【レビュー】そんなに言うなら抱いてやる|ギャップ攻めサラリーマン×ツンデレ王子の夜だけラブバトル

やっほー、アラサーBLブロガーのダイキだよ!今回読んだのは、にやま先生の『そんなに言うなら抱いてやる』。このタイトル、強気すぎて読む前からグッと来たんだけど、中身も最高だった…!昼は冴えないサラリーマン、夜は“男たらし”の二重生活を満喫する忍。そんな彼の前に現れるのは、営業部のプリンス・ヒカル。普段はバチバチに仕事できるイケメン王子様なのに、ノンケのはずが忍を狙ってくるっていう、もう設定からして美味しすぎ案件。ゲイバーでの出会いから始まる二人の駆け引きが、コミカルでドキドキ、そしてHシーンも多めで大満足!テンポも良くて、ヒカルの可愛すぎるツンデレっぷりに思わず「うわ、尊い…」ってなっちゃったよ。バーのツインズのコスプレも毎回ぶっ飛んでて笑えるし、割と王道なんだけど全然飽きない!さぁ、ここから沼る準備OK?

📝基本情報

作品タイトル:そんなに言うなら抱いてやる

カップリング:リーマン ✕ リーマン

作者:にやま 先生

出版社:竹書房

出版年月日:2020/07/30

📖あらすじ

昼は冴えない平社員、夜は視線ひとつで男を落とす”男たらし”──そんな二面性を持つ裏川忍。彼は夜遊びをこよなく愛し、ゲイバーで羽を伸ばす日々を送っていた。ところが、ある日職場で“プリンス”と呼ばれる営業部のエース・表屋ヒカルがそのゲイバーに現れる。しかもノンケのはずのヒカル、なぜか毎晩のように忍の目当てでやってくる始末。「それなら一度遊んでやるか」と軽い気持ちで手を出した忍だけど、始まったのはお互いの素性を隠したままの、夜だけの秘密の関係。プライド高くて強がり、だけど行為中は素直に甘くなるヒカルと、そんな彼に次第に惹かれていく忍。昼と夜、嘘と本音、駆け引きが交錯する恋模様は、予想外の展開を見せていく。

🌟おすすめポイント

  • 昼は冴えないサラリーマン、夜はイケメン男たらしという二面性が面白い!
  • ゲイ×ノンケの王道設定にピリッと効いた駆け引きがたまらない!
  • プライド高めなツンデレ受けヒカルのギャップが反則級にかわいい
  • テンポの良いストーリー展開で飽きずに一気読み必至
  • エロも切なさも詰まってて、読後の満足感が高い

💬 感想・考察(ネタバレ注意)

僕がこの作品にハマった最大の理由、それは「王道×ギャップ萌え×圧倒的テンポ」の三重奏が、めちゃくちゃ心地よかったからなんだよね。 にやま先生の作品はみんなそうだけど、キャラクターの個性が立ってるし心情の描写も丁寧。
 
昼間は地味なモサ社員、夜は男たらしのイケメン――裏川忍の二重生活。これだけでもう「ごちそうさま」案件なんだけど、そこへノンケ・プライド高めツンデレ営業プリンスのヒカルが参戦。普段は冴えなく見せかけてるけど、夜は超イケてる攻め…こういうギャップってありがちだけどBLの醍醐味だよなぁと改めて再認識した。

ヒカルが「男が惚れる男になりたい!」って承認欲求丸出しでゲイバーに突撃する流れ、もう最高(笑)あまりにもノンケっぽくて、でも自信家で、なのにすぐプライド傷つけられちゃう可愛さ。最初は「あ、こいつめんどくさそう」って思ってたのに、ページをめくるごとにどんどん「チョロかわ」の沼に落ちていく…。
そして忍がそんなヒカルを「どうせ落ちるなら俺の方が上手いぜ」くらいの余裕であしらいながら、だんだん本気になっちゃうのがまた良い。ある意味、どっちがどっちを落とすのか、読み手も揺さぶられる構成が憎い!

