさせられる。表面的には飄々としてても、全部計算してるようで実は不器用だったり、どんだけ屈折してるんだよ…とツッコミ入れたくなるけど、そこが最高なんだよね。

エロもストーリーもエモも全部盛りで、しかもBLとしての美学が貫かれてる。言葉にすればするほど陳腐になっちゃうけど、マジでページの隅々まで神経が行き届いてて、無駄なコマなんてひとつもない。間違いなく「神作」って言うしかない。矢代と百目鬼の、このジリジリとした距離がもどかしくて、でもだからこそ次巻が読みたくてたまらない!

いやほんと、ヨネダコウ先生、信じてついていきます。

🔍こんな人におすすめ

  • ヤクザものBLに興味がある
  • 複雑で深い心理描写を味わいたい
  • じれじれの関係性に萌える人
  • トラウマや過去を抱えたキャラが好き
  • 脇役まで魅力的な群像劇を求めている

🛒 購入はこちら(Amazon)

囀る鳥は羽ばたかない 2

囀る鳥は羽ばたかない 2

ダイキのアイコン

ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

もっと詳しく見る