あとやっぱりエッチシーンが多めで濃い!っていうのは、このジャンルで大事なポイント。
でも単なるお色気サービスに終わらず、「自信満々なヒカルが、忍のテクにガチで翻弄されてあまあまになる」ギャップがたまんない。あのドヤ顔ヒカルンが、行為の時だけ「うわ、可愛すぎんか!?」ってなる瞬間、何回も戻って読んじゃった…(僕だけじゃないでしょ?)

この作品、ツインズのコスプレ要素も地味に楽しかった!バニーにドクター、エンジェル&デビル、果ては893やヤンキーまで、毎回違うシチュで攻めてくるサービス精神に拍手。ツインズちゃんの盛り上げもいい味出してるし、2巻への期待値も爆上がり。

ストーリー自体は正直すごく王道。でも、忍の「冴えない地味社員モード」と「夜のモテ男モード」の切り替わり方、その中でヒカルが段々と嫉妬したり、焦ったり、素直になったり…っていう過程の描写がとにかく丁寧。実はヒカル、恋愛経験そんなにないの?って思うくらい、いちいち反応が可愛くて、忍じゃなくても「これ絶対ハマっちゃうだろ」ってなる。

ノンケ×ゲイの組み合わせって、個人的に地雷な人も多いかもしれないけど、ここまでヒカルの一途さと無自覚な可愛さを見せられると、もう「こんなの刺さるに決まってる」って納得しちゃう。
ヒカルが忍に対してだんだん独占欲むき出しにしてきたり、忘れ物のライターで照れたり嫉妬したり、「プライド高いのにすぐデレるツンデレ」属性が爆発してて、読んでてほっこりニヤけちゃう。

そして何より、全編通してテンポがめっちゃ良い!テンポ命派の僕にはたまらない。無駄な引き延ばしや「イチャイチャしてるだけ」な中だるみもなく、キャラ同士の駆け引き・感情の揺れ・エロスのバランスが本当に絶妙。
なのに、どこか切なさもあって…忍がヒカルに本気になっちゃう葛藤とか、ヒカルが自分の気持ちを初めて自覚する瞬間とか、「ちゃんと心が動いてる」のが伝わってくる。

あと細かいけど、にやま先生お得意(?)の眉毛キャラデザ、僕も初見時は「クセ強!」って思ったけど、読み進めると全然気にならなくなるどころか、むしろ可愛く感じてくる不思議。表情の機微がすごく伝わりやすいし、忍とヒカルの顔面偏差値の高さも説得力ある。にやま先生のオッサンキャラには定評があります(僕の中で笑)

総じて、「安心して読める」「だけどありきたりじゃない」王道BLの快作。 エロも萌えも笑いも切なさも、ぜーんぶ詰め込んで、しかもテンポ良し!
ヒカルの可愛さにやられたい人、ギャップ攻め好き、コスプレ好き、全部まとめてオススメしたい一冊。
僕は読み終わってからもしばらく余韻に浸っちゃったし、何度でも読み返したくなる作品です。

🔍こんな人におすすめ

  • 職場でのギャップ萌えがたまらない人
  • ツンデレ受けにときめきたい人
  • テンポよく進むBLが好きな人
  • コスプレ要素も楽しみたい人
  • ノンケ受け×ゲイ攻めの関係性が好きな人

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そんなに言うなら抱いてやる

そんなに言うなら抱いてやる

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ダイキ

アラサー腐男子。いままで読んだBL漫画は1,500冊以上!好きな作家さんはヤマダさん(鯛代くん、君ってやつは)、山田ノノノさん(跪いて愛を問う)、鯛野ニッケさん(その夜のどこか、シリーズ)、ほかたくさん。学園モノが好き。ファンタジー系もちょっと好き。グロ、ホラーは苦手。なるべくハピエン希望。

